モッツアレラチーズのトマトオムライスとパフェ

第4話 モッツアレラチーズのトマトオムライスとパフェ(1)

(はぁ~。今日も疲れたなぁ~。でも、お客さんが探してた本の在庫があって良かった!それにしても、パパの話、本当にどういうこと…!?)


私は重く浮腫んだ足を引きずりながら、誰も待っていないマンションに帰って来た。


…ハズだった。


(あれ!?誰かマンションの入り口に人が居る…!?しかも男の人…?不審者とかじゃないよね…?)


私は怖くなり、少し遠目から街灯の明かりを頼りに、その人物に目を凝らした。


(え…?もしかしてパパ…?)


よく見ると、その人物は紛れもなく私のパパだった。


私は足早にパパに近付いていき、しかめっ面で声をかけた。


心美「パパ、こんなところで何してんのよ!」


パパは俯きながらモジモジとした様子で話し始めた。


パパ「いやな…。なんかお昼に心美と気まずいままだったから、このままサヨナラするのはなんだかできなくてな。今までだってよく考えたら、心美が思春期に入って、特に大学生の時に1人暮らしを始めてから、パパとの時間はほとんど無かったし…。」


心美「それはそうだけど…。はぁ…。とりあえず中に入って。」


私はパパを部屋に招き入れた。

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