十文字蝶子さま、「おバカの里第2回」へのご寄稿、ありがとうございました。ネ、ネコネコワールドツアー!?
へぇ、十文字さまってやっぱり詩人さんなんだ、と思い知らされました。特に一話目が手強くて、文字数の割に読むのに時間がかかりました。友未が演出家なら、実際に流行らないストリップ小屋かどこかの椅子席を取り払った地べたに役者を座らせて、薄闇の中でサンマを焼かせたくなるようなアンダーグラウンドの臭いに満ちています。そうですね、観客は逆に明るい舞台に上げて、時おり起きる意味不明な笑い声や雑音も織り込んで一つの世界を作ってみるのも悪くないかも、です。十文字さまの比喩や修辞法には直観的な痛さやくすぐったさが宿されていて、日常語としての意味は見えない文章にも、ある種の論理性を感じます。二話目、三話目は文章の表向きの意味が取りやすくなった分、十文字さまの遊びを楽しませて頂けたものの、若干、理屈っぽい … かも？キーワード的な「スペース」という言葉からは、空白とか余白とか、隙間とか乖離とか、そういった概念がまず思い浮びますが、それを本気で論じた作品なのか否かは友未にはわかりませんでした。興味深くも「閉ざされた」作品だという印象です。とはいえ、閉塞感がポジティブな光に救われて行くようで嬉しいです。ただし！作品の知性に邪魔されて、おバカとして素直に笑いきれなかったのが残念です！

止観する四角四面と言われた私がしかと全参話、見届けましか……いや、ました。
さすがり様の新境地を見た気がします。

では、住人選考を楽しみにお待ち下さいませ。

是れを第参話まで、両の眼でしかと見届ける所存でございます。
そうでなければ頭の空白をなんで埋めたらよいのでしょうか……。