第26話:泉堂の話と桜の花見と旅行計画

 それから全く浮いた話はなく札幌に埋もれていきたと告げた。みんな、それぞれ、何かしら重荷を背負って生きているだなと、宮入が、しみじみと語った。そして解散して自宅へ帰った。やがて2015年4月1日、昼過ぎ、下村から宮入に、車で、到着したと連絡が入った。


 もしわからない事が、あったら、教えてくれと言われ了解した。その後、4月2日、吉沢さんからの電話で桜の花見に4人で行着たいと言われ、場所探し宜しくと言われ、折り返し電話すると約束。その後、4月7日、4人の都合が良いとわかり、多摩センター駅すぐ近くの乞田川、桜並木へ電車で行くことにした。


 集合時間は、10時に多摩センター駅に集合とした。10時少し前に、宮入が多摩センター駅に着くと、既に3人が来ていて、駅から徒歩5分の乞田川の両岸におびただしい数の満開の桜並木がずっと続き、多くの写真を撮ったり会話を交わしながら、ゆっくりと1時間以上かけて散策した。


 とても素敵な桜に、宮入以外は、感動して、何て素晴らしい桜なのと驚いていた。やがて11時になり、駅近くのイタリアンレストランに入りランチと白ワインをボトルで注文した。すると、吉沢さんが泉堂さんに久しぶりと言い、握手を交わした。そして再会を祝してと言い、グラスにワインを注いで再会の乾杯をした。


 そして、吉沢さんが、泉堂さんに相変わらず、素敵なボディーラインねと言うと、随分、太って肉も落ちたのよと笑いながら言った。それを見て、吉沢さんが、私なんか、子供みたいな体形は変わらないけどシミや小ジワが増えたので、うらやましいわと言った。


 その後も女性たちが会話の主導権を握り、吉沢さんが、伊豆修善寺で魚料理の店を旦那さんと一緒にやってたので、そのうち、手料理をごちそうしたいわと言った。それは楽しみだわと返答した。千堂さんが、宮入に、若く見えるわねと言うとそうかいと答えた。


 でも相変わらず、ぶっきらぼうな所も昔のまんまと笑った。そして、こういう人は扱いやすくて本当にまじめで、信頼がおけるのようねと語った。それを聞いて、それって褒めてるのけなしてると聞いた。もちろん褒めてるのよと笑った。


 下村が、泉堂さんは、体型も変わらずグラマーで色気があって、そのまま、金持ちの後妻になっても全く不自然じゃないよと褒めた。そんなハンサムで金持ちの男は、みな売約済みよと笑った。じゃ-俺が、立候補しようかなと下村が言うと泉堂さんは、何て答えてよいかわからず、宮入の方を見た。


 年を取ってからの火遊びは、致命傷になるから、やめた方が身のためだよと諭すように話した。もちろん、冗談だよと下村が言った。しかし、宮入は、下村の言葉に違和感を感じた。その15時頃に解散して、また、会いましょうねと言って帰っていった。


 やがて梅雨が来て、あけると夏の日差しが強くなり、宮入は、部屋のクーラーの下で、好きな本を読んでいた。疲れると昼寝をして、早朝5時、陽が上がると同時に散歩に出かけ30分位で家に戻りシャワーを浴びて、ゆっくり珈琲を入れて、インターネットで日本、世界の情報に目を通す毎日。


 9月中旬を過ぎると少し涼しくなり、10月中旬から観光シーズンとなった。その頃、下村から宮入に、電話が入り。紅葉を見たいが、いつ頃が良いのか調べて良かったら俺の車を出すから出かけないかと誘いがかかった。日帰り、それとも1泊するのかと宮入が聞くと、日帰りでも良いよと言った。


 じゃー調べてみるよと答えた。2015年10月26日、宮入が下村に電話して、箱根芦ノ湖、駒ケ岳の紅葉は11月上旬で、その頃、仙石原のすすき野のすすきの光景がすごいと伝えた。混雑を考えると11月7日の月曜あたりが良いかもしれないと言った。


 わかったと言い、宮入は、行けるのだろと聞から、大丈夫と答えた。じゃー他の2人にも連絡して予定を聞いてみると答えた。11月1日に電話が入り、女性たち2人も連れて行ってと言うの行くことになった。翌週の月曜7時に橋本駅北口に集合することになった。当日は、晴れで、良い天気。

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