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あのあと三人はカフェ〈ア・バオア・クー〉に行っていつもは高すぎて手を出しにくいパンケーキを食べたらしい。

時刻は18時、私は宿舎のロビーでぼうっとしていた。茶色の大きなソファーにひとりで座る私の脳裏に先刻のブリーフィングルームでの光景が幻のように映る。

私は彼らの言っていることが理解できなかったため落ち込んでいた。

私のフライトをわるく言ってはなかったと思うのだがあれは彼らの世界の話で私にわかるわけもなく、私は私の手応えのままに敗北で打ちのめされていた。

しかし時間が経つとお腹がすいてきた。食堂に行き、日本風カツカレーを食べ、自室に帰って眠る準備をする。

そのうちにアレアのことを思い出してベッドに座り、タブレットのお気に入りから彼女のインスタグラムのページへ行く。アレアの最新の投稿はギター演奏の動画だった。

曲を知らないのでどの程度のクオリティなのか私にはわからないが、ギターソロで行うもの。床にあぐらをかいて白のエレキギターを抱えている。

白の半袖Tシャツとデニム姿でギターを弾く彼女はとてもかわいらしく、私はその姿に少し救われた気がした。

　　　　　　　　　　　　[第1章・幕]

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