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    感想を書くのが遅くなってしまったのですが、毎晩楽しみに読ませていただいていました。(年越しで、「彼女」にいくあたりニクいですね。)

    読みながら悪い予感しかしていなかったのですが、最後のどんでん返しがさらにどん底で、期待を裏切られました。(いい意味で)

    日記、って結局自分から見えることち。)「彼」の静かなる狂気、「彼女」の見えざる狂気。残された紅葉の写真。小見出しも対になっていて粋でした。もちろんおもしろく読ませていただきましが、それ以上にかなしく、ほのかに抉られた作品でした。

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    最終回前に「実は、最後はハッピーエンドで終わるのではないか?でもタグが…」などと思っていましたので、違う結末を読ませていただけて嬉しいです。

    「彼女」の日記は、うん、正直おもしろかったです!結末によって、どちらかの日記が真実である、というのも考えさせられるものがありますね。まあ、どちらにしてもちょっとほろ苦いところがあとを引きます…。

    作者からの返信

    読んでいただき、そして感想まで書いていただき、まことにありがとうございます。

    最初からバッドエンドのつもりで始めたのですが、書いているうちに彼に情が移りましてね、予定どおりに死なせてしまうのが気の毒で仕方なくなってきたんですよ。
    で、書きながらハッピーエンドバージョンも作りまして、バッドエンドバージョンと入れ替えようかと本気で考えたりもしたんです。
    だけどそうすると「どんでん返し」感がかなり薄くなるんですよね。
    コンテストに応募している作品でもありますし、ラストにもう一度どんでん返ししたかったので、結局当初の予定どおりバッドエンドにしました。

    ちなみにハッピーエンドはこんな感じ。

    彼と別れた夕方、彼の母親から彼女にメールで連絡が入る(ハッピーエンドバージョンでは彼の母親はネットもメールも使いこなしている)
    毎日、朝昼夕の3度メールで定時連絡をしているのに、今日に限って夕方の連絡がない。電話をしてもつながらない。何か心当たりはないかと。

    そこへ兄から連絡。山道で身元不明の男性が心肺停止状態で見つかった。どうも彼らしい。
    母親と兄と彼女が病院へ駆けつける。しかしそれは彼ではなかった。
    安堵するも彼は依然として行方不明。ジリジリしながら夜を明かす。

    翌日、警察から連絡。山道から5キロほど離れた町の病院に奇妙な患者がいる。
    またも3人で駆け付けると今度は彼だった。
    実は彼も山道でハンドル操作を誤って自転車ごと谷に転落していたのだ。
    ところが谷川に落ちたためほとんど傷を負わず、そのまま川岸に流れついて気を失っているところを発見されたのだった。

    「あなたたち誰?」
    さらにこーゆーときの定石どおり頭を打って記憶喪失になっていた。
    喋ることと言えば「パンツの色が思い出せない。ねえ、パンツ何色?」という謎の言葉。
    もちろん誰も答えられない。
    そこで彼女が「ウンコ色でしょ」と答えると、
    「そう、そうだよ。もしかしてお姉さん、ボクの彼女だったの?」
    と顔を輝かせて訊いてくる。彼女は苦笑いしながら、
    「違う。でも記憶を取り戻すまでなら彼女になってあげてもいいわよ」
    と答えてハッピーエンド。

    結局、

    バッドエンドの場合、彼の日記:ほぼ真実。彼女の日記:ほぼ妄想。
    ハッピーエンドの場合、彼の日記:ほぼ妄想。彼女の日記:ほぼ真実。
    ということになります。

    バッドエンドの物語は書き終えた後の疲労感が半端ないですね。こんなラストの作品はこれを最後にしたいなあ。やっぱり晴れ晴れとした気分で終わりたいですからね。
    彼女の日記はちょっとふざけすぎました。反省です。

    繰り返しになりますが読んでいただき本当にありがとうございました。
    少しでも楽しんでいただけたのであれば作者冥利に尽きるというものです。

    1/25追記
    ハッピーエンドならこの後の物語もいろいろ空想できて作者としては楽しい終わり方になったのですけどね、う~む。
    彼女の日記は年末年始のおめでたい雰囲気の中で書いたので実にオメデタイ内容になってしまいました。

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