第5章 2022令和四年 生き延び作戦? その8 夫は実相型へ 

あまりパッとしない日々、と言う感じでいたら

2022-08-08


昨日、土曜日0806夕方から、

棒術の稽古を1時間半、結構楽しく行って

でも帰宅するや腰が痛む。そして、あれこれ調子悪く、

ちょっとやりすぎたかと後悔しつつ、内緒内緒と何気ない顔で過ごすも、

今日は眠たい、涼しいのに眠たい。

眠たければ眠る、と言う気楽な境遇がありがたい。


この稽古中、ずっとサングラスをしていた

それは悪魔のような赤目になっていたから。木曜日より結膜充血。


でもうまく緊急予約が取れたので金曜日早朝、眼科診察だった。

ネット検索の結果と同じで、10日くらい待つしかないと。

熱い紅茶に綿花を浸し、それで目を温湿布して、まつ毛の際にある

油分の?浸出孔の詰まりを排除せよ、と。

と言うのも、この油分と涙との混合が目を保護する、さもないとドライアイ。


そして面白いことに診察中、あたしのお気に入りの女医さんが

睫毛を3本右目に見つけて取ってくれた。充血してるのは左目だったけどね。

睫毛が除去されると現金なもので、途端にスッキリした。


外に出ると、黒猫が優雅に目の前を歩いて行った。見惚れるくらい美しい。

確か、黒猫は良いサインではなかったっけ?

温湿布、効果あり。すぐに赤みは薄れてはきたが妙に目が光るのだった。


無くなった補聴器については諦めモード。


バスがストライキではなく、”病欠多数のため”不定期便でしか動かない、

その運行表は一応ネットで見ること可能だが、

どっこい、それを当てにしたらひどい目に合う、その見本みたいなことはすでに


月曜日0801にやらかした。

バスで3駅分の道を往復歩いて、即席ラーメン買いに。

行きは暑いバス停で1時間近く辛抱したが、ついにバス来ず、


帰りは時間表にないのでポツポツ歩いていると何と1台やってきたが時遅し。

あたしはもう補聴器屋までたどり着いていたのであった。


ため息つきつき、ドアを開けようとするとだめ。14時。

慌てて細長い店員が、鍵を開けにきた。いいのよ、その急ぎ足だけで十分。


ホンブルク大学病院耳鼻科からの検査結果など見せて、

「でね、この書類におたくのサインをもらってきなさいと言われたので」

「いやーこれはうちとは関係ないですよ、必要ないです」

しばらく押し問答、でも気のいい彼はもう一度よく見てくれた。


「なるほど、ここに書いてある3種類の補聴器を・聞こえない耳で検査して、

もうインプラントしか方法がないとサインするわけです。

だからこれから3種類注文して、それがきたらお電話しますから予約日を決めましょう」

「それはそれは助かります。ごめんなさいね、お金かかります?」

「いいえ」「するとおたくの仕事が増えるだけですか、申し訳ないですわ」

「いえいえ、そうなっていますので、そうしなきゃならないんですから」

と気の良い二人が数十秒時間を取ってしまった。


後ろで、気配を感じられなかったのだけど、もう3人も待っているのであった。

でもニコニコしていたのでほっとする。


などなどゲーテ広場まで来ると、もう足が痛くて歩けないのに気づく。

いつもの左脚の痺れ痛ではない。

ベンチに腰掛け、靴を脱ぐ、バスに乗るつもりだったし、暑いのでサンダルを履いていた。痛い。

いつも以上に口呼吸しながら、やっと帰宅。



確かに、パッとしないことばかりが続いたのみだったなあ。

目の充血が起こる前に、火曜日だったか、ふと足を触ると気づいたのであった。

足が痛んだはずだ、大きな水膨れがあちこちにできているではないか!


しかも、皮膚の薄いところではない、そこならとっくに破れていただろう、

そうではなくて、外反母趾のため足のあちこちこすれて、

そこがタコになっている、皮膚が厚いのだ、

その下に水が溜まっているのである。

タコの下に水が。

押すと結構痛い。しばらく歩くの厳禁だ。運動靴にするべし。


そして、また今日の話に戻ると、

眠りは良くなかったし、あちこち痛い。例えば口すらすすげない、

セルマ のために洗面器に水を入れたのを数メートル運ぶことさえ、痛くてたまらなかった。

それはあたしの役割じゃないので、する必要なかったのだけど、

玄関前の洗面器が空っぽになっていたので、できないなどとは思わず始めてみてびっくりしたというわけである。


さて、恒例のブランチの前に、キッチンの椅子に座って、目の手当ての準備を始めた。

日が燦々とさしている。素敵な時間帯だ。

突然、

あ、大変、頭の中が貧血、、、とわかった。


若い頃、長風呂して湯船から出ると立ちくらみが起こったものだが(血圧急低下?)、それと同じ感じで頭が絞られる、座ったまま気絶しそうだった。


しかしそうはならず、スッと消えてくれた。やれやれ、、、

と熱目の綿花をまぶたに当てると、

紅茶の香りと暖かさが気持ちよかった。

日光の中で。


そうだ、この空気の成分、6割は物質で成っているとか。

光はそこを通ってくる時、物質に当たると跳ね返って、また宇宙空間に戻る部分がある。それで例えば有害な紫外線にしても全部が地上に降り注ぐわけじゃないんだって。


そうそう0805金曜日には

我ながら突拍子もないアイデアが浮かんだっけ。

「生きて死ぬことは、誰かの守護天使業務につくということ、そのための地上の邂逅と経験と運命の流れがあった」

これは立派な死の定義改善案である。それから瀕死の学友ヒーサにメールした。


++++

昨日突然湧いたアイデアだけど、人間が死ぬことの意味として、

地球上でもろもろ経験して縁を作ってのち、次の仕事、誰かの守護天使となる!

もちろん、死ぬほど悲しんでいるChristianもその対象となるのかな、と思ったことでした。

彼は無神論でしょうから、永遠に別れると感じてるでしょう。十分に守ってあげられなかったという後悔も。

でも、彼は本来優しい人なので、十分ヒーサに幸せをくれたはず、今度はバトンタッチで、あなたがきっと彼の晩年を見守る役目かも?

きっとそれはあなたの魂も喜んで引き受けるつもりだと思う。今はそんなこと考えるのもしんどいとか、感じるかもしれないけど。

彼とのコンタクトは保つからと、とりあえず口約束してあげてください。

私の妄想で、死の新解釈ができて喜んでいるところ。そんなものですが一応お知らせまで。

草花が萎れて枯れてゆくように、生のエネルギーが移動していくみたいなのだろうか。

こんなこと言うのはひどいかもしれないけど、もしできたら「地上を去ると言う感じ」をできるだけ教えて欲しい。

最後まで困った友でごめんね。云々

++++++


0806土曜日 あたしがやっていること、それは

物理法則と・自分が認められる仕組みを持つ・聖霊的存在つまり宇宙創造的システム

これらを・すり合わせようとしているなー(但し、物理法則も幻像界に属するが、その幾ばくかは真理であるだろう、繰返し証明可をクリアしていれば)


認められる条件とは:

「存在・システム」のエネルギーの本質は「愛」である


人類自身を含め、我々が・存在するかに見る宇宙と世界と思考と人工物は(宗教も物理学もスピも含め)幻像である


完璧な実相界は実在するが不可視不可知である


幻像界において唯一、リアルな価値を持つのは、

人間の自由意志行為としての神との協働仕事(純然たる根源的システム)である。

その具体的な内容と仕組みは不可知な部分がほとんどである。





何となくややこしい日々 課題山積の感〜〜

2022-08-12


もう、仕方ない、今思いつくままに並べていこう。

*数十年前のTV番組で、アルフという毛むくじゃらのエイリアン動物モノがあった。ちょっとおとぼけな彼の口癖が no problemo だった。すぐに騒動する地球人に対して。


情報錯綜して関連しているので、大変なのだがまあ試してみよう。


いわゆる与えられたありのままの現象に対して、グダグダ不平を言わず、受容して、浄土極楽を待つという禅宗的な達観のアルフ的?態度、

あたしだって憧れるけど、これに徹するのは簡単ではなく、


結果、希望の見えない昨今、ナタリズムとかがコトノハに登っているらしい。

生まれない方がいい、という思いである。

あたしもややこれに傾きがちなのだけどね。


そんなこんなで、凡人は自分を納得させようと

実相界とか幻像界とか(これが2元論?)

憶測と想像と仮説に基づいた論争のタネを作ってしまうのだが、

最近では、これに+される重要な要素に量子力学とかが欠かせないようだ。

あたしにとってもここがポイントなのだけど、

物理の人たちが漫画にして説明しているサイトがあって、

確かに、知識を得やすい時代の恩恵を感じる。


*0809火曜日の朝、朝日が斜めに差し込んでいた。

壁に反射しそれがまた反射して別の壁に光の形を映した。

足の長い三角のグラスの形、

あ、これはドレスデンの彼女がくれたグラスの反射だな、とわかった。


Macを開いて間も無く、脈絡もなく重病の女性のブログを開いていた。


どんな経路でここにきたか、わかろうとする間も無く、

臨死体験が目の前にあった。

くも膜下出血で意識不明だったその女性が、ふと目覚めて看護師に語った内容である。それはおさだまりの美しい花畑と不思議な門、とてつもなく素晴らしい気分、ドアを叩くが開かない、という場面である。

これを聞かされた看護師がのちに彼女に語った時、次第にそのことを思い出したそうだ。

この景色は、母からも、2度死んだと言う人からも、おまけに友人のヒーサ自身からも昔聞いたことがあった。


その時、電話がきた。

ドレスデンからである。

「痛みが来たので、モルヒネを増量した、眠りに入った」

「じゃもう電話もできない、メールもできないのね」

それ以上言う言葉も失って、あたしもクリスチアンも自分の中に戻った。

ヒーサ、おめでとう、ここにたどり着いたんだね、えらいえらい。守護天使の準備してね。



*0810水曜日

ふとタイトルが気になったらしく、クリックした初めてのブログ、

何とあたしの真理追求の道と重要な部分で重なっていた。

どこでも真剣に向き合えず自分だけの道を、滅多やたらに切り開こうとしているあたしにとっては、やはりシンクロ的な感じがするけど。


0811 断捨離と言われて久しいけれど、あたしはそれが苦手である。思い切って捨てた後後悔する、多々ある。今でも惜しい。


一方、身辺で徐々に消えていくものがあるのに気づいた。

便利な曜日付きの丈夫な腕時計、これはJBに貸したらそのまま返してくれない。

銀の腕時計、上品なので気に入ってTPO使いしていたが消えた。

父のカバンに入っていた皮の手帳、お札を入れるのにちょうど感じよくて、使っていたが繰り返し置き忘れてしまい、戻ってきたときには合計3万円ほど抜き取られていた。

補聴器、行方不明のまま。

和服の端切れで作られた小銭入れ、お気に入りの虎の根付つき、どこで消えたか見当もつかない。


何かを捨てよ、とでも言うのだろうか?

密かに捨てたいものはある。JBの三悪習慣である。日々、被害を受けている。

しかし、そう思えば思うほど量子効果で現象化してくるとか、それを自分の思考の癖、あるいは思い込み、として受け入れ、真実に即して浄化なり、慈愛なりに転化するしか逃れる術はない。逃れる、などと言う表現がそもそも根本的に間違っている。


しかし、嫌だなあとそこを思っていたところ、2、3の示唆が重なって、不意に文章が湧いてでた。

「あたしってさあ、JBに感謝したこと全然ないよね、感謝しろとは思っても!」

「嘘でもいい、ありがとう、愛してますと唱えてみようかな!」


彼があたしにくれる苦労と屈辱こそが、真正の神への希求を支えているのだからさ。

例えそう達観したとしても、そうこうする日々が、

JBの悪癖のもたらす結果を自分が我慢できなくて片付け清掃して明け暮れるとしても。ちょっと大袈裟だけどね、気ままに暮らしてる面もあるけどね。


JBの誕生日話し合いで、

やっぱりあたしの愚痴、と言うか詰問というか、脅しが数分間続いてしまった。

JBはテレビから目を離さず無表情である。


「ちょっと聞いてる、あたしの言うこと?」

「え? ツンボなんだけど」とニヤとした。

蓬髪、歯欠け、乾癬、せむし、爪破壊、襤褸(らんる)、チョコレートコーラ眠剤中毒、サイボーグ、紫色の脚、グラス片方だけの眼鏡、仕事他人日光コロナ 恐怖症。


改善する気は全くない、このまま自分の指と足さえ世界の汚濁から守られていればOK

なのだ。

それは重々わかっている!

とりあえず、何となく、上っ面だけの感謝の言葉を続けてみよう!



*0814日曜日

感謝と愛、と空語で繰り返しても怒り心頭状態を抑えきれず、

そのことで神さんに文句を言っていると、


2019年のあたしのツイートにハートのお知らせくれた人あり!

しかもあたしは自分でも自分の文章に共感してしまい、笑える。


さらに次々に、意味あり気な投稿に出会うのだが、意味あるのだろうか。

例えば:

シンクロの実例、ある意味凄すぎる

実相界〜幻像界、という関係は、異なる言葉でかなりの数 示唆されている。

表面的な意識に寄り添わず、目の前に居る人を魂レベルで尊重すること。

苦行は必要ない そりゃそのはずだ


===

それで、いつもバカ能無し、邪魔、わがままと思っているので

その通りの夫がいる?

それはこの私の世界でのこと、本当の魂の彼はべつだ。

この筋道を辿っていけるのだろうか、神さん、如何です?


******

0730 夕立と西瓜とうちわ涼一陣 日本列島パラレルワールド


0806 冷やソーメン氷まぶしをいただけば夏の妙 ああいつか食べたし

0812 楓の木の根方に赤き虫群れて何をせむとか 絶えず蠢く

ハンカチを敷きて座りし草叢は小さき赤虫 充ち満ちてをり

何思ひなんじら蠢く ぞはぞはと我より去るらし細胞仲間

............





「二階から目薬」ならぬ 天上から目薬の一滴 (JB異変)

2022-08-18


1。

0811木曜日 歌友とLINE中に、ポトリ:

「oh, no, あたしゃJBに感謝したことなかった! 感謝しろ!とばかりで」

これはまずいと 

翌々日から空念仏。


0815月曜日朝 寝ぼけている時 ポトリ:

聖霊の無限大のうねりの海の

ポツポツ浮かんでは消える泡のような

幻像人間の苦悩の様子が浮かんだ、甚大から見る些少の事件、

それもあるさ、大したことない、みたいな価値の減少を感じた。

意外な感覚だった、気持ちは軽くなった。

幻像のJBがつまんないことしてるのを気にするこたぁない

ちびちゃいことさ。


昼の友達の輪の大丈夫瞑想で ポトリ:

JBがそうなって欲しいじゃなくて、現にそうなんだよ、

あいつ、あの人は白馬のプリンス、敬愛に値する。

赤虫も命の仲間なら 同じ尊い命と思えるなら、彼もそうだろ。


その夜遅く

JBが自室のゴミを片付けているのを発見!

前代未聞。

すぐに手伝う。本当の敬愛が湧いてきたのであった、この彼に会えて嬉しかったのだ

あたしのこの心、なんて軽薄にして😅軽々しいんだろ!

さらに

0816火曜日夜、JBがいきなりあたしの肩を揉み始めた。

前々日に、

仲良しだったうちの両親がお互いに指圧とかし合っていたことが話題になり、「あんたもさ、あたしの肩を揉んでくれたらいいのに」とふとこぼした。

力強すぎて痛い、が前代未聞。

心ざし、受けよう!



2。

0817水曜日 昼の瞑想 ポトポトと何かしらねど:

黒白が不条理なまでに入り混じった、

不公平と不正と不幸と苦悩の多いこの現世

何故に生きねばならない?


無目的、カルマ、生の体験、修行 このいずれの可能性も、要するに

幻像界の中でのすったもんだ である。

おそらくパラレルワールド、9次元 云々の

「科学的仮説」にしてもこの壮大なRPG世界の内部のことである。

世に名高くなった「思考現実化方法論」「浄化方法」すら

幻像界独自、そこでのみ必要なものだろう!


つい巻き込まれて忘れてしまうが、前提としてわかっておくべきこと。


そして、

何が起ころうと大丈夫、死んだらもっと大丈夫

と全宇宙に向かって叫ぶ、いい言葉だ。


人類消滅があるとしても、その前に選別とか分別とかあるはずない、

全て一なるものであるので、実相完全円満であるので。


ネクストジェネレーションが起こるとしても

その時期は幻像人類が満足するまで引き延ばすこと可能である。


目に見えるこの現象の向こうに

見えないけれど真の世界が光り輝いている。

みているこの物質的の世が我らの描く幻で

彼方が永遠の実在である。


宇宙のこんな仕組みだけをしっかり掴んでいれば良い、

あとはあふれる愛を受けたり発したりすれば良い。

大丈夫の我らである。

笑う(死ぬ)だけの我らである。


臨死体験だが、

脳が壊れて働かないのに精妙な幻を見ることはないのではないか、

だからそれはやはり魂の体験することである。


(老婆のよ迷い言の感あり😅)





目薬さしてもらう体勢になし (JB異変2、3)

2022-08-26


0826金曜日

朝6時からは結構うまく眠れて、

錐子オババ は9時に窓のシャッターをガラガラ開けた

青紫めいた深い快晴の空に息を飲み、

チラとみた太陽の その白光に刺される。

小山にすでに黄葉が見えるが、秋を感じてのことではないはずだ。


父方の色白の祖母が お茶飲みの際にいつも行っていた魔術を

彼女贔屓だった錐子オババ も行う、番茶ではなくコーヒーで、

暖かいカップの縁を目の下に当てて、湯気を目に受けるのである。

これで詰まりがちな油脂腺を緩めて、ドライアイに対処しようと。

数秒間温めてはコーヒーをズルっと飲む。心もゆるむ行為。


(いやあ、今日が初めてじゃない? 彼があたしに有難う、って言った。

本気の有難うを。びっくりしたヨ、異変3だワ)

5時から1時間かけて、

夫のJBがトイレまで手押し車でよろよろと往復するのに付き合ったのだが、

それからJBをベッドに倒れ込まさせ、扇風機をつけ、上掛けをかけてやった時のことである。



実はその前にすでにJBの異変2が出来したのであった。0821日曜日の朝、

浴室で転倒、異様に足を痛がるので骨折かもと救急車を呼ぶ。そのまま入院となった。いつものDiakonie。


ちょっと寄り道記入 

天上から目薬、ポトリ 0821日曜日

(JBが入院してしまったその夜、誰を顧慮する必要もないという自由さの中で、

錐子オババ にちょっとした言の葉サービスが)

*制限のある言語を用いて、無限不可知を出来る限り明らかにしようとするのは楽しい行為である そのうち死ねば感覚的に全てが納得できることだしそれはそれで楽しみ


*例えば棒術をしてこの与えられた体の動きをコントロールし美しく表現する事は

神に捧げて見てもらうにふさわしい行動である、それは日常のすべての行動に通用する。丁寧にありがたく思いを込めて茶碗を洗おう。


*覚悟はできている、受けて立とうとは思うものの、

どうなるのか、どう対処するべきか

サッパリ見当つかない錐子オババ 、暑さの中介護用品屋と薬局へ出かけるところ。途中でアイス食べようかな、などと呑気そうに呟きながら。


さてそれからDiakonieでは、何があろうと見舞い不可能。

骨折はないらしかったが、ついでに心臓検査となった。

ペースメーカーに不備が見つかり、その難しい手術のためにチームを組むために、

数週間後に再入院となるが、それまで家にいたほうがいいでしょう、と

心臓専門医が足腰の痛みを考えずに、軽薄にも決定を下した。良かれと思ったらしいが。。

入院すると痴呆的になる。

そのままで帰宅したのが0824月曜日、

金曜日の26日今日もまだそのまま。


そして

さらに 本日11時 

広大な自然と自らの体の宇宙とのふたつながらの調和を感じて、

うつつを抜かしていた錐子オババが、

階下に降りてきて、JBの寝巻きが濡れているのに気づく。

果たして、そうであった。

まだらボケになっている。アリの歩みより遅い。

困った、と思いながらも、錐子オババ はいつも通りパニックにはなっていない、

こんな時の自分の堅固さに呆れもする。


そこで、錐子オババ の分析、自らの感情制御:

0。病と死はあるとしても、

生命体本来の見事な働きを知れば知るほど、

さらに物理化学的反応システムの巨大さに圧倒されるほどに、

自ずと この大自然の 超自然的知恵の仕組みの・存在を推定せざるを得ない。

あるかなきかの、エネルギーが積み重なって、

あるかのような、見えるかのような意識を

持て余しているとも言える人類が 浸っている、ここは感情付き仮想世界、

そう言わざるを得ない。


そこでこの感情というもの、制御困難だが、いくつか気を配れば良いかも?

1。練習する、ごく普通のことを有り難いと思いなすこと。

JBには今できなくなっているがあたしにはできるすべてのことに対して。今、息を吸えること、吐き出せることすら。


2。思考を広げる、不滅の魂(エネルギーのかけらとして)が(詳しくは不明だが)個別の意図的体験を目的としてこのRPGに参加したとして、

例えばキラーとして生まれ、殺される側・体験意図の魂を殺したとして、

それは悪役を演じる役者のようなものとなる。

モラハラ 被害者も加害者もその視点から見れば、

互いに特別な効用を果たしている、魂同士の約束事 かも知れない。


3。0と1と2が相俟って、世界の見方がこの世の基準を超えてしまう、

これがこの世の生の最終目的とも言える。

たとえ現実に変化が見えなくてももうどうでもいいこととなる。

これをありのままの心境とでもいうのだろうか、

そこにあるのは叡智のシステムへの信仰である。




骨折手術の副反応  JB実相型へ

2022-09-01


風雲急を告げる、とでも言おうか

0821土曜日 JB転倒左脚痛 入院

0824水曜日 数週後の再入院心臓手術を前に 退院 「打撲」痛変わらず

0826金曜日夜 遂にアリの歩みもできないので、コロコロ椅子にちょうど座ったままのJBを、錐子オババ がずりずり押して計90キロの荷物を運ぶ、50メートル。


すると早速77歳の体に異変が出たのを、実相完全円満、金剛心身久遠なりと唱えてしばらく、明らかに実相型になったかのように戻ってきた。


0827土曜日 朝 ドレスデンより電話、暗い声が言った。

「ヒーサが逝去しました、昨日3時22分 痛みを感じる事なく静かに去りました」

「クリス、よくやった、いい仕事をしたね、彼女は君といて幸せだった、魂を信じてないのは知ってるけど、彼女は絶対疲れた肉体を去って軽やかに飛び回ってるわよ」など、錐子オババ は口から出まかせ、ではないが、ともかくあれこれ労った。


夜中に一度、トイレ付き添いをしたのだがそのままJBが徹夜したのは、まあ毎度のことでもあり、勝手になさいと突き放した気持ちでいたところ、またトイレとJBが言うので、「前日買ったばかりのしびんを使ったら、」と錐子オババ が言うのだが、言い訳してやはり手押し車で、歩き出した、結構速かった。

やっと治りかけてきたかな、と歩けなくなるのを恐れている都合上、喜ばしく思っていると、ワアーと叫ぶ声がした。


やあねえ、大袈裟、と内心毒づきながら見に行くと、洗面台の前で転がっていた。

その後1時間ほど阿鼻叫喚、

しかし錐子オババ 一人では重たい上に痛がるJBをどうすることもできなかった。

そう言えば母親とも似たような経験があった。彼女は軽かったけれども痛みがあると動かせない。


当然、救急車要請、追加で計4人が階段を担いで持ち上げた。

Diakonie 整形外科。

出発前にまだ待機していた時、

錐子オババ は意を決して、ハサミを持って庭で座らされているJBに向かって行った。


汗で濡れた髪を適当に掴み、ジョキジョキと5センチ以上も切り取った。

本人はもちろん救急隊員も驚いたが、構わず次々に短く切っていった。

「長すぎて汚くて」と呟きながら、四束分をあっという間に切り取った。

揃えもしないが大体それで上手くいく。


今回はレントゲンを詳しく撮られて、案の定有名な大腿骨頭骨折と確定された。

ひどく痛い目に合ったようだ。撮影に容赦がないのは錐子オババ も経験している。


0828日曜日 手術は月曜日となる。

脚は固定されていて、仰向けに寝たままである。鎮痛剤を点滴されている。

医者が来た。

「もし心臓が止まったりした時、蘇生手当てしますか?」

単刀直入の質問、有意義な必要な質問である。「一度だけは」とJB、

さらに話し合いが続いたが錐子オババ の耳はもうはっきり聞き分けられない。

マスク越しでは尚更に。


二人きりになって、さて、と微笑を作ってから

「魂とか信じないあんただけど、ひょっとしてあの世があるかもしれないから、

驚かないようにあたしの思うところを伝えておくね、万が一のことだから、

だってさ、原子の中身は無に近いわけでしょ、この一つをとっても、

物理や宇宙や生命について科学的に法則がわかっていくと、

全ての存在は、ただの物質に毛が生えたような存在じゃないでしょ、我々も。

わかってるわかってる、人間の行動の多くは確かに地球の癌細胞みたいなもの、

地球のウィルスみたいで邪魔者だってこと、

それにこれまでの神概念は確かに本気で相手にできるようなもんじゃない、

それは我々意見一致よ。」

などと初めてから、

あとはJBとの掛け合い漫才のようにお笑い風で上手く捗った。


帰宅してからも電話が何度も鳴ったが、そのうち眠らされてしまったようだった。


0829月曜日

9時に電話が来て、JBの声が「手術は12時から」とのみ言った。あとは電話できなかったようだった。

いつものように、なしの礫。


その間に錐子オババ にも予約あり、ヘルパーも来たりで時がすぎた。

夕刻、病院に行く。ICUで尋ねると、

「まだここに戻ってもいないので手術中です、何も言えなくてすみません、電話しますから」と言われた。

その言質、大いに結構、と帰宅する。7時ごろ電話あり。

「思ったように行かなくてですね、途中で1時間も心臓が止まっていました。それから蘇生させたのですが、どうなりますか、2度目は蘇生させませんから。悪くなったら連絡します。」

(止まっていた、、って。もう頭がダメでしょう!心臓医を待ってたのかな)


9時過ぎ、瞑想していると電話がきた。

「残念ですが、とても具合が悪くて、全力で蘇生を続けてますが、今夜中に亡くなられるかと思います。今からすぐに来られますか?」「い、行きますとも!」

(いつものように乗り切るのか!? 待っているのは辛いリハビリ、ダメになった頭で痴呆とか!全介護!!)

家の中を無闇に駆け回って、やっとタクシーで駆けつけた、さすがに闇が落ちている。


ICUでは、裸で寝かされたJBからありとあらゆる管が伸びていて、

機械の一つに風船に空気を入れるみたいな絵が貼ってあった。それでJBの腹部が呼吸していて、母や弟に見られたような苦しげな下顎呼吸では全くなかった。


「しばらくそばに居て話しかけてあげてください、耳は聞こえているかも」

(そうか、OK、)

錐子オババ の口から言葉が一人でに漏れた。

JBのフルネームで呼んだ、何度も呼んだ。

「汝、白馬の勇敢なる騎士なり、汝、白馬の高貴なるプリンスなり」

JBの実相型を呼び出した。

「汝はその身に汚濁と病を引き受け、イエスの如く引き受けたり、無下に殺されたる多数の祖先の苦悩をも引き受けたり、全ては彼らのための仕事であった。さらにはあたし錐子を真理の道に誘うために、さらなる悪役と汚れ役をその身に纏って30年、40年を経たり。その苦を自らも苦しみ背負いつつよくぞ働いた。全てはしかし幻なれば、すぐにも拭い去られよう。天国の門を叩いて、堂々と入るべし。」

などと、口から出まかせ、ではないがまあそうとも言えるが、語り告げた。


体温は平温に調節してあるが、触るとひんやりとしている。


傍らの液体が尽きた。もう一本も尽きそうである。

次第に投与を減らしていくようだ。

小柄で綺麗な、メガネの女医と若い看護師が絶えず、出入りしては克明な記録書類を作り続けていた。


「それから、ちゃんと情報伝えてよね、約束よ、もしあの世があったらどんなところか、臨死体験したかどうか」

いつものようにこの話も持ち出した。

JBが嫌味さを発揮して「俺が早く死んだらいいと思ってるんだろう」と言い出した時、「誰でも死ぬ、いつかはわからない。でも」と、この話にもっていく錐子オババ だった。するとJBは汚い歯を剥き出して日本語で「うらめしや〜」と声音を変えて近づく。それで闇雲になる。



10時55分だった。「ご臨終です」といきなり医者が来た。

呼吸器を止めた時、最後にもう一度お腹が膨らんだ。

ふとドラマ「ルシファー」の一シーンが思い出された、生命維持装置が外された、家族が固まった、その時廊下で一人の天使が患者に向かってパワーを送った。機械がまた拍動を伝え始める。


呆然としている錐子オババ 、実は前日日曜日の瞑想で、目薬一滴いただいていたと思っている。(こんなアイデア、あたしが思いつくわけないから)


日曜日夕刻:一帯に停電起こる。やがて回復。

夜、やっと自家製の新月瞑想に、勝手に参入、

しかしアイキンさんに親切にも大天使ラファエル、ヒーリング専門、について教えてもらったので、

初めまして、とか話しかけているうちに、自前のお願いへと意味が変わっていた。

よくぞ思いつかせてもらった。

「医師たちのパフォーマンス成功しますように、ただし、それによりJBの完璧のヒーリングが意味されるように計らってください、つまり生死どちらであれ、と言うことを。死ぬならもちろん最も完璧になるけれど、生きてても実相型に近い相転換ヒーリングとなりますように、あ、それからあたしの浄化できない部分もお願いします」

などと、

これで万全、と言う感じで大いに笑ったりしたのであった。続く





忌日 1週間 何故なぜ? 

2022-09-03


薄暗い観察室に二人残された、壁の向こうからピーピーと

機械音が漏れて聞こえるのみの。


闘病で痩せ細っているわけではないので、皮膚はツヤツヤして、

全てを投げ捨てて、この場に投げ込まれたような無防備、

どこにいるのが知らないが、捨てられた体、

捨てていく彼は薄笑いしてるような気もするけど、


そんなことが見えてきて、何、この気持ちは?

悲しい、気の毒、ウラ寂しい、忍びない、心残り、別れたくない、

ずっとついていたい、心配、気になる

そんな系統の感情らしいなー 切ない、一人置いていくに忍びない、

可哀想に、もうどうしようもないこの人、投げ出されてお任せ。


写真を撮って残すのは怖いかも、けど、

こうして上から見るとそう怖くもない。この顔なら我慢できるか、

いずれにしろできる、パチリ。でもすぐにスマホを閉めた。

見ないように、怖いと言うより辛いと言う感じか。


まもなく警察の犯罪科が来ますから、とのこと。

事故死とみなされるらし。自宅で亡くなるともちろん検視がある。

その後の遺体の引き取りとか役所の証明書などは、

しかしすべては葬儀屋が仕切るので、まずそれを探すようにと助言された。

もう居る理由がなくなってきた。


試しに部屋から半ば出かかって、振り向いて遺体を見てみた。

どんな気持ちになるかと試そうと思って。

なんだかわからない重たい気持ちプラス 仕方ない、と言う気持ち、

と言うことは置いていくことを肯じない気持ちのようだ。

後で思ったが、JBのこれまでの憎らしさは全く考えなかった。


元々の病室のある整形科に行き、荷物を集めた。

看護師の一人が死の知らせに驚いて、ハグしてくれた、

ここではそんな反応をするのだ、お芝居?通念?と思ったが、

意外にも彼女はJBと一度話し込んだことがあって、

その時の知的で独特、ユーモアもあり深い言葉の数々に強い印象を受けたと語った。

「ええそうなんです、彼はとても教養があるんです」とあたしは応じた。

そんなに思う自分を表せた、

彼がそんなひと時を持てたなんて なかなか捨てたものじゃない。


外に出て、タクシーを待つ間、暗闇の中に

JBが最後に手押し車でアイス屋に出かけた時、

帰途、背骨が痛くて立ち止まり、曲がった背中を伸ばしている姿が見えた、

あたしはあの時点ではイライラして立ち止まって待っていたのだが、


なんとこの時、可哀想な同情すべき人間を感じてしまった。

全ての彼の様子と姿が哀れでこの時初めて涙が溢れた。

決定的な瞬間になった。

それ以来いかにも寡婦らしくすぐに顔が歪んでしまうのを止められなくなった。

喪失感と言うのだろうか。

居ない、去った、戻ってこないことが心を揺さぶるのだ。

JBに対して、こんな思いをどうして??!! 

信じられない、自分がわからない、混乱でもあった。



小噺1 やがて来たタクシーの運転手に近くの葬儀会社を尋ねてみた。

「あ、そういえばエーベル城の近くにあったかと」

そう言えば、ペットボトル返金でウィンウィンのインゲの家の前に、

確かあったなあと思い出す。

翌日の8月30日朝、なんとインゲが収集にやってきた。

幸いとばかり、一緒にドリンク屋に寄って、返金、

インゲの家の向かいの葬儀屋トラップへたどり着いた。

話はすべて片付いた。

市の墓地に樹木葬の部分もある。

それをJBの唯一の話のわかるはとこのヴィータに話すと、

「まあ、そこね素晴らしい景色よ、昔仕事の合間に休憩に行ってた」

と褒めちぎった。

これでJBも文句ないだろうと思われてあたしも得意な気分だ。


小噺2 同日朝早く、歌友がこんな返事をくれた。

「今朝起きたら、青蛙が家の中で仰向けになって死んでたのよ、

カエルの王子様が死んでるーと何気なく呟いた後でね、

あ、錐子さんのカエルの王子様だ、と思った。

だからその後メールもらった時 訃報だ!と確信して開いたのよ」

50年来のヒーサと40年来のJBが中一日置いてあたしから去ったわけだけど、その真ん中の日が誕生日という変な巡り合わせになってしまった彼女、


あたしが

「40年も良くも悪くも一緒にいたので、

存在に慣れた感覚はなかなか抜けそうにないんだねー 

何かあって彼に話そうと思って、あ、居ないんだと思うと穴が空いたような

寂しいような面白いような変な気持ち。

いろいろな彼の情けない姿のイメージが湧いてくるけど、

今はまるで弟のように可愛い、と思える。

優しくしてあげなくてごめんねとすまない気持ちでわっと泣いてしまう」

と伝えると、

(その涙は先に逝く人が残してくれたご褒美よ、その気持ちが本当なんだと思う、

だから自分を責めないで、わかっているからというあちらからの伝言なの、

錐子さんが悔みすぎると、彼はもう直接話せないから悔しがると思うよ。

安心させてあげよう)

そんな知恵をくれた。

「そうなんだ、あたしいつも伝言してよと頼んでいたけど。

今のあたしの気持ちの中に彼の伝言があったのね、素晴らしい仕組みだわ。

そしてね、寂しくて悲しいのが妙に嬉しい、

だって本当の彼に出会ったということだから、変だけどさ。

だって自分でも驚きよ、こんな愛しがる気持ちが湧くなんて。

確かに、もっと素直に愛し合えばよかったのに、人間の弱さ。

それができれば苦労しないよね」


さらに信じられないのは、JBの持ち物すべてが不要だと言うこと、

まさに裸で生まれ裸で去る。

彼の部屋へ入る時、息を吐いて覚悟している、どんな感情に襲われるかと。

無人の部屋は辛い、永遠に無人、

時にはあんなに厭わしかったその存在が消えることが

こんなにも衝撃であろうとはあたし、全く想像していなかった。

両親の時にもそこまでショックじゃなかった。



小噺3 夜には電話がかかってきた、見るとヒーサだ、

あ、生き返ったと馬鹿なことをちらと思う。旦那のクリスだ。


彼にはまだ訃報を伝えてなかった、メールを書いている時、

病院から電話があった、今から行くと最後に書いてそのまま出したのみだった。

ヒーサの葬儀は9月20日だと言うこと、

あたしは行けないなーと自動的に思っていた、受け身だった。


と、突然わかった、ヘイヘイ、あたしはもう完全自由なんじゃない!! 

行かない理由がない、自由に決めていいんだ!大発見だった。


今の今までそのことに思い至らなかったのだ、40年の拘束生活の影響だ、

わー あたしは自由になったんだ。

もはや自由と言う概念さえ欲したり思ったりしなかった。

神さん、本当にあたしにこれをくださったの???

例えば今、すぐに日本にも行けるじゃない!!

このことに罪悪感を感じる? 

感じないなあ、驚きと信じ難さと喜び、好奇心、期待、、、


小噺4 8月31日水曜日

まだ喪失感はしっかりと陣取っている。驚く。自由だとは解ったのに。

シャワーの水の中で、ふとわかった。

この1、2年、あたしは彼の庇護者であった、

モラハラ の被害者はもう卒業して、職業としての介護者も通り過ぎて、

弱っていく彼に対して庇護者的になっていた。

そのせいで可哀想、あたしから離れて

寄るべなくなって と悲しく思うのらしかった。


(違う違う、彼は錐子さんにありがとう、と感謝の微笑みを伝えてるよ、彼はいい意味で悲しんでないよ、もう大丈夫だからこれからは安心して伸び伸び生きてくれ、って伝えてるよ)

そう歌友は書いてきた。

え、あなたそんな能力あったん?と思いながらも、

確かに安心するところは大いにあった。

(彼の微笑みは私には見えてるよ。喪の作業は彼からの要求じゃなくて、

錐子さん自身に求められている 大きな力からのものだし、

あのね、こんな錐子さんを彼は今見守ってくれてるのよ)


「彼があたしのことを見守るなんて全く考えてなかった、

想像もできないあたしって やっぱりおかしいみたい。

昨日そう言えば考えたんだけど

彼なりに思いやりを示そうと努力していたのかも、それは感じられていたなあ。

しかし彼があたしの守護天使だとは。大変、一大変化だわ」


小噺5 9月1日木曜日

相変わらずの快晴続き。秋らしい雲は浮いている。

大家さんで町のコーラス指導者であるブッセ夫人から意外な申し出がきた、

自由になったので、じゃどうぞ、とばかり早速自由決定、

自由行動の機会が与えられた、しかもJBの生まれ育ったミュンヘンへの

コンサートツアーに空きがあるので一緒に行かない?というのだ。

ミュンヘンにはママ友がいるし、昔からの銀行にも連絡せねばならない、

それに、

そうか、あんたミュンヘンに戻りたいのね。

飛んでいけばいいのに、バスで一緒に行くのね。

あたしが歌うわけじゃない、勿論。お金はかかるけど、長年世の人のなす休暇も無かったことだし!!


小噺6 9月2日金曜日

整体で、腰の右側を揉んでもらったら脚の痺れが生じなかった。

歩いても歩いても。

つまり、棒術の師範のラファエラに誘われてあたりを散歩したのである。

すぐ近くにまた異なった素敵な眺めがあったことに感激したなあ。

あたしってあまり知らないまま、JBはもっとひどいけど、

この町のこと何も知らない。

あたしが考え考え、状況や、気持ちを語ると

これまで非常に意識的に生きてきた彼女は、適切に聞いてくれ、

あたしがなかなか自己分析できていると言ってくれた。

まあいつも誉め殺しの人だけど、そう言われて悪い気はしない。


大筋 9月3日土曜日

確かにすること、尋ねること、始めること、電話すること、

相談、調整、廃止、廃棄、交換することもろもろ、

ノートにメモし始めたほど山ほどある。

何よりも探し物、いくつか無理と言うものもあるだろう。

ため息が出るのは仕方ない。

後1年のビザしかない、恐らく帰国せざるを得ないだろう。

それもよし、今日から新たな気持ちで太極拳の稽古を再開。

腰を自分でボールコロコロ治療してみよう


*******


0820 波として光は真空進めねば 粒の転がる宇宙なるべし

極微より次元数多に差異重ね 不思議の量子あくまで働く

0831 筆箱に並める鉛筆美々しくて 少女の夜の飽きもせざりき

0902 ジョキジョキとわが切りやりし 短髪の夫去りゆくも戻らぬオペ室

.........



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