花屋

桜ハナビ

朝顔(白)《結束》

第1話という事で、主要キャラを出すためだけのお話です。次からちゃんとします。


※この物語はフィクションです。実際の団体・個人とは一切関係ありません。


━━━━━━━━━━━━━━━


■□■□■□■□■□■□


お待たせいたしました。

花屋です。

ご注文いただいた品をお届けにまいりました。

添付PDFをご確認ください。



今回の料金のお支払いは、下記記載の口座まで3日以内にお振込みください。

振り込まれなければ、代わりにお客様の持つ全てをいただきます。



花屋


■□■□■□■□■□■□





このメールがとある大企業の社長のもとに届いた時、どこかの真っ暗な部屋の中で青白く光る何台ものパソコンの前に座っていた影がニヤりと笑った。


「まあ、金が振り込まれても全部貰うけどねェ」





━━━━━━━━━━━━━━━


『三橋グループの代表取締役社長・三橋英貴氏の自宅と会社に今日、脱税の疑いで国税庁の捜査が入ったところ、脱税が発覚しました。聴取によると___』



「ふぁー…おはよう。私のかわいいお花ちゃん達」

「おはようございます、お姉様。もう夕方ですよ」

「おそよう!お姉ちゃん!昨日も仕事?」



夕方のニュースがやっているころ、1人の女の子がリビングへやってきた。テレビの前で宿題をしていた小学生の姉妹の後ろのソファに寝転び、テレビを指す。



「そうそう、昨日このおっさんとの商売の後処理だったの」

「えー、この人最近の“お客さん”だったの!」


「だからって夕方に起きてくるな、学校行け。本当に留年するぞ、桜」

「大丈夫だってー、ちゃあんと日数、計算してるもんねー。あんまピリピリしてっとハゲるぞ、聖華?」



ソファに寝転んでいた女の子─── 藤宮桜ふじみやさくらは、リビングに入ってきた女性───東聖華あづませいかにそう言った。

聖華に元気良く挨拶するのは櫻井優香さくらいゆうか。もう1人は姉の櫻井優希さくらいゆうき



「聖華お姉ちゃん!おかえり!」

「聖華お姉様おかえりなさい」

「ただいま、優香、優希。ご飯作ってる間にそこの馬鹿に宿題見てもらったらどうだ」

「おい!私は賢いんだぞ!私は世界中誰も勝てない天才ハッカーRozeロゼ様だからな!ハッハッハ」


「そうやってると馬鹿っぽいんだけどな。お疲れボス。もうニュースになってたな。でもリークしたの昨日だろ?国税庁も仕事が早い」

「皇輝、おかえり。ボスって呼ぶな店長と呼べ。…まあ、あちらさんも前から張ってたんじゃねェの?悪い噂の立ってた“お客様”だったからな」



桜をボスと呼ぶ男子高校生は塔堂皇輝とうどうこうき。皇輝は桜に問いかける。



「それを分かってて【ローズ】は俺に餌を撒かせたんだろ?」

「さあな」



ニヤリと笑う桜を見て皇輝はそうだと確信する。



「流石お姉様です」

「次は優香もお仕事するー!」

「店長、今日はやっぱり外食にしよう?」

「おーし、良いぞー何食いたい?」



優希は宿題が終わり桜と皇輝の話を聴いていて、優香はキラキラした目で、聖華は納得した様子で言った。

色々な物を食べたいと言う皆を見て皇輝も自分の食べたい物を言うのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る