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あとがき」への応援コメント


  • 編集済

     はじめまして。読了までに年を跨いでしまいましたが、とても面白かったです。何故か今年は源平絡みの映像作品が多く発表されていて、それに関連してこの辺りの時代背景も大雑把ながら分かりつつ読めたので、より楽しんで読んでいました。

     前九年合戦や後三年合戦は、歴史の教科書に載ってたなくらいの印象だったのですが、苛烈にして凄絶、そして悲しい様相を知れて、解像度が上がったように思います。白糸姫伝説や金売り吉次伝説も初めて聞くお話だったので、合戦のことを含めて調べたのですが、新鮮な気分で史実を巡り歩けました。

     あとがきを見るにオリジナリティが高い(調べた時にそんな気はしたのですが)ようですが、歴史ものは新解釈も醍醐味ですし、好きなストーリーでしたので、とても良いと思います! ジブリっぽさも意識していたようで、もしかしてと思っていた身としては何だか嬉しく感じてしまいました。

     一加や義家を始め、登場人物たちも生き生きとしていて、見ていて奮い立ったり、くすりと笑ってしまう場面も多く、より面白かったです。戦は惨劇以外の何物でもないけれど、やっぱりその中でこそ咲く華もあるのだなと……序盤で現れる漆倍利も、最初こそヤバい人だと思っていたら、ただ演じているだけというのが人間味を感じられて、そのことを吐露する場面や、一加もまた白狼としての振る舞いを決意する場面が印象的でした。

     ひたすらに願われる陸奥の平和や、ただ大切な人に会いたいという思いも、彼らをよく知らなかった身にめちゃくちゃ沁みました。だからこそ何が何でも戦を繰り返そうとする武家の皆さんには終盤あたりで言っちゃいけない感じの暴言吐きたくなったり……すみません。

     残酷な状況が長く続いて、しかし最後にはささやかな光が注がれた歴史物語、楽しませていただきました。他の作品にも、足を運べたらと思います。長文失礼いたしました💦

    作者からの返信

     コメント&☆レビューありがとうございます。

     白状させて頂ければ当初は序章と後の構想が少しあるのみで勢い任せに書いていた作品でしたが、書き進めていくうちに一加や義家、貞任や重任達が一人一人自分達の物語を演じ始め、最後には彼らの描く物語に感情移入し過ぎて書いている香竹自身が泣きながらキーボードを叩くという不思議な仕上がりとなったもので、ある意味作者としては印象深いものとなりましたものの、掲載当時は読み手の皆様に評価頂けるか不安がありました。しかし、葉霜先生より過分なご評価を賜り、何よりも一加や義家達の紡いだ物語に共感して頂いてとても嬉しく思います。
     この度は香竹の歴史散歩にお付き合い頂きありがとうございました。

     ぜひ他の拙作でもお会いできることを楽しみにしております。

    (現在連載中の作品が大団円を迎えた後には「後三年合戦編」もお届けできればと思いますのでその際は宜しくお願いいたします)

  • また遊びにきます😄

    作者からの返信

    最期まで見守って頂いた上、たくさんのコメント&☆評価ありがとうございました!

    お待ちしております(*'ω'*)ノ

  • お疲れさまでした。

    御作を大変興味深く拝読いたしました。

    新たな「白糸姫伝説」を創作してしまったワケですね。
    五〇〇年後くらいに「香竹文書」として、歴史学者の間で物議をかもすかもしれませんw

    作者からの返信

     コメントありがとうございます!


     わら先生の「黒猫」シリーズも楽しく読ませて頂いておりますが、先生の御作も幾星霜の末永き口承の果てにはきっと、現代文明より遥か未来の彼方、即ち超紀元(OC:over century)の最早異なる世界においては漆黒のバステト猫神の導きを示すヒエログリフの鍵として現代より召喚されたる選ばれし少年少女たちを未知なる冒険の旅へと誘わんとする墨香芳しきパピルスとしてその手にしっかと握り締められるに違いありませぬ!
    (そして映像化の暁にはOPはきっと米倉千尋様が歌われることでしょう!(ああ歳がバレるか))


     香竹文書版歴史改悪シリーズは、他にも「皆鶴姫伝説(衣川の戦い、建仁の乱他)」「桔梗姫伝説(平将門の乱)」が既掲載である他まだまだ諸作続く予定ですのでどうか目を留めて頂ければ幸いです(一身上の都合により現在超絶遅筆となっておりますが)。

     最期までお読みくださりありがとうございました!

    編集済
  • 読了致しました(^^)

    とても面白かったです。

    登場人物がとても生き生きと描かれているので、つい感情移入をして読んでしまいます。
    元親さんと双子ちゃんにも泣かされました。

    戦記ものになるのでしょうが、女性陣の活躍が目覚ましいのも印象的です。
    東和さん、薄さん、千任さんが本当に格好良くて痺れました。


    そして、読書遍歴や読書傾向がロマンスものに偏重している私の乙女心を、激しく揺さぶってくる義家様の魅力たるや✨かなりのものでございました(笑)


    素敵な物語をありがとうございました。

    作者からの返信

     コメントありがとうございます!

     主人公の一人である源義家についてはある意味源氏の神様みたいに崇められているような人物なので、どうやって戦いの中葛藤に翻弄される弱さを抉り出そうか悩みましたが、気に入って頂けて嬉しく思います。
     因みに当初は以前碧月先生にも読んで頂いた前作「彼方へ」と本作を関連付けるつもりはなかったのですが、書いていくうちに色んなところで繋がってしまいましたので(小雪の御先祖様が出てきたり、一加と吉次の趣味が釣りだったり、実は元親の刀は後の皆鶴の刀だったり等。まあ半分意図的に寄せた部分もありますが)、思い切って両作を繋ぐ形で元親と双子達のその後のエピソードを挿話として何処かに挟もうかと思いましたが間に合いませんでした(後で加筆するかも知れません)。元親の刀に纏わる話についてはいくつか構想があるのでいつか掲載させて頂くかもしれませんし、義家と清衡達のその後の戦いである後三年合戦についても続編としていつか書かせて頂ければと思いますのでその際は目を留めて頂ければ幸いです(ロマンスものになるかは自信がありません汗)。

     最後までお読みいただき改めてありがとうございました。