1~10 記憶に残っているなかで、最も幼い頃に読んだ本は?

001. 本が好きな理由を教えてください。

▼気づいたら本が好きになっていました。理由はよくわかりません。ひとつ思い当たるのは、保育園時代にお昼寝の時間があって、その直前に保育士さんが紙芝居や絵本を読んでくれるという習慣があったのですが、そのときにめくられる紙の音が本当に心地よくて好きだったのは覚えています。


002. 記憶に残っているなかで、最も幼い頃に読んだ本は?

▼経験上では園児向けの学習雑誌を読んでいたような記憶があります。文字や物語というひとかたまりのものとして記憶に残っている本は、谷川俊太郎さんが文、安野光雅さんが絵を担当した大傑作絵本『あけるな』です。「あけるな」「あけるなったら」という谷川さんの素朴な文にいろいろな扉が描かれた安野さんの絵が描かれているのですが、最後のページはびっくりしつつ戦慄しつつ、少し不気味で奇妙な読後感だったのをいまでもはっきりと覚えています。作者いわくあの作品は警句のようなもので、忠告を無視して危ないところに飛び込んではいけないという意図が込められていたようですが、自分はしっかりと「忠告を無視して扉を開ければ未知の世界が待っている」という正反対の意図を汲み取ってしまいました。わからないことがあればとりあえず飛び込んで探りを入れてみたくなる無鉄砲さはここでその種を芽吹かせたと思います……。


003. はじめて自分のお小遣いで買った本を教えてください。また、その本を今でも持っていますか?

▼漫画ですがいいですか。コロコロコミックで連載していたひかわひろかず先生の『星のカービィ デデデでプププな物語』単行本です。現在は持っていませんが、近年傑作選として刊行された新作単行本は全巻持っています。また数年前に全巻大人買いしたものだと鷹岬諒先生の『ロックマンエグゼ』があります。こちらも新装版があります。最近の作品で集めている作品はサブロウタ先生の『citrus』および『citrus+』です。こちらは百合です。Netflixでアニメがあるのでお暇な方はご覧ください。


004. 購読している雑誌はありますか?

▼『WIRED』というテクノロジー関係雑誌を2011年の創刊号からかなりの期間定期購読していました。2010年時点では『WIRED VISION』というサイトをガラケーで眺めていましたが、そこから1年足らずでサイト閉鎖の報があり、しばらくして復刊の話を聞いたしだいです。2011年7月の復刊第1号は現在も所有しています。なお現在購読している雑誌はありません。


005. 贔屓にしているWEBマガジンはありますか?

▼最近は「monokaki」https://monokaki.ink/、「P+D MAGAZINE」https://pdmagazine.jp/、「シミルボン」https://shimirubon.jp/という文芸サイトにたびたび訪問しています。ほかにも「academist journal」https://academist-cf.com/journal/という学術研究メディアも読んでいます。前述した「WIRED」https://wired.jp/はメルマガからリンクをたどって気になった記事を読みにいく程度です。ほかにもいくつかありますがここでは割愛いたします。


006. 書籍関連のHPの、どんなところに注目しますか(書評や感想文等々)。

▼無慈悲かと思うかもしれませんが、サイトデザインです。


007. 最近読んだ本のタイトルを教えてください。

▼『森の生活 ソローの生き方を漫画で読む』(マクシミリアン・ル・ロワ著/原正人訳)です。漫画でない形式ですと『素朴で平等な社会の実現のために─ウィリアム・モリスが語る労働・芸術・社会・自然─』(ウィリアム・モリス著/城下真知子訳)です。以下2020年中に読んだ本ほぼ全てになります。『失われたいくつかの物の目録』(ユーディット・シャランスキー著/細井直子訳)、『ゴリラの森、言葉の海』(三極寿一・小川洋子著)、『ナボコフの塊──エッセイ集1921-1975』(ウラジーミル・ナボコフ著/秋草俊一郎訳)、『バットマン・フー・ラフズ』(スコット・スナイダー他著/中沢俊介訳)、『バットマン:ホワイトナイト』(ショーン・マーフィー、マット・ホリングワース著/秋友克也訳)、『息吹』(テッド・チャン著/大森望訳)。2020年中は購入しても読まない積読本が増えに増えた1年でしたので、2021年は少なくとも10冊以上読めるようにしたいです。実際2020年の少なさは近年稀にみる破滅的な年でした。


008. ベストセラーは読む方ですか?

▼気になった本は読みますが、たいていは読みません。ここ一年の間で巷で話題になったベストセラー本だと宮口幸治さん『ケーキの切れない非行少年たち』がそうだと思います。小説は自分の好みの傾向が偏りすぎてベストセラーや○○賞受賞といった売り文句の作品を読むことはめったにありませんが、上記のような新書ですと分野・出版社問わずかなり手広くなんでも読みます。


009. 御贔屓は、どんなジャンルですか?

▼基本は海外文学メイン、恋愛・ミステリー以外は雑多に読みます。ジャンルというよりは書店のように出版社・レーベル別に見るような感じなので、文学なら新潮社や作品社他、ファンタジーなら河出書房新社や国書刊行会、SFなら早川書房や東京創元社、などの棚を主に見ます。絵本はわりと作家買い派なので出版社はあまり気にしません。


010. あなたは活字中毒ですか?(それはどんな症状としてあらわれていますか)

▼ほかにも趣味があるので活字中毒ではないと思います。が、菓子や食品の成分表や商品の注意書きといったいわゆる「裏面の表示」はなぜか熟読してしまいます。前職の職場で紙パックの野菜ジュースの成分表をそうしてまじまじと読んでいたとき、その様子を見ていた隣の人に「さすが本の虫はそういうところもよく見るね」と言われたことがあります。見たことも聞いたこともない言葉の羅列が手軽に見られる成分表を眺めるのは、暇つぶしとしてもかなりお手軽なのでおすすめします。

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