そっかー ざまあすればいいんだ! 短編4話で完結

透理

結婚した相手の家族が最低でした。

第1話  結婚しました

 1年の交際期間を経て、本日、皆に祝福されて、結婚いたしました。


 わたくしは、ドロシー・バルミア。


 今日からは、ドロシー・フォン・エイドリアン。

 そうなんです、今日からは、貴族の仲間入り。

 ですが、貴族になるよりも、アンドレアと結婚出来たことが嬉しかったんです。


 貴族にありがちな、傲慢さも無く、優しく穏やかなアンドレアが、私を選んでくれたことが嬉しかったのです、 が、優しさが優柔不断だとわかるのは、結婚直後でした。


 皆様にいただいた、結婚のお祝いを二人で一つづつ確認していた時です。

 

「たくさんの人にお祝いしてもらえて良かったね。」


「そうだな、たくさんの人が来てくれたし、こんなにお祝いもいただいたしな。」


「そうだね、嬉しいけど、御礼返しも大変だね。」


「はっ、そんなの、必要ないだろう。」



 ??? 言ってる意味が分かりません。私達、商人であっても、商人だからこそでしょうか、お付き合いをとても大事にします。


 家同士のお付き合いは妻の役割なのですからと、良く聞いてみると、そんなお祝いなんて、皆、祝福する気持ちで送ってくれてるのだから、受け取ればいいだけで、御礼返しなんて必要ない。

 逆に相手に対して失礼だと、エイドリアン家ではずっとそうしてる、母親がそう言ってると。


 ・・・・・納得できません。

 

 私は貴族では、ありませんでしたが、実家はこの辺りでは、一番大きな商会なのです、よく、お父様やお兄様が、

貴族の婚礼があると、御礼返しを受注できるかどうかを、商家だったら目の色変えて情報を集めていると聞いておりましたから。


 必要ないと言い切る旦那様を、半ば無視してお義母様の関係者だけ抜かして、きちんとお送りさせていただきました。


 一月程後に、旦那様のご友人の結婚式に出席させていただきましたが、後日、きちんと御礼返しが届きました、当たり前です。


 後日、判明しましたが、旦那様宛に今まで届いていた御礼返しは、全て義姉、義妹、義母で分け合ってあり、主人には、不要だといいきかせてたらしいです。呆れましたね。


 私との結婚も、家族に強力に後押しされていたようですね、実家は貴族ではありませんでしたが、王族とも取引のある国でも1.2を争う大店ですから、資産を狙っていたようです。


 ですが、私もお父様やお兄様から、それなりの教育を受けてきましたので、やりすぎはお互いのためにならないと思いますよ。


 そんな私を、結婚したから、もう大丈夫だと思ったのでしょうか、次々と無茶な要求をされていきます。


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る