愛しさと切なさの緩急が絶品

大学二年の秋に出会い、少しずつ距離を縮めていく二人の恋物語。
このもどかしさは百合オタの大好物です。

「楽しい」を求める主人公の瑞、挫折を隠す聖。
火曜と水曜に昼食を食べながら互いの時間を共有する。ゆっくりと、だけど確実に、瑞は聖に惹かれていく。

聖によって「楽しい」を引き出され、写真を通して気持ちに勘付く…。
二人が足踏みするたびに、百合オタは祈るような気持ちで読み進めています。