ふと気がつけば、午前が消えてる

知恵の輪とけず、知恵熱おこし、

毛布もかけずにソファーでふて寝

遅延（ちえん）の思念（しねん）、ゆるゆる嫌み

なんかキミ、那由多（なゆた）って感じする

天然だけが申し送りでとどかない

ワタシ、想像上のやさしい家庭を持ちます

だからワタシ、愛することに自信あり

それに、粉物のような不定形（ふていけい）に、

ちゃんと覚え書きできるからね

もはや赤すぎて、ほとんど黒な大玉（おおだま）林檎（りんご）がうまそう

皮も剥（む）かずに丸かじりーな午後３時

買い出しに操られ、街にくりだすエコバック忘れて

ミソスープにソイソースどばどばな自棄（やけ）、

それに似た、吊り広告のあれこれをん～とながめる

故郷（こきょう）におわす懐（なつ）かしい人たち、すこしどっか行っててよ

夕日よりも近所だなんてちょっと信じられないからさ

紛らわすために人ごみに紛れてみる、すこし駅前まで

びりびりと響くゴスペルに息をのみ、レジ袋が星にひかれる

締めくくりーな布団のなかで、来世では、歌になると決めちゃいました

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