おまけ⑤ 鹿島唯祈


 南木様作によりアルが交戦した相手。開幕直後に死ななければ間違いなく衝突して宇宙船を木っ端微塵にしていたであろう二人。

 南木様も言っていたように妙に性質の被りあった者同士でもある。金行得手で日緋色まで被るとかどういうこと?

 お互いに手ずから力を叩きつけ合うことが出来ずに無数の配下を用いた戦術戦略の頭脳戦を強いられた。まるで将棋だな。

 大将として軍団の最奥に座すより最前戦で一番槍を受け持ちたい派のアルとしてはその考えをピ愚民達にも強要させていたように思います。たぶんちゃんと肉体があったら先頭でピ愚民を率いて突っ込んでたんだろうなぁ。

 最終的には銃火器近代兵器による蹂躙で敗北してしまったが、そこそこ満足していた模様。次に異世界で彼女を見つけることがあったら一も二もなく飛び掛かるだろう。

 というか個人のスペックも高すぎ。武器変形まで使うしまさかリルヤの系譜かな?






 音「負けてんじゃない雑魚」

 アル「オレが直接出てれば勝てたわボケ」

 カ「まあそれを引っ括めての競技だったわけだからな。負けは負けだ」

 ア「るっせェ。てか、てかよ!あの鍛冶神クソジジイ!オレん時はあんだけ渋って嫌々『加護』と権能を寄越したクセに、あんな小娘に加工済み現物マジモンの神鉄渡してんじゃねェよクソが!神代三剣に並ぶ神刀だぞアレ!」

 旭「こことは別世界別解釈の鍛冶神だからね。同名でも僕らの知る天目一箇神とは違うお方なんだよきっと」

 ア「おまけに見ろコレ。このステータス表をよ」

 旭「(キャラクターシートを受け取りながら)さっきから思ってたんだけど、これどっから貰ってきてるの?大丈夫?第四の壁超えてきてない?」

 ア「んなこたどうでもいいから、ほれここよ」


【特殊能力】

 斬魔刀:彼女の攻撃は全て魔物特攻となる。


 音「草。これあたしとアンタとカナは天敵じゃない」

 カ「布都御魂ふつのみたまで斬られたことがあるか?笑い事じゃないぞ」

 旭「日緋色の霊刀も二振りあるしほとんどチートでは?」

 ア「流石は退魔の人間ってことだな!あとこれ」


『憑依』建御雷大神:

 戦神に自らの身体を貸し出し、その権能の一部を行使する。


 ア「なんとコイツ憑百つくもの特異家系が扱う秘儀まで会得してる」

 音「ズルじゃん」

 カ「インチキでは?」

 旭「勝たせる気ある?」

 ア「りがいがあんじゃねェか。こんくらい圧倒的な方が勝っても負けても楽しいだろ!!」

 旭「うーんこれは戦闘狂」

 音「手の施しよう無し」

 カ「色々と難儀な男だな…」

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