はちきれそうな愛(※えっち注意) (チェイン&アクセラ)

春嵐

01

 シャワーを浴びて。

 身体についた錆を落とす。赤黒く、小さなものばかり。肌に荒れはない。生まれつき、白くて強靭な皮膚。

 身体を拭ってから、いつものように鎖を身体に巻いていく。左手の薬指に指輪のようなものをはめ、そこからゆっくりと。左腕。肩を経由して、逆側から胴と腰へ。最後に右足首とかかとに先端をはめて、完成。


 上から服を着る。

 服の上から見ると、鎖を巻いているようには見えない。普通の、体型。標準な、ちょっと胸が小さい女性の身体。そう見えるだろう。

 実際かなり胸は大きいが、鎖が胸の下のところを通っているため、腹と胸の凹凸がないような感じになる。それで、胸は小さく見せることができた。

 別に、これでいい。胸の大きさなど、恋人にしか意味のないことだから。

 さっきまで寝ていたベッド。恋人は、わたしよりもはるか前に起き出して、どこかに消えている。おそらく、朝食の野菜でも買いに行っているのだろう。

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