一人称で描かれた群像劇! 丁寧なキャラクターの書き分けが秀逸。

2021年1月8日現在の最新話まで読んだうえでの感想となります。

まず、特筆すべきは一人称文体で、複数の登場人物を分けて書いていますが、キャラクターの書き分けが非常に巧いということです。
筆力がなければ、キャラクターの心理描写を書き分けることは十分にできません。
その点、こちらの作品は丁寧に一人一人のキャラクターを書き分けることに成功しています。

これまでを読んだところ、あらすじにもあるように、ある人物の自殺が物語の鍵になるようです。
プロローグでも、ひとつの自殺現場が各キャラクターごとに別々の視点で描かれており、登場人物ごとに事件の捉え方が異なることが印象的でした。

プロローグが終わり、これから物語は始まっていきます。
今後、各登場人物がどんな物語を紡いでいくのか楽しみです。