第9話 返事とこれから
翌朝、僕は鳴り響くタイマーに起こされ起床する。時間を見ると朝の7時だった。学校には余裕で間に合いそうだし汐音に連絡しておこうかな…
「ついでに告白の返事もしないとね…」
ささっと準備を済ませ戸締まりをして家を出る。そのまま汐音が住んでいるマンションに向かう。思い出すは昨日の出来事…夜のことに関しては後悔なんてしていないしするつもりもない。こんな事を思い出しても仕方ないのにね…そんな事を思い出してるとマンション前に到着した。汐音は…すでに待ってたか。
「おはよう汐音。待たせたかな?」
「おはようございます奏先輩。いえ、ちょうど出てきたところです」
「それなら良かった。んじゃ、行こっか…とその前に、話したいことがあるんだ」
「話…ですか?」
汐音はきょとんとした顔で首を傾げた。仕草がすごく可愛い…っと、そうじゃなくて…僕は汐音の顔を見つめた
「昨日の告白の返事なんだけどね…今度はこっちから言わせてほしい。汐音、僕と付き合ってください」
淡々と言ってしまった気がするが、心はしっかりと込めた。汐音は驚いた表情をしていた
「ほ、本当にいいんですか…?言い出したのは私なんですけど、魅力なんて…」
「そんな事はないよ。汐音はいつも僕を支えてくれた。汐音の良いところはたくさん知ってる。香織の件があって心変わりが早すぎるとは思うけど…汐音に対する気持ちは本気だよ」
「……!ありがとうございます…こちらこそ、よろしくお願いします!」
汐音は涙を流して僕に抱きついてきた。あぁ…満たされる…こんな気持ちは久々に感じたよ…
「ありがとう。汐音…」
僕は小さな声で汐音に感謝を伝えた。きっとこれからも、汐音は僕の事を支えてくれると信じてるし、僕も全力で支えるつもりだ。
「いえ…私、本当に嬉しいです…こんなふうに抱き合える日が来るなんて思ってませんでしたから…」
「それは僕も同じだよ。色々とあったけど、たくさん支えてもらったからここにいられる気がするよ…」
僕達はすっと離れる。汐音は目を赤く腫らしていた。でも、すごく嬉しそうな顔をしていた。それを見て僕も笑顔になった。
「学校行こっか。遅刻したら怒られちゃう」
「はい。あの、手を繋いでも…?」
「もちろん。今日からはどんどん繋いでくれると嬉しいかな」
「……!はい!」
僕と汐音は恋人繋ぎをして学校へと向かっていく。これから先、僕達は互いに愛し、支え合えるだろう…
第一章 完
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【あとがき】
汐音と奏が恋人になりましたね…これから先はイチャイチャ展開満載で行きたいと思います。そこで、美緒と秋人の視点に関してですが、あったほうが作品を観てくれる方たちにとっては嬉しいと思いますが、如何せん今の自分には二人の視点を書く自信が無いんですよね…なので、身勝手で本当に申し訳ないのですが、思いついた時に書く感じでやっていこうと思います。楽しみにしてくださったる方、本当に申し訳ございません…
さて、余談ですが、Twitterを開設しました。長々とあとがきに書いてしまっても仕方ないと思いますので、ある程度の情報はTwitterの方に記載したいと考えています。質問箱を常時設置してありますのでなにか聞きたいことや気になることがあればぶち込んどいてもらえると嬉しいです。
Twitter名は「蟹肉ソーセージ」です。まんまですね。別に探したくねぇよハゲ!とか言わないでくださいね豆腐メンタルがぐちゃぐちゃになりますので…
さて、長々と失礼しました。では、次の章でお会いしましょう
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