第36話:河合艶子さんとの付き合い

 最後に、艶子さんが、理工学部って、一番、「リベラルアーツ」から縁遠い学問だと思われている。ところが、超一流の実学・理学・工学を人類が自由に、将来の世のため人のために使うって、素晴らしいことだと思い、一生懸命勉強した。


 そして、東京工業大学「リベラルアーツ」1回生になりましたと述べた。これを聞いて成宮賢も達也も目を丸くして話の一部始終を聞いていた。開口一番、成宮賢が、すごいね。へー全く知らなかった。そうか、世のため、人のために、世界一流の実学を学ぶか、いやー良いね、その考え方と、うなづいた。


 逆に言うと、優れてる日本の理学、工学を正しい道の上にのせて世界に貢献させる道案内役という訳かと話すと、艶子さんが、全く、その通りと言った。さすがに、お父さんは、賢い人だと、達也さんに、聞いてましたが、素晴らしい、お父さんだわと語った。


 その話を真剣に聞いていた、達也の母、スザンナさんが、難しい日本語が、並んでいて、良く理解できないけど、お父さんが、べた誉めするのだから、あなたが素晴らしい人なのねと、河合艶子をほめた。それを聞いて、そんな事ないですと謙遜した。それよりも、こんな、きれいなブロンドの髪のお母さんって素敵と誉めた。


 すると、スザンナは、赤くなって恥ずかしいと言った。2019年4月下旬からの連休、達也が父の車プリウスで、河合艶子さんを橫浜の自宅へ向かった。早朝4時に行き、艶子さんを車に乗せて東名高速をひた走り、7時過ぎに焼津港に到着した。そこで、海産物を買い、次に、三保の松原から富士山を眺めに言った。


 あまりにも美しい景色なので多くの写真を撮った。次に沼津を抜けて函南経由で熱海へ行き一休みして昼食をとった。そして小田原から相模湾を眺めながら、西湘バイパスを走り、平塚から厚木へ向かった。社内の会話で、今年もアメリカ・シリコンバレーへ行くと日程を達也が話すと、私も、一緒に行きたいと艶子さんが言った。


 これを聞いて、達也が、了解と言い、父にも話してみると言った。東名厚木インターから東名高速で橫浜インターで降り、艶子さんを彼女の実家で下ろした。その話を達也が、両親に話した。すると、父が、その前に彼女と結婚したらと言った。結婚式を挙げなくても、彼女と御両親に結婚の事を承諾してもらえば良いと告げた。


 近くの市役所に書類を提出し、夫婦になってから行動した方が、相手の御両親も安心すると伝えた。スザンナも、この意見に賛成した。2019年5月5日、達也は、河合家を訪問して、お嬢さんの艶子さんと結婚したいと話した。すると、お父さんが話は聞いてると言い、了解してくれた。


 それを聞いて、葉山に結婚届を市役所に提出しますので、7月中旬から約2週間、サンフランシスコ郊外のシリコンバレーに、艶子さんと一緒に出かけたいと言うと、彼女は海外旅行が初めてなのでよろしく頼むと快諾してくれた。この話を聞いて、達也と艶子さんが5月8日に結婚届の書類を完成させて役所に提出した。


 こうして達也と艶子さんが夫婦となった。成宮家の達也の部屋で2人の新婚生活が始まった。すぐに艶子さんのパスポートを取り、梅雨が明けて7月。艶子さんの洋服を買ったりして旅行の用意を準備した。そして2019年7月20日の昼、武蔵野の成宮家を出て、新宿経由で成田エクスプレスに乗り換え14時に成田空港に到着。


 サンフランシスコ直行便の搭乗口へ行き、登場手続きをとった。登場口の近くのカフェで、登場の知らせを待ち待機していた。やがて搭乗開始のアナウンスが聞こえて、飛行機に乗り込み、日本を発った。10時間半でサンフランシスコ空港の到着した。サンフランシスコは7月20日、朝10時半過ぎで、時差の関係で眠かった。


 そこでタクシーで予約したシリコンバレー・エリアのホテルにチェックインし、1時間ほど仮眠した。その後、夕方17時過ぎ、時差を解消するために散歩して汗を流した。夕飯をとりに近くのレストランに入り20時過ぎにホテルの部屋に戻った。風呂に入ってビールを飲んで艶子さんの初めての飛行機の旅の感想を聞いた。


 すると、まず、座席が想像以上に狭かったと言った。それに、心地よい振動で、長い間、眠ったり、うつらうつらして過ごしたと言い、当初、9時間半どうやって過ごそうかと思っていたが、意外に、時間が過ぎ去ったと話した。


 その後も時差で、眠気が起きずに、眠りについたのは午前2時過ぎになった。翌7月21日、朝は、10時まで寝て、かなり調子が戻った気がした。その後、また、散歩して、熱くなり出したことにホテルに戻って来て、ホテルのレストランで昼食をとった。

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