灰色の髪の戦士の物語

水結 晶氷

白き始まり

第1話 灰色の少年


ブレーダー「…親方!全部積みました!」

灰色の髪の少年ブレーダーは積み荷を全て馬車に積む。


親方「ありがとうな!」

中年の親方はそう言いブレーダーの頭を撫でる。


ブレーダー「やめてくださいよぉ~」

ブレーダーは苦笑いする。


親方「お礼だ!」

そう言い親方はブレーダーにメダルをあげる。


メダルはこの国の通貨である。


ブレーダー「いいんですか!?」


親方「おぅ!遠慮せず持ってけぃ!」

ブレーダーの肩をポンポンしながら親方が言う。


ブレーダー「ありがとうございます!」

そう言いブレーダーは礼をして去る。


親方「怪我すんなよー!」

親方の声に応えるようにブレーダーは手を振る。


しばらくして…


ブレーダー「今日の晩はこれで!」

ブレーダーは買い物をして食材を買い帰宅する。


ブレーダーの家は町外れにある小さい家で1人暮らしをしている。


ブレーダー「…よし…始めるか!」

そう言いブレーダーは鍋・包丁等で買った食材で料理を始める。


そして…


ブレーダー「完成‼️」

ブレーダーは鍋料理を作った。


ブレーダー「いただきます!」

鍋料理を美味しそうに食べ始める。


ブレーダー「ごちそうさまでした🎵」

満足感溢れる表情で手を合わせる。


すると…


ヒュー…サァ…

ブレーダー「ん?」

窓から入ってきた紙を拾う。

その紙は…


【新たなる反逆者を処刑!】

昨夜ナイフを持ち王宮に忍び込んだ新たなる反逆者◯◯◯◯氏を処刑。

国の平和を守ったとされる。


という記事だった。


ブレーダー「…」

ブレーダーは怒りの表情で紙をクシャクシャにして投げ捨てる。

ブレーダー「また独裁か…」

悲しみに満ち溢れた目で言う。

ブレーダー「…上の悪口だけで罪に問われ…侵入しただけで反逆者…他国が独裁国と評したら全戦力でその国を滅ぼす…!」

この国の体制に涙を流す。


ブレーダー「ついには自ら命を絶つ者も続出…あんまりだよ…!」

気付いたら涙で小さな水溜まりが出来ていた…



ブレーダー「…よし…今日はもう寝よう…」

家の片付けが終わりベッドで寝る。


ブレーダー「1日も早くこんな独裁体制が終わりますように…」

そう祈りを捧げて眠りにつく。




…深夜…



空から巨大な流れ星が1つ降ってくる。


ヒュー…


バカッ

流れ星が欠けて小さな流れ星が町外れに振る。


ドカーン!

小さな流れ星は町外れに落下する。


ブレーダー「…なんだ…!?」

目を覚ましたブレーダーの目の前には小さなクレーターとその中心にある物体を発見する。


ブレーダー「…魔物ではない…」

ゆっくりと謎の物体に近付く。


ブレーダー「…」

ゆっくりと謎の物体に触れると…

ピカッ!

ブレーダー「!?」

一瞬眩い光が発生すると同時にブレーダーの体に電気ショックの様な感覚が走る。


ブレーダー「…なんだこれは…」

そう言いブレーダーは謎の物体を家に持ち帰り再び眠りにつく。


一方巨大な流れ星はこの国に滅ぼされた他国の方へ飛来する…。


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