第7話 2つの刀 二刀流派 (3) ユニークスキル

次の日から師匠の修行はもっと過酷なものとなった。

海斗は魔法適性があるので15歳から中立都市アルカナで学業を学ぶこととなっていた。


教主 アレキサンドライトの厚意により中立都市アルカナ最高峰の教育機関『永劫学園(えいごうがくえん)』への推薦が決まっている。中立都市とあって、剣士や魔法士など様々な人達が集まる。

しかし、推薦といっても入学テストは受けないと行けないらしい



永劫学園は剣士科、魔法科の2つに分布されており、入学と同時に振り分けられる。その中でも優秀者を集める組をSクラスとし、そこに入れたものは将来安泰は間違いないとされている。しかし、このSクラスは魔法士と剣士を混ぜているクラスで、剣士の割合が4分の1とごく稀なのである。大半は魔法士、それも貴族がほぼとされている。


何が言いたいかって言うと、下に見られる傾向があるってこと。平民で身分の低いものがこようとすれば何をされるか分からないよねって話。


(この世界線では15歳から学問を学ぶことが多い。

貴族など、爵位の高いものは小さい頃から教養があるため12歳からの教育機関があるがそれは貴族などの富をもっているひとでないとなかなか難しいのが現状。)


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(海斗) 「神創神明流 中伝 掵霧(はばきり)!!

神創神明流 抜刀術 初義 追想(ついそう)!!どうですか師匠。」

(宗一郎) 「よくできておる。二刀の刀に魔力を乗せ、攻撃の制度、威力が上がっておる。素晴らしいできじゃ。あと1年、みっちりいくぞ。」

(海斗) 「ありがとうございます!師匠!そしていきます!」


海斗は2本の刀を触れてから一刀流から二刀流に変わり、神創神明流の二刀流Ver.を自ら作り出しなのだ。それにより制度が少しは落ちると思っていたが、一刀流の時よりも動きが良くなり、無駄のない立ち回りとなっていた。


海斗は宗一郎に修行を毎日つけてもらった。

朝から夕暮れまでやり、飯を食って師匠が寝たタイミングでオリジナルの技や、魔法と刀を連動させ攻撃する技。守る技などを日々鍛錬し開発していった。


そして、鍛錬をしている時にふと自分のスキルの聖騎士【パラディン】という力がどんなものなのか気になり、小さな声を発した。

(海斗) 「パラディン...。」

そうすると、左手の甲に刻印が浮き上がった。それは光属性の色でとてつもない熱さを最初は感じた。

(海斗) 「あっつ!!!なんだこれ。」

しかし、すぐに熱さはきえ、刻印だけが残った。

そして、頭に剣の名前が浮かんできた。


炎剣マルミナ (えんけん)

氷剣アイシェラ (ひょうけん)

風剣ミストル (ふうけん)

雷剣ソラウス(らいけん)

光剣ユークリッド (こうけん)

闇剣グレイド (あんけん)


それをすべて呼ぶと、後ろに剣がすべてでてきた。宙に浮いている状態でそれを掴むと戦い方や、これまでの剣の過去がすべて流れ込んできた。海斗は全てを1つずつ手に取りそれを知り、知らない間に涙がでていた。これをきっかけに自分のスキル聖騎士【パラディン】がどういうものなのかを知り、今後これを使う時は本当に危ない時という誓約を自分の中で決めた。しかし、使いこなせ無ければ意味がない。

(海斗) 「パラディンを使いこなし、大事な時までこれは披露しないでおこう。師匠にも内緒だなこれわ(笑)」


そうして、あっという間に1年という月日は過ぎ去っていった。


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