作品をどんどん書こう

ある程度の分量の小説を1作書き終えると、ぽへーっと、燃え尽きたような感覚も残ります。


次の作品を「なるべく速く」書く(練習をする)にあたって、キャラ選びで色々あります。


このキャラが好きで話を書きたい!…というものもあるものの、新人賞応募用に使うとなると何でもかんでもというわけにもいきません。

まあ、入選をぎらぎら狙う目的というよりは、「自分の中でも本気の作品ではないから落選しても仕方ない!」…みたいな言い訳は良くないと思うので。

もちろん、本気で投入した作品がブーーーーーッ!!!となった時の沈没感とけったくその悪さは、むしろ同人のほうでよく経験していて、最悪以外の何物でもありません。

しかし、だらだらと趣味で水増しのように文字だけ埋めて、それを応募して「だめでした。趣味で書いたものだから仕方ない」…というのでは、応募する意味が…

趣味で書く事自体はいいんだけれども、応募する意味があまりないかと…

大会に参加するなら、優勝を狙うというわけではなくても、やはり勝負には勝つ心意気で練習に取り組むほうがいいと考えられます。


この2ヶ月間で書いた2作品については、まあ短期間で仕上げた事自体は自分の中でも褒めてよかろうと思います。こやつらについては同人にも使えます。

色々なキャラを自分の過去の作品(漫画作品など)から見つけてきたり、新しく考案したりしますが(作り上げるというよりは「見つけている」つもりでいますが)、ふっ、と、

①まず100P超え程度の『長編』を書けるか?

②応募するような最低限の「面白さ」を含む作品になるだろうか?

これらを考えた時に、このキャラ・この話・この話ではきついかも…と思う事が案外多くあります。これは、12月の応募用1作目に続いて、応募用2作目を書き始める時もそうでした。

「面白いキャラ」を考えるのは大事ですが、キャラだけで進めるのも難しい話で、直近の2作について言うと

①舞台設定(割と閉鎖的ながらその中で多様性がある)

②ジャンル(ホラー、恋愛など)

が明確であったので書く事自体に苦や迷いはなかったかと。

それと、全く独立したキャラがてきとうな舞台にいるというよりは、舞台に関係あるキャラを抜擢したほうが当然よかろうと思います。(ごく簡単で単純な例で言えば医者キャラに対して病院や施設、王子様に対してお城 、学生に対して学校 etc.)

例えば、主人公キャラに対して相方がいて、相方に直接関係のあるストーリーのほうがやりやすいのかな…。主人公と相方が、全く関係ない事件に巻き込まれるというのもアリですが、片方に関連が深いほうが、まあ書きやすくて100ページ超え程度という前提に立つなら「締まり」のある筋書きにもなるし、タイトルもつけやすいかも。


ジャンルは、やっぱりホラーや恋愛の要素があるものが書きやすいかなあ。うししししし…。

がちがちのホラーや、本当に恋愛「だけ」っていうのは応募できるところも限られるけど、その要素があるってだけなら柔軟性もあって、自分の創作活動の軸にもできていいのかもしれませんね。

あちこちジャンルに手を出すよりもその方向で進めるのがいいかもしれません。(未知の事に挑戦する事自体は良い事だと思いますが。)

本当はミステリ・推理も書けると一番いいんですが…そういうのも練習しない事には全然上手くならないかあ。


「ある夫婦がいていまいち仲が良くなく、夫はある人妻に魅かれて仲を深めていく」

憤死ーーーー!!!! まあ、こういう設定はちょっと良くないかな。。

官能小説ならいいかもしれませんが…。

そういう設定自体が絶対駄目というよりは、どんなキャラがどんな舞台設定上にいるのかが大事なのかな…。

例えば、同じ夫婦でも、専業主婦と営業職40歳の夫婦と、芸能人や俳優の夫婦では全然違うと思います。個人的には、後者のほうが「面白そう」ですね。

また、夫婦の仲が良くないと言うけどその理由は?という話にもなります。単に男に浮気癖がある、…というだけでは悲しい。

商業だと、例えば子供の事故死をきっかけに亀裂が入った、という例があります。まあ、それは人妻云々のストーリーではありませんでしたが…

そういう事を考えていくと、そういう要素や大筋が仮にあったとしても、味わい深い話を書こうと思ったら、ストーリーの中核はやっぱり必然的に別のものにならざるを得ないのかな?


まあ、人妻とかそういうのは中止にして…;;中止。


候補は色々考えたんですが、中学生くらいのカップルなんてどうかな~

小学生だとカップルにするくらいなら子供同士の兄妹とかのほうが余程絵になる気がするし、高校生のカップルというのもちょっといやらしい。大人のカップルだと、特殊な設定を盛り込まない限りはそっちの汚い世界がどうしても主題になる。

(※高校生キャラについては、人気の少年漫画とかでも男主人と女の相方は「がちのカップル」というよりは、例えば幼馴染とか、そういう恋人未満の関係の場合のほうが多いように思います。)

で、そういう場合には、現代の中学校を舞台にするよりもファンタジーっぽい舞台のほうが個人的には書きやすいかもしれませんね。

肩書きとして「中学生」っていう設定だと、何かと縛りがあって、冒険にしに行くにしても「高校受験控えてるんやろーーー!!」と個人的に思ってしまったりもします…。

その点、ある程度ファンタジーだったり時代地域が違ったりすれば、例えば14歳で職人の弟子入りをしていて、一人前ではないけれどとりあえず「親からは自立」しているという設定は容認できるものかと思います。(現代日本だとそれは児童就労させてる事になるので××になっちゃう。)

…で、じゃあ例えばそんな感じの設定の男子主人公だとしましょう。

そこで、相方としてちょっと変わった女子を持ってきて、ストーリー自体その女の子のほうに直接関わるものにすると「書きやすい」ものにはなるのかな?というのも、主人公にとっては未知だけれども相方は実は謎の秘密をいくらか知っていて、主人公視点のもとで、相方との交流を通じて謎解きをしていくという大きなストーリーがあり得ます。

そういうのは、商業でも王道っぽいやり方の1つとしてあろうかと思います。小説だとちょっと思い浮かばないですが、ちょっと古いというか大分古い古典ですが某天空の城ラ〇ュタとか、そんな感じでしたね。(確か。…)


こういう場合、主人公自体は特別に奇抜だったりするよりは、ある程度の特技は持ちながら、割と良識あったり誠実だったり正義感あったりといった「普通の男の子キャラ」でいいのかなと個人的には思います。大人みたいな「挫折の経験」っていうのもなくていいかと思います。ただ、修行中の身という設定にするなら、まあ言ってみれば毎日がそういう場でもあるとも言えるので描写は可能かもしれませんが。

(※現代日本だと、例えば高校受験に失敗したとかはその年齢の子の大きな「挫折」と言えますけど、それ自体がその子の人生を狂わすほどの重大さも持ちかねないので、ストーリー自体もそっちに持っていかれかねないかもしれません。部活の大会での敗北などは、スポーツなどがメインになる話でなければ挫折経験としては少し弱いのかも…。)

それで、相方が色々変わった設定だと、会話も弾んでストーリーにもつなげやすそうですね。必ずしも「美少女」設定にしなくていいと思います。漫画だとまあそこそこ魅力的に描いてあげないとまずい面はありますが、小説だったら、露骨にブスだと言う必要もないけど絶世の可憐な少女にする必要もないと思います。(※可憐な少女といった設定は個人的に嫌いではありませんが。)要は、主人公の男の子としては、別に「顔」や「体(!)」に魅かれなければいけないという理由がない。

(※この観点から言うと、異性を「顔」「体」「金」で見る大人や大人キャラって…いやあ、汚い…;。尚、漫画だと、小中の年齢の女の子キャラに対しても「顔」や「体(特に胸)」で価値を決めるような描写が蔓延していますが、個人的には好きじゃないです。そういう事でしか女子を見れないという男子キャラというのも割と最低かと…)


ファンタジーっぽくする場合、恋愛一色というよりはホラー要素を少し入れたほうが個人的には書きやすそうです。がちのホラーにすると今度は主人公達のカップル設定が活きるどころかへなちょこになりそうなので、少し味として加える程度がいいかもしれませんね。


上記の方向で行くとすると、主人公の男の子の「職業」は多少なりとも作風に関わってくる事になります。ストーリーの核は相方に関わるとしても、相方との出会いや接点や普段の接し方など、男の子の側の「職業」が関わってくるのは間違いありません。それは男の子が持つ特技や長所にも当然関わってきます。

わざわざファンタジーにするのだから、「学生(=中学生)」にする必要はないと思います。勉強好きとか学者を目指してるという設定くらいならいいと思いますが…。

少々モロなファンタジー設定だと魔法使いとか騎士団所属であるとか魔獣使いであるとか王子様であるとか、…あらゆるものがいけるかもしれませんが、

もう少し現実にもあり得そうな、鍛冶屋であるとか、料理人、薬師、医者、羊飼い…etc. などといったものも考えられますね。(もちろんそういったものの「見習い」。)

ただし、「吟遊詩人」などは余程の大天才でもない限り職業として成立するのか…??という話にもなるので、ファンタジー設定といえど気を付ける必要もあると思います。そういう特技や趣味があるというのは悪くないと思いますが…。大詩人に出会って弟子入りするというのもあり得なくはないですが、そういう設定にすると完璧そっち主体のストーリーにならざるを得ないと思います。

現実的な「農業従事者」というのもあり得ますが…、仮にそういう設定でも、多少は職人気質がないと…。何となく「流れでやってます」というのでは本人の性格や能力にも影響してしまうと思います。「義務教育なので仕方なく中学生やってます」というのでは冴えないのと同じかと思います…(※同じ「中学生」でも、勉強でも部活動でも何でもいいから打ち込んでる子でないと…。)


以上の事を、キャラを「作る」というよりは、そのキャラの本質を「見る」という観点から、履歴書的な感じでまとめるといいかもしれませんね。

じゃあ、それでやってみましょうか…。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る