(旧)有料販売設定にしたのに・・・

私は、作品を一度「投稿」しないとコンテストに応募できないという決まりは、おかしいと思い始めています。

「投稿済みの作品でも応募可」なら、いいと思います。

しかし、非公開設定にしてある作品は応募不可と明言されています。

個人的には、仮に入選したら皆に無料公開したっていいです。・・・もっとも、入選するという事は運営側が「カネになる」とみなしたという事ですから、かえって嫌がるか、あるいは禁止する事かと思いますが。例えば書籍化決まったものを内容を全文そのまま無料公開するって愚かな事のはずなんで。


「『どうせ』落選物なんだから無料で晒したってええやろ」・・・その考え方自体が、嫌なんです。

百歩譲って、「読む」ならまだいいです。

でも読みもしない人達がいるところに、晒したくはないですね。

トップページ見たって、コンテストに応募した作品が掲載されているわけでもない。

これじゃ、盛り上がらないと思うし、もしも自分が「作品を集める側」の立場であるとしたら、常識的に考えて良い作品は集まりにくいと思います。


ただ、当該サイトだと投稿作品を「有料」という設定にできて、これは実質見られない「はず」という事ですが応募だけしたいなら好都合な設定かと思いました。

しかし、ちょっと実験で普段の投稿物を「有料設定」に変えてみたところ・・・

もちろん売上は0ですが(※)、なぜかPVは増えている。

・・・・?

・運営側の不手際できちんと機能していない

・初め無料公開していた場合に、途中から設定を変えるとその変更が反映されない

・文章自体は非表示になっているがアクセスがあるとPVはあった事にされる

理由は色々考えられますが、いずれであったとしても問題あるかと・・・。


(※作品の出来の良い悪いやタイトルの付け方などもあるでしょうが、これまでの経験から言って、そもそも無料を前提にして集まっている人達に物を売るのは、非常に難しい事が多いです。逆に、買う前提で集まっている人達を対象にすれば、他で全然売れなかったものをたくさん買ってもらえたという事はあります。)


このため、もしかして目論見はうまく行かないかもしれません。


それにしても、なぜ非公開設定だと、応募ができないのか?

他の一般のどの賞の募集要項見たって、「未公開である事」というのは条件にあります。(※ただし、ネットでの無料公開や同人誌の販売は「公開した」とみなさない賞もあるみたいです。これは各賞によって温度差があります。しかし、そのような賞でも、応募期間中は非公開にしておくようにという条件があったりもします。)


仮に、実質公開されてる状態になっても、応募できる賞はあるのでいいですが・・・。

ネットで公開済のものは応募不可としている賞は、そもそも他賞に応募済の落選作品の応募も認めないなどの厳しい要件を課しているので、どっちみち今作を応募する事は難しいと思います。


しかしそれにしても、一般のユーザーからちょこちょこ覗き見される中で行われる審査って、どういうものでしょうか・・・。

私は、やはり非公開作品の応募も認めるべきだと思います。

もしそれで、良い作品があったら、運営側のほうから「良い作品なのでぜひ公開設定にしていただけませんか」と、お願いしたらどうでしょう。

どうせ、駄作は投稿してもらいたくないというのが本音なのでしょう?

・・・と、思います。本当に。

例えば、運営側が「審査する価値なし・読む価値なし」と判断する応募作品があったとしましょう。そういうのって、運営側のほうから「価値がない作品なので非公開設定にしていただけませんか」と、遠回しに言ってもいいくらいではないでしょうか。

と、いうか、普段の投稿作品の評判が悪いと、私はそう受け取っているのですけど。

「読まれない・評価されない ⇒ 価値がないと判断 ⇒ ますます読まれず評価もされない ⇒ ますます目立たず隅に追いやられる」・・・この負のスパイラルのアルゴリズム、あなた達が普段から狙ってやってる事でしょう?

と、思います。


簡単に言うと、アクセスを集められない駄作は、投稿してほしくない。非公開設定にしてほしい。これ、運営様は、絶対に、普段から思ってるはずなんです。

でなかったら、既に人気が出ている作品にだけスポットライトが当たるような仕組みにはしないはず。「駄作」は邪魔になるから、見られないように、より見られないように隅に追いやっていく仕組みを作ってると考えていると思われます。

にもかかわらず、「投稿作品数」だけは増やしたいという矛盾。

これは今回のコンテストを開催しているサイトだけではなくて、小説家になろうなども同じ事です。

推測ですけど、書き手のユーザーは「読み手」にもなるので、言ってみれば「読み専要員」として確保しておきたい意図があるのかもしれません。もちろん、だとすれば書き手をコケにしている事に他なりませんが。


確かに、同人誌の委託販売をしている企業なども、似たところはあります。目立つのはやはり既存の人気サークル作品です。ただし、そういうところでは、物が売れればお小遣いやお年玉程度の額でも、当然ですが作り手にお金が入ります。ギブ・アンド・テイクというところはあるわけです。また、同人サークル一般がそうかと推測しますが、同人誌の作り手は「買い専」のように他サークル作品を買っていく人はそこまで多くないので、企業側は作り手のユーザーを買い専要員としてはみなしてないと思います。あくまで、作り手が物を売る。売れた時には企業側が手数料をいただく。それが収益になっている。それだけだと思います。


しかし単なる投稿サイトの場合はそうではありません。

こういう商売方式は、そろそろ終わりにさせられないといけないと、個人的には感じます。


というわけで、よしやってみようと作品を作り上げたまではいいですが、期待感やワクワク感は薄れに薄れ、嫌な感じになってきていますね。

私は単純に、サークルのブースに来て立ち読みだけして去って行くような不特定少数の人には、そもそも作品を見て欲しくない。そう思ってるだけです。

もちろん、同人誌の場合には相手を金を払う立場なので、最低限の中身を確認するという意味でのごく短い時間の立ち読みをする権利はあると思います。

でも、投稿サイトのユーザーは、最初から、何も払う気がないんですよ。

その人が必ずしも悪いわけじゃなくて、「無料で読めますよ(俺自身じゃなくて他の人の作品だけど)」と言って人を集めようとする人が、悪いのでしょうけどね。


作品を書くきっかけになったのは良かったけれども、他はどうもまずかったかなと思います。

あまり人には、応募するのは勧められないかもしれないですね・・・。

投稿済の長期連載がたまたま応募条件を満たしていたなら応募してみるのもいいかもしれませんが、でもそんなの、本来は運営様のスタッフが時々巡回して勝手に評価してればいいわけだし・・・。


同人での経験から言うと、売れる売れないは、場所の違いですね。

作品のいい悪いもあるってのは正論ですけど、まあ、場所でしょうね・・・。

0円と〇〇万円の違い、これは、売る場所の違いでしょう・・・。

要するに、買う人は買うし、買わない人は買わない。

そして、趣味で満足する範囲では、千人、一万人、十万人に買ってもらう必要はないんですよね。

個人的には、数百売れるなんていうのはでき杉君で、基本的に満足できるのは数十ですね。物によっては、10も売れたら大満足っていう時もあります。そもそも指で数えるほどしか製本してなくて、完売したら大満足っていう事もあります。いずれも、当然有料で販売する場合です。

しかし、0とか1とかそういう数字は、さすがにへこみますけどね。金のためにやってるわけではないといえ、サークル参加費、印刷代、交通費、丸ごと赤字になりますし。


やはり、コンテストは「公正なコンテスト」らしさがないと、盛り上がらないのだろうなと思います。

極端な例ですが、ほぼ出来レースで誰が勝つか最初から決めてるような「コンテスト」には、誰も参加したいとは思いませんよね。

その証拠はなくても、それをにおわせるようなコンテストや大会も同様だと思います。

最初から実力差が歴然な勝負(例えば一流のプロVS普通のアマチュア)も盛り上がらなくて当然です。ただの残酷ショーですから。


応募する事で少しでも読んでもらえるようになる可能性はメリットの1つかもしれないと以前に書きましたが、その「少しでも」というのがどれほどなのかというのが問題です。

それが、せいぜい100とか数十といった数だったら、個人的には0のほうがまだましです。それだけ「売れる」なら話は全然違いますが、その人数立ち読みしたっていうだけですから。

これは、書き上げてみるとやはり普段のだらだらの趣味作品とは真剣度が違うと感じたので、尚更です。

更に不信感を煽るのが、「有料設定」なるものに設定をしても密かに無料で見られてるんじゃないかという信頼の置けなさ。

尚、特定の委託販売の企業などが「信頼」おけるかという事は、実際にカネが振り込まれる事によってのみ確立されます。きちんと払うものは払ってるから、不正はしてないだろうと、とりあえずは信用するわけです。


「応募するだけならタダじゃないか。」

タダなんですけど、「その代わり不特定多数に公開してください」という意味が、本当に理解しがたい。普通に考えたら、落選物は返却しないのであれば破棄されるはず。それを無料で公開するとかしないとか決めるのはそれを書いた人の権限です。落選させたうえに、それをどうしろああしろって、企業側に言う権限は皆無であるのは当然だと思います。

そういった本当に最低限の原則すら破棄しようというなら、こうした投稿サイトでのコンテストや賞って、人には勧められないものかもしれません。

あるいは、一般の賞に応募し尽くしてから、どうしてももったいないと思うなら、もう無料公開で捨てるつもりで投稿サイトのコンテストに応募してみると良いのかもしれません。

ブログなどを見ていると、中にはたくさんの作品を書いて賞に応募したけれどだめだったという方もいらっしゃるんですが、そういう作品ってやはり、入選はできなかったものであってもただ趣味でずらずらと書かれたものと比べてしっかりと書かれた良作が多いのではないでしょうか。

そういうものの中から、半分捨てるような事になってもしまうかもしれませんが、コンテストに応募する目的で投稿サイトに投稿してみるのは良いのかもしれません。


というわけで、私は順番を間違えたかもしれません。

一般の賞に応募して、だめだったものを投稿サイトに放り投げてコンテストに応募するほうが良かったかもしれません。なぜなら一般作品同様に「投稿」する事が義務付けられているからです。多くの賞はネット上で公開したくらいなら応募は可としているようですが、まともに感想くれる人が多数いるのでもない限り、ネットで公開するメリットはないと思います。

それでもウケが悪かったら、即刻削除して同人誌でも、自分のホームページに掲載するでもなんでもいいと思います。

勢いでやってみたので順序をしくじったようです。

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