第34話 祓い屋の穢れ



知能がある獣は厄介だ。




本能で人を喰らうだけの『穢れ』は、銃も効かない、怪力の化け物だが、


知能が乏しく、最悪人数で囲んで処理できるので、まだ対処が楽な部類に入る。



人に擬態し、悪事を働く穢れ・・・



知能があり、なおかつ人に紛れる狡猾さがある場合は厄介だ。駆除するのが数段面倒になる。



そして、最悪は・・・

『祓い屋に擬態する穢れ』だ・・・




空撃・飛影




笠峰の構えた穢裁刀を振り抜く。


一閃


間一髪、四冥が避けた場所

廃ビルの壁が切断されて、崩れかかる。



(・・・なんて威力)



穢れになった祓い屋は、例外なく、『生前の数倍の力』を持って、生きている人間に牙を向く。








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