第2話

国を出たバウヒュッテはとある山に来ていた。行く先々の途中でホウショクは滅ぶから逃げた方が良いと言いふらしながら歩いていたが誰も信じる者はいなかった。だがバウヒュッテはそれでいいと思ってる。何故なら忠告はしたという口実が欲しかったからだ


「じゃあ、行きますか地球へ」


バウヒュッテは王宮の図書館でサボっていた時に偶々転生者、または転移者が書いたと思われる書物を発見していた。それに加えて人類史上最高の頭脳を持っているとされる賢者の書いた時空転移の書物も


それらの書物を照らし合わせて地球なる異世界への道を導き出した。その生産過程で偶々ある人間の日誌のようなものを入手した。

そこにはダメ人間なるものが書かれていてベットから一歩も動かないものなどを指す言葉らしかった。


羨ましかった。ベットに居るだけで生活できるという響きが、人生が!


故に決意した。俺も地球に行ってダメ人間に成ると


「これをあーしてこーしてよし、地球に転移するぞ!」


この日バウヒュッテの訪れた山周辺の人里では謎のくぼみが見つかったそうだ。


_________


「ここが地球か」


どこまでも続く荒野が広がっていた。


「ん?スライムたちも着いてきたのか?」


ぷるぷる


スライムたちはバウヒュッテのことをお世話したそうに見てる


スライムたちは今まで細胞レベルの肉眼では感知しづらいところで生きていた。しかしスライムたちはバウヒュッテに魅了されていた。


「まあ家の一族は何故か知らないけどスライムにモテるからな。よしこの地球という世界にはスライムは居ないから服に擬態できるならいいぞ」


そしてスライムたちはバウヒュッテに纏わりついて服に擬態した。


「お、おおお!!!これ……マジで気持ちいい」


スライムたちが纏わりついたときの感触はまるで入浴をしているかのような適度な暖かみと姿勢補助を行ってくれる優れものだった。


それから彼らは道路まで出ると偶々通りかかった気のいいトラックのおじさんに乗せられ今いる場所をアメリカだと知ること成る。

彼は異世界の知識を用いてアメリカの様々な土地の土壌改良に努めのちに農業革命と言われた事象の第一人者となったとされるがその実態は謎に包まれている。何故なら彼のもたらした土壌改良に使われたバクテリアのDNA配列が遺伝子組み換えすら温いと言われるほどに人知を超えたものと判明したのだから。一説によると南極に存在するバクテリアと絶滅した古代のバクテリアを掛け合わせたものだとされている


彼は農業革命で莫大な金を得て日本に渡ることなる。彼が日本に渡った理由は一つ、ダメ人間製造メーカーがあるからだ。


上級階級のような華やか生活をできたのにもったいないことをした人間だと言う者も居たが彼と一緒に研究していた職員たちは口をそろえて言ったという。


「あの人はよくこんなこと言ってましたよ。めんどくさい仕事を無くすための仕事をしたのにそれで仕事量が変わらないんじゃ本末転倒だって」


もったいないと思った人間は気付いた。稀代の天才の思考は常任には理解できないのだと思ったそう

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