03

 トイレに行きたくなって。眠りから覚めた。


 彼は。いない。そういえば、仕事の下準備と言っていったっけ。ごはんを食べてからセックスを要求したのに、抱き合ってキスしたところで眠ってしまった。

 トイレに、ゆっくり向かう。便座に座って。


 流れ落ちていく、彼の愛の証。


「もったいないなあ」


 寝る前にセックスしていれば、もう少し奥に流し込めたのに。昨日の分が、どろっと出ていく。


 出切ったのを確認して、入り口に残った彼の精を拭う。本当は指ですくって舐めたかったけど、昨日出されたものなので、口に入れるのが躊躇ためらわれた。シャワーも朝起きたときに浴びたし。


 最後にウォシュレットで綺麗にして、トイレを出る。


 普通にトイレをしていないのを思い出して、もういちどトイレに戻った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る