第41話 第5項

システィーナ・リブルは1年前に聖剣使いに選ばれた1人。18歳の頃に聖剣第5項に選ばれ、聖騎士となった。クリス・アンドリーゼの1つ上で歳は19歳。聖騎士は基本的に男性が選ばれることが多いが稀に女性も選ばれることがある。

今回の聖騎士達は女性が2人もいるため、珍しいと話題になったぐらいだ。


〜聖剣の間〜

(システィーナ) 「聖騎士、システィーナ・リブル、入ります。」

システィーナが聖剣の間に入ると、若い男の子がいた。

(ライカ) 「システィ。お疲れ様。どうだったかな?」

(システィーナ) 「お疲れ様です。剣王様。それに、ギャバンさん、クリスくん。帰りに魔法適正陣営偵察部隊の方を1人捕らえましたので懲罰房に入れておきましたわ。それよりも、剣王の隣にいる方はどなたでしょうか?」

(ライカ) 「そうか、また後で行ってみるとするよ。この子は聖剣第1項に選ばれた…」


ライカが言葉を話そうとすると、

(カイト) 「はじめまして。聖剣第1項に選ばれた。カイト・アマツバです。よろしくお願いします。」

(システィーナ) 「はじめまして。聖剣第5項アマミカミ所持の聖騎士システィーナ・リブルですわ。よろしくお願いしますねカイトくん。」

(システィーナ 心) 「彼、洗練されているわ。切りかかろうとしても隙がない。そして何よりも、魔法適正者だなんて。」

(ライカ) 「システィ。1週間後、聖剣第1項に選ばれたカイトくんの紹介をしようと思う。念話で皆にそう伝えてはくれないか。」

(システィーナ) 「分かりましたわ。お伝えしておきます。後、魔法適正陣営の偵察に行ってきましたが、賢星たちは戦争を仕掛ける可能性が大いにあると思います。私もそうでしたが、聖剣第1項が抜かれてない今がチャンスと思っているのでしょう。」

(ライカ) 「やはりそうか…分かった。クリス。」

(クリス) 「は、はい。」

(ライカ) 「カイトくんの永劫学園での事についてはクリスに任せる。カイトくんは聖剣を見せないようにすることは可能かな?無理なことをいって本当にごめんね。」

(クリス) 「分かりました。逐一、見れるようにして行きます。」

(カイト) 「分かりました。なんとかしてみます。」

カイトがそう言うと、

(カイト) 「エクス、どうにか小さくなれないか。」

(エクス) 「分かりました、主。指輪サイズとかはどうでしょうか?」

(カイト) 「うん、助かるよ。」

そういうと、聖剣エクスカリバーは光を放ち、あっという間にカイトの右手の人差し指に指輪となってついた。

(ライカ) 「すごいな…そんな芸当までできるのか。」

(カイト) 「全ての武器には意思がありますからね。」

(ライカ) 「それでは1週間後。システィ頼むよ。ギャバン、例のことを進めておいてくれ。クリス、カイトくんくれぐれも気をつけて。それでは解散。」


ライカがそういうと、ギャバン以外の3人は聖剣の間を後にした。

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