アナルに痕跡を残すなよ????

 ――縦横無尽に、ちんぽに、フラッシュ!!!!


 そうさそうさね、タコスそうね。お前らは全然に知らないことだが、要するに次の事が言えるわけなのさ。

 太平の世の英雄 ヒーローにだって、特大ヒュージ肛門アナルはつきものってことなんだよ。そこんとろを理解しねえで、てめえら、彼奴等を神と崇めてやがるな?


 見てみろよ。奴さんのアナル。酸いも甘いも知った深淵な渦巻きなんだよ。何????? そんなことは無いだって???? いーひぃ。おいおいおいおいお、ならば貴様に見せてやるこれ。

 そうさね、神話の始まりから始めようか。


 この世界にはまず、罪だけがあった。罪は海上の渦巻き……つまり、言わずもがなだろ??? むぴぴ。そうさ、海上オケアノス、オケアノス、オケ。むぴぴ。しまったしまった、勃起が止まらなくてな、すまんね、むぴぴ、おっと、たびたびすまんね笑。


 渦巻きは次に、川たちを生んだ。川は末端では全て異なる名前で呼ばれるが、大元では共通して【大河】の名を持つ。ああ、分かっただろ? アナルもアヌスも豚の肛門も、起源は全て渦巻きディーノスであることと全くこれといって変わらねえのさ。むぴぴ。


 大河は肥沃を産み、肥沃が農耕を生んだ。このあたりで、農耕の神を維持するために人間や豚が作られの

 原始の人間と豚は、基本的に手前らで飯は食らわなかった。そんなことをせずとも、渦巻きが人間や豚にパワーを与えていたからだ。要するに、その時点で人間に糞もへったくれもねえ。松茸みてえな一物だって、ヒラメみてえなヴァギナだって、繁殖の道具に過ぎなかったわけなの。豚のケツだって、その時には配偶子の片割れを貯蔵する壺の役割しか無かった。見た目だって壺のままだった。その間、神様たちは人間の作った農作物を悉皆頂いちまったってわけだ。

 そう、元来、あたしたちは農耕の奴隷だったんだよ。


 しかし、人間はそのことに胡坐をかいて、姦淫の限りを尽くし、繫栄した。豚も同じさ。農作だってまともにやりゃしない。それを見かねた渦巻きディーノスは、人間と豚がより農耕に従順となるように、人間と豚が作物を食わなきゃ死んじまうようにしたのさ。そして、神様は人間たちの農作物の分け前を頂くようになった。

 そうしたらどうだろう? 人間と豚はまだ反乱の遺志を示し、ついには次のように考えるに至った。

 要するに、俺様たちが神様を肥やしているのだという考え。神様は自分たちの農作物が無いと生きていけない。神様は自分たちの奴隷だと考えるようになった。むぴぴ。結末は近ぇ。眼をひんむいて、よく見やがれタヌキ。

 

 人間は神への反乱軍を作り、英雄【アナル】を中心に神殿の破壊を始めた。いくつかの神はそこで滅ぼされた。そして、ついに渦巻きディーノスは怒った。

 神はついに、人間と豚を自分たちの直截の奴隷にすることを決め、彼らに自分の烙印を刻んだ。そして、その紋様に稀代の裏切り者の名を与えた、そうだ、てめえらのケツに張り付いた渦巻きの印全部、あたしたちが渦巻きディーノスの奴隷であること、そしてかの英雄の末裔であることの確かな証左なのさ。


 アナルは原罪。その名を持つ英雄のアナルは、この世で一番の特大さなんだと


 まあ、アナルの創生神話はこれくらいにしておこうか。要するにこれは余談だ。ヨダンの地獄の門だ。むぴぴ。


 淫靡島を植民者から守り抜いた英雄【タコス】は、災厄の神【勃起ワン】に向かって、てめえの特大なケツを見せたという。

 英雄神話というのは得てして叙情的に脚色されがちだが、本質は全てこういうことに違いない。全ての人間は、己の原罪を災厄の神にさらし、許しを請うことで平和を手にしている。出来事っていうのは後付けさ。形而上学的に言って、人間が神の手続きなしに人を救うことはあり得ねえって話なんだ

 だから、英雄というのはつまるところ、その世の中で一番特大のアナルを持った人間の事を指していたわけだ。むぴぴ。


 さぁさ、よくわかっただろ??? まずはてめえのアナルを見せてみることさ。むぴぴ。さーて、どれどれ……。


 ――な、なんだコレぇぇぇぇぇぇええええええ!!!!!

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