第35話 聖剣使い

決闘場の裏では…


(クリス) 「ギャバンさん、見ましたか?あの技。完全に光属性ではなく聖属性でしたよ。」

(ギャバン) 「たしかに、あれは聖属性だ。そして何よりも、聖剣ゼルリアスがあの技に反応して光ったことだ。」

(クリス) 「僕のエクスカイナも同調してしましたから、1度話してみた方が良さそうですね。」

(ギャバン) 「うん。今からでも話に行くぞ。」

ギャバンは歩いていったので、

(クリス) 「ちょっと待ってくださいよ、ギャバンさん!!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


(海斗) 「それにしても超級魔法ってのはなかなかレベルが低いんだな。」

(ニコラ) 「カイトのそういう所怖いよ。師匠ってのはそんなにすごい人だったの??」

(海斗) 「師匠は本当にすごいよ。剣術、魔術、体術、全てにおいて抜け目がない。だから修行も魔法をめちゃくちゃ打ってきてそれを避けるのに必死だったから最初の時は毎回ハイヒールしてもらわないと…」

(アイナ) 「今、ハイヒールっていった??」

(海斗) 「言ったけど?」

(アイナ) 「ハイヒールはエルフにしかできないヒールの仕方で基本はヒールかマナヒールなんだけど、カイトの師匠っていうのはエルフだった?」

(海斗) 「エルフと人間のハーフって言ってたような…」

そんな話をしている時、


(クリス) 「カイトくんちょっといいかな?」

(海斗) 「クリスさん!その節はありがとうございます。」

海斗がクリス・アンドリーゼと喋っているのを見て、ニコラはびっくりしていた。

(クリス) 「少し、話がしたいのだけど…お友達のお二人ともいいかな?」

(ニコラ、アイナ) 「是非是非!」

アイナもニコラも尊敬している先輩の1人らしく凄くよそよそしかった。

(ニコラ) 「後で、何話したかおしえてくれよ、カイト!それじゃあ、、僕達はこの辺で。」

ニコラとアイナが教室に戻って行ったのを確認して、

(クリス) 「ここでは話せないし、少し外に出ようか。」

(海斗) 「クリスさん、僕今から授業らしいのですが…」

(クリス) 「大丈夫、先生達には伝えてあるから気にせずついてきて。」


クリスがそういうので海斗はついていった。


クリスに案内されたのは周りに誰もいない、凄く綺麗な所だった。

そこに、背中に剣を納刀している男がいた。


(ギャバン) 「初めまして、カイトくん。私は聖剣第3項ゼルリアス所持の聖騎士ギャバン・ローズワルドだ。よろしく頼むね。 」

(海斗) 「初めまして。永劫学園1年 カイト・アマツバです。お話というのはなんなんでしょう??」

(クリス) 「僕から説明するね。まず率直に話すと君には聖剣をもつ資格がある。そして、それをもつかもたないかをカイトくんに判断して欲しい。」

(海斗) 「急に何の話ですか??」

(ギャバン) 「話だけでも聞いてくれんか。頼む。」

ギャバンが頭を下げるので、

(海斗) 「頭をあげてください。僕にそんな資格があるんでしょうか??」

(ギャバン) 「ではまず、光属性魔法をだしてみてくれる?」

(海斗) 「わ、分かりました。行きます。アーク。」


海斗がアークというと、左手から光の球体がでてきた。その瞬間、ギャバンとクリスの持っている聖剣が光出したのだ。


(ギャバン) 「普段、我々聖剣使いは無属性の魔法しか使えない。しかし、聖剣使いは聖属性というのを扱えるようになる。聖剣を手にすればだが。そして、過去に聖剣第1項を所持していたものは全員が最初から聖属性の魔法が使えると伝承に記されている。そして、その判別は聖剣が同調するかなのだ。」

(海斗) 「ということは、僕が今使っているのは光属性ではなく聖属性ということになるのでしょうか?」

(ギャバン) 「そもそも、光属性を持っていてアークを使えるものはいない。アークというのは魔族などを縛るいわば光の拘束なのだ。」

(クリス) 「ギャバンさん、これで確証は得られましたね。」

(ギャバン) 「そうだな。そして、最初にも言ったように聖剣を持つ持たないの判断はカイトくんに任せるよ。」


海斗は聖剣を持つのだろうか。

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