5 終演の『ラストコール・エンドフェイズ』

「終わりの砂時計」

人間体には名前すら付けられなかった。


・外見

 身長150cm。髪はない。目も耳も空洞。

 ドロドロに溶けた輪郭の少女。全身灰色のモノクロ模様。目が見えない。耳が聞こえない。匂いを感じられない。食物は食べられない。まともに肉体も動かせず、行動は沈黙か呻きの二択しかない。


・性格

 好奇心旺盛。他の感覚が死んでいる分、触覚が過敏。動けないなりに感じようと必死である。普段は意外と面倒見が良いトロイメライ・ハートや高月さんが介護している。

 生まれつきの大病のせいで、家族からも医者からも見捨てられた。世界の果てを見定めたいという好奇心から魔法に目覚め、そのおかげで生きてこられた。そのまま順調に欲が深化してネガに至る。


・固有魔法

 崩壊。

 周囲の物質や物理法則を崩壊させる。魔法というか感情を抑制することを知らないので、常に垂れ流しになっている。そのため彼女の周囲には常に重力崩壊が起こっている。あらゆるものが崩壊する直径一キロ程の魔法範囲では、あらゆる攻撃も防御も意味を持たない。

 普段はトロイメライ・ハートの魔法で重力崩壊を抑え込んでいる。なんで、4番がゲーム参加するとベンチが大変なことになる。


・固有武器

 魔龍葬『デッドエンド』。

 摂氏三千度、直径一メートル程の大火球。無限に召喚可能。無作為に召喚しては適当な方角に投げ放つ。世界は雑に焼き払われる。


・本体転化

 転化が封印されない限り、即転化する。

 ステージが狭くてもお構いなし。

 数メートル規模の巨大な砂時計。このネガだけは、固有魔法と固有武器をそのまま引き継ぐ。世界の終焉にしか興味がないので、ゲームのクリア条件なんて一切気にしない。そこに在るが儘に世界に破滅をもたらすだけ。

 砂時計の砂が落ちた時、コールサイン・プロローグの爆走速度を獲得する。結果、世界は死ぬ。

 実質、この上なく破滅的なステージギミックと化す。果たして終演の舞台から生き残れるのだろうか。


・弱点

 クリア条件がほぼほぼ満たせないので、勝利条件を満たしかつ生き残れば良い。制限時間によっては、生き残る前に舞台世界そのものが崩壊するかもしれないが。


・戦闘例

人間体→https://kakuyomu.jp/works/1177354054890857780/episodes/1177354054934869230

本体→https://kakuyomu.jp/works/1177354054890857780/episodes/1177354054911627730


・台詞集

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯っ」

「っ、⋯⋯っ⋯⋯っ、っ⋯⋯」

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