第26話:結婚式と夢に出てきた祖父と賢の決断

 結婚式は5月6日、姉の照子さんの家で、近親者だけで、結婚式をして、近くの侠客の牧師さんに来てもらって、正式な結婚式をして、指輪交換も行った。この時は、スザンナも 姉の照子も、ハンカチで拭ってても拭っても、涙が、頬を伝い、止まらなかった。それを見て、成宮賢も、もらい泣きして、目を真っ赤にした。


 結婚式を終えて、お酒を飲んで、疲れて、眠った、成宮賢だったが、夢の中に、自分を可愛がってくれた祖父の成宮時達が出てきて、結婚おめでとうと言い、お前も、自分の子供を育てて、お前の様な立派な男に育てろと言った。その言葉を聞いてハッとして目が覚めた。


 隣に、寝ていたスザンナに、この話をすると、私は、もう年なので子供を産めないので、もらい子をしようと言った。その時、スザンナが、日本で、りりしくて聡明な、成宮賢の様な男の子「ジャパニーズ・サムライ」が欲しいと言い、日本での養子縁組を希望した。


 して、2012年10月10日、日本に来て、東京、横浜の児童養護施設を探して回った。1ケ月ほど訪問し、めぼしい男の子を数人探し4人の候補が、リストアップされた。そうして一番、素直そうな1997年7月17日生まれ14歳の達也くんに決めた。

 

 達也君は、9歳の時、両親と車で高速道路を走行中、交通事故にあい、両親をなくし後部座席のチャイルドシートと積んでいた布団のおかげで奇跡的に助かった子だった。そうして成宮賢が乳児院で書類を書いて、身元引受人となり、育てることになり、正式に成宮達也となった。


 武蔵野の家に戻り、早速、自宅へ連れてきて立川中学に入学させた。この時、もしもの時のため、父と同じ銀行に達也の銀行口座を開き10万円を入金した。そして、成宮賢は、会社の後輩の木谷に相談して達也のために長期の資産運用をしたいと話した。すると現在状態では、日本よりもアメリカに投資した方が良いと言われた・


 そこで安全性の高い上場インデックスファンド米国株式「S&P500ETF」、上場投資信託が良いと教えてくれた。木谷に言われる通り、数日後インターネット証券会社に口座を開いた。すると、現在の状態では、日本よりもアメリカに投資した方が良いと言われた。


 特に、安全性の高い上場インデックスファンド米国株式「S&P500ETF」、上場投資信託が良いと教えてくれた。木谷に言われる通り、数日後インターネット証券会社に口座を開いた。そして2011年8月9日電話が入り、8500円の指し値でSPDR S&P500 ETFを1000株買いと指示され850万円買えた。


 成宮賢が成宮達也に何に一番興味があるかと聞くと英語と数学が好きだと言ったので英語のCDを聞かせ、中学の数学と英語の参考書で基礎を復習させ、1ケ月で、それを終えた。その後は、高校1、2年の問題集を与えて、夏休みは、エアコンの効いた部屋で徹底的に問題集をやらせて達也の弱点をも見つけた。


 その弱点克服のために問題集を徹底的にやらせた。得意科目の実力が上がると、その他の、国語、社会、理科も問題集で弱点を見つけて、強化する方法で半年頑張ると、中学でクラス7位、12月の一斉テストでは3位まで上がった。冬休みも猛勉強で学年ベスト10入りを目標とした。そして2013年を迎えた。


 その後も一心不乱に達也が勉強し続け、3月には、学年7位まで上がった。ゴールデンウイークで得意の英語、数学で学年トップになり、秋には、主要五科目で学年ベスト3に入り祝賀会を開いた。将来的、ソフトウェア技術者になり、アメリカのシリコンバレーで仕事をしたいと抱負を語った。


 この話を聞いて、成宮賢とスザンナが達也の夢は、何とか実現して上げるから、集中力を上げる練習をすべきだと成宮賢が教え、優秀な連中の中で、その上を行くには、集中力だと教えた。すると、精神集中の訓練のために座禅するようになった。その他、呼吸法も調べて、練習し始めた。2013年夏の一斉テストで遂に学年トップになり、クリスマスには、そのお祝いをしてあげた。


 やがて、2014年となった。1月には達也が、自ら、志望校を家から自転車で20分の都立国立高校にした。そうして受験日を迎え、無事合格した。合格のご褒美に、達也の部屋に、高性能据え置き型のウインドウズ・パソコンを買った。その後、成宮賢が突然、自分と祖父の成宮時達の話を始めて、自分が、その時の成宮時達になった様な気がすると言い、感極まって涙を見せた。

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