変調練習

〜の、〜ぐらい、〜だけ変調

 語の後ろに「の」、「ぐらい」、「だけ」、「らしい」が続くと、前に来る語のアクセントが平板になる場合がある。

A lot of words are pronounced as heiban when followed by の, ぐらい, だけ and らしい.


 尾高の名詞+の→平板+の


 男は(おとこ\は)vs.男の(おとこの¯)

 明日は(あした\は)vs.明日の(あしたの¯)


 一部の中高の名詞+の→平板+の


 日本は(にほ\んは)vs.日本の(にほんの¯)

 昨日は(きの\うは)vs.昨日の(きのうの¯)


 しかし、一部の尾高の語は「の」が後続しても平板にならない。


e.g. つぎ\の(次の)

  みんな\の

  あんな\の

  あのひ\の(あの日の)

  いちにち\の(1日の)

  いっさつ\の(一冊の)


(おまけ:平板の動詞に「の」が後続すると尾高になる e.g. いく¯(行く)+の=いく\の)


 頭高・中高・尾高+ぐらい→平板+ぐらい

e.g. 日本ぐらいvs.2本ぐらい→にほんぐ\らい、同じになる(⇔にほ\んvs.に\ほん)

 佐藤ぐらいvs.砂糖ぐらい→さとうぐ\らい、同じになる(⇔さ\とうvs.さと\う)


 中高(起伏)の動詞+だけ

e.g. でき\る+だけ\=できるだけ¯


「食べるだけ食べる」のような「するだけする」というパターンだと前に来る部分が平板化しやすい。たべ\る+だけ\=たべるだけ¯


「らしい」は意味によってアクセントが使い分けられており、違う発音になる。

e.g. ドイツ+らしい=ドイツらし\い(ドイツ的な、いかにもドイツという雰囲気)

 vs.ド\イツらし\い(ドイツだと聞いた、ドイツだそうだ)


○その他


・彼の声は「男らしい」 おとこらし\い

・逮捕されたのは20代後半の「男らしい」 おとこ\・らし\い

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