Ⅱ 幹部編

『Ⅰ章のあらすじとキーワード』

 みなさんこんにちは。本作のヒロイン、相田あいだ弥生やよいです。本作は、主人公である佐々木ささき岳流たけるが自分とその周りで起こった出来事を記したちょっと(かなり)イタめの自伝となっています。

 私は、そんな物語の不明瞭な点を読者の皆様に紹介する『特別講座』をやっています。アニメの次回予告みたいな感じです。世界線とか無視します。

 さて、この物語のプロローグに当たるⅠ章ですが、主な目的がキャラ見せであり、特に面白みもない内容となっております。なので、そこを飛ばしてⅡ章から読み始めても大丈夫なように設置したのがこの『Ⅰ章のあらすじとキーワード』です。

 まぁ、前置きが長くてもめんどくさいだけなので、そろそろ始めましょうか。


『あらすじ』


 人間の想像力から生まれた生物『脳獣』は人間の意識を殺してその体を乗っ取る。脳戦士とは、彼らと戦い人々の脳を守る者たちを指す。

 姉を殺された主人公の佐々木ささき岳流たける(クサナギ)は日本の脳戦士ランキングNo.8を誇る優秀な脳戦士である。

 さまざまな戦いを経て、ユイを殺したNo.1脳戦士『サリエル』と聖夜に対峙する。決死の戦いで過去を乗り越えた岳流はサリエルに勝利する。

 しかし、初めて人を殺した岳流はそれを想起させる脳内世界に行くことができなくなってしまう。そのまま普通の中学生としてやる気もなく生活する。そんな彼を渾身的に支えるのは恋人の相田あいだ弥生やよい(アヤ)。朝から晩まで毎日毎日つきっきりの弥生に心から甘える岳流。

 そんな自堕落な生活をやめさせようと彼らが動き出す。


 Ⅱ章へ



 そんな感じです。先程、Ⅰ章は顔見せと言いましたが、主要キャラだけなら本当に少ないです。まあ、みんなⅡ章以降の伏線になっているので要らないわけではないんですけどね…

 とはいえ、伏線それを気にしなければ、読まなくてもいいのがⅠ章です。

 ですが、専門的なキーワードに関してはそうはいかないのが現状です。今読んでもいいですし、先を読んで、知らない言葉が出てきたらここに戻ってきても構いません。



『キーワード紹介』


・『脳戦士のうせんし』…人間の中でも選りすぐりの頭脳を持つ人の集まり。なるためには、『記憶力』『想像力』『空間把握能力』『理解力』『知識量』『脳力のうりょく』の全てで基準を満たしていることが条件である。

 始まりは日本とされていて、日本を中心に世界中でその活動が見られる。各国でランキングがあり、『トップ20』には通り名がついており、それはその脳戦士の強さの象徴である。

 脳戦士の仕事は色々あるが、主に脳獣の退治を行なっている。


・『脳獣のうじゅう』…人間の想像によって生まれた生物。特殊な力を使わないと、人間には見ることも触ることもできない。一般には幽霊や怪異などと呼ばれているが、その手のものの正体は全て脳獣である。

 個体ごとに強さは異なり、10のレベルで分けられている。10は強く、1は弱い。また、『多重脳力持ち脳獣メニーホールディングス』『神型脳獣』『巨人型脳獣』『鋼鉄兵ガーディアン』『災害級脳獣ディサスタークラス』と区別される脳獣は特に注意が必要である。

 彼らには一体一体生きる『目的』が存在し、それを達成するために生きている。そして、そのために人を殺す脳獣もいるので、そういう脳獣は退治対象である。

 例…『イラストレーター』の脳獣『リーナ』はイラストレーターになるために、それを目指していた岳流のクラスメート『平岡咲ひらおかさき』を脳死させ、成り代わろうとしたが、岳流により退治された。(Ⅰ章『第31話、第32話』)

 しかし、脳戦士に協力的な脳獣もいて、彼らは『所有脳獣』として脳戦士と共に人間を襲う脳獣の退治をしている。


・『脳力のうりょく』…脳獣が一体につき一つ以上持っている特殊能力。脳獣は認めた相手になら自らの脳力を継承することができ、脳戦士の大多数は脳獣から継承した能力を使って戦う。

 重要な脳力とその使用者は以下の通り。

『第三の目』岳流。額に油性ペンで目を描くことで、第三の目を開眼させる。第三の目は遠視と透視ができ、遠視はイメージ通りの脳力だが、透視はサーモグラフィー映像の様に、隔てた障害の数によって色分けされるだけなので、そこに物があるかないか程度の判別しかできない。

『灰の目』岳流。左目に宿ったヴァンパイアの力。見た脳獣を灰に変えることができるが、炭素が含まれている(燃やすと灰になる)体でないと効果はない。つまり、金属の体の脳獣などには効果がない。

『気象変更:雪』弥生。天気を雪に変える他、手から雪を出したり、雪を一瞬で溶かしたりできる。

『メモリアル・ショット』イツキ(岳流の所有脳獣)。肩に担ぐカメラから記憶の弾丸を撃つ。記憶に宿る感情がマイナスの感情なら強く、プラスの感情なら弱い。また、相手の感情を弾丸の感情で上書きできるので、怒りで暴れている相手には、プラスの弾丸を撃つのが効果的。

『津波』セイ(現在、岳流の所有脳獣)。海馬の脳獣であるセイが前足を振り上げ、下ろした時に円状に発生する水。量と範囲は少ないが、衝撃は強い。

『○○の音色』テルビン(岳流の所有脳獣)。歌や楽器を披露することで、それを聞く人全員に効果があるバフ脳力。○○の部分によって、その効果は異なる。


・『想像技法そうぞうぎほう』…岳流をはじめとした多くの脳戦士が使用する技。想像力で物を造ったり、物を変形させたりとさまざまなことができる。全部で12種類あり、名称と効果は以下の通りである。

想像創造そうぞうそうぞう』…物を造る。

想像負荷そうぞうふか』…自分を傷つける。

想像治癒そうぞうちゆ』…自分を癒す。

想像召喚そうぞうしょうかん』…物を呼び寄せる。

想像転移そうぞうてんい』…物を送る。

想像干渉そうぞうかんしょう』…他人の意識に干渉する。

想像強化そうぞうきょうか』…自分を強化する。

想像破壊そうぞうはかい』…物を壊す。

想像創造そうぞうそうぞう:かい』…物をいじる。

想像治癒そうぞうちゆ:かい』…物や他人を癒す。

想像転移そうぞうてんい:かい』…自分とは他の場所にいる物を他の場所へ送る。

想像召喚そうぞうしょうかん:かい』…存在しないものを呼び寄せる。


・『天叢雲剣あまのむらくものつるぎ』…主人公岳流の使用する剣。『想像創造』で造り、『想像創造:改』でその形を自由に変える。伸ばすことはもちろん、鞭のようにしならせることや檻のような使い方もできる。ちなみに、ユイの使った剣は『天羽々斬あめのはばきり


・『脳内世界のうないせかい』…脳戦士と脳獣が戦う世界。沢山の脳内世界が存在するが、最も代表的なのは日本の脳戦士が所有する『タワー・オブ・サウザンド千の塔』であり、全部で999階に及ぶ塔と、それが建つ1階の庭を合わせてそう呼ぶ。全ての階は孤立していて、季節や世界観が異なる。


・『脳名のうめい』…脳戦士が脳戦士として活動する時の名前。岳流はヤマトタケルの使った剣『草薙剣くさなぎのつるぎ』からクサナギ。弥生は本名の『いだよい』からアヤ。


・『ユイカ』…岳流の姉である佐々木ささき由祈ゆい(脳名はユイ)が死んだことを知らない両親を悲しませないために、由祈の体を操り、由祈として生活している、元・由祈の所有脳獣。由祈の親友で姉妹で相棒。そして双子の姉。由祈と瓜二つだが、由祈がポニーテールで泣きぼくろが右目にあるのに対し、ユイカはツインテールで泣きぼくろは左目にある。


・『ラップトップ(武田たけだ誠太せいた)』…岳流の友達の脳戦士。かつて東京で共闘したことをきっかけに仲良くなる。パソコンが得意で、秋葉原によく通っている。使用する脳力は『ハッキング』(相手の情報を読み取る)と『クラッキング』(ウイルスを用いた相手への遠距離攻撃)

 人の名前に『っち』をつける。


・『もう一人の復讐者』…岳流の姉の仇であるサリエルの最期の言葉に登場した人物。彼は恋人を殺され、脳戦士の全滅を目論んでいるらしい。


・『脳皇のうおう』…全ての脳戦士を管理する役職。脳戦士のトップであり、その正体は誰も知らない。

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