第7話イケメン?息子くん

 まぁ最近もまだ「俺イケメン?」とか聞いてくる息子くん。幼少期からやたらといい格好つけたがる。

 息子くん、女の子や自分より体格の小さい子に対しては年齢問わず守りたがる、頼られたがる面があった。

 当然、慕われることも頼られる事も多い。と言えば聞こえはいいだろうがただし、息子くん別段特別に弁が立つわけでも無ければ腕っ節が強い訳でもない。最終的に泣きつく先は毎回毎回ママなわけで。

 それでも誰かがからかわれていたり、泣いていたら真っ先に駆けつけるその心持ちはママには嬉しいものだった。今も変わり無ければ良いが絶賛反抗期なので今はわからないですね。

 そのうち、息子くんが何度か助けに入ったり叩かれそうな子の間に入り息子くんが叩かれてしまったりしているうちにいつの間にか息子くんと他二人がいつもつるむように(とはいえ、保育園内での話ですが)。

 そんな三人組は年長になる頃にはいい具合に悪ガキ三人組になり、何かの度に三人で止めに入っては三人揃って泣きながらママに助けを求めるのが定番に。

 卒園式の日、そんな三人組も小学校はバラバラになるのもあり最後にママ同士でもご挨拶していたのだけど、二人のママに何故か息子くんにありがとうという事を...どうやら仲良くなる前までは色々お友達同士であったらしく間に入って息子くんがいつものドヤ顔をしながら止めに入っていたらしい。

 保育園行くのを嫌がっていたのが毎日楽しそうに行くようになった、帰ってきたら毎日息子くんと何をしたとか話をたくさんしてくれたとか...ん?ママは息子くんからそんなたくさん話は聞いてないぞ?と息子くんを見ると「だって恥ずかしいやん」とのこと。 

 それは話しても良かったのでは?とママは思いながらも息子くんを少し誇らしくも思った思い出。

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