○ロ

午前2時44分

空腹と尿意で目が覚めた少しはスッキリした

がまだ気分は優れないとりあえずトイレに向かったあとお腹が空いのでキッチンに向かうが作る気力も作り置きも無いのでコンビニまで行くことにした。

俺の家は親父と2人暮らしで母は幼い頃に離婚してほとんど顔も覚えて居ない。

親父は世界中を旅しながカメラマンをやっている離婚した理由も多分これが原因だろう離婚した後は俺が大きくなるまで親父はおれの面倒を見てくれたそのせいで稼ぎがあまり無かったため貯金もそこをつきそうだったためまたいろんな景色や建物を撮ってまわっている。

親父の仕送りとアフィリエイトで稼いだ金で今はだいぶマシになっている。


さて行くか


玄関の扉を開けると反対側からガサゴソと鳴っているのが聞こえた

反対側のドアノブにはビニール袋が掛かっていた

中には保温できるお弁当箱と何種類かの薬にポカリあと紙が入っていた

紙には「本当に大丈夫!?気づいたらラインして!飛鳥」と書かれてあった


携帯を開いてみると飛鳥からラインが131件も通知がきていた。

少し嬉しくなった気持ちと同時に申し訳なくなって直ぐに返信した。

「ごめん!寝てて気づかなかった、心配かけたねもう大丈夫だよ、今日からは学校に行くよ。」


飛鳥かに貰った弁当箱の中には雑炊とお味噌汁1番下の段にはフルーツの切り身が4種類くらい入っていた。


食べ終わったあともう一度寝る事にした。


午前6時24分


目が覚めた前日寝過ぎたせいであまり眠れなかったがめちゃくちゃスッキリしている頭もお腹も痛くないでも1番痛かった胸の痛みはあまり消えていなかった。少しでも飛鳥の事を考えればその瞬間にズキズキと痛み始める。


その時携帯から振動して1件のライン通知が来た飛鳥からだ、


「なら良かった!本当に心配したんだからね!学校今日も同じ時間で大丈夫?」


こんだけ心配されると期待してしまう自分がいる、そしてまた胸の痛みが増していく


まだ飛鳥に直接会いたくなかった俺は

「弁当美味しかった!心配ありがとう!

少し痛みがぶり返したから遅れて行く先に行っといてくれ」


よしとりあえず一緒に登校は回避…


学校に行く準備をするまでの間ボーッと過ごした、胸の痛みと戦いながら


やっぱ諦めたがいいのかな、でもあんなに心配してくれたし… 好きだなぁ


1番考えないようにしていた言葉が頭をよぎる


「その人と付き合ってないのにエッチしちゃった」か


パワーワード過ぎんだろっ!俺の頭じゃ解析不能だよ!


なんだよ付き合って無いのにエッチて想像すら


うっ ヤバ


急に吐き気がしてトイレに駆け込んだ

駄目だこの事は考えないようにしよう駄目だ油断したらすぐに考えてしまう…うっ


よし学校の事考えながら準備しよう

今日何時に出ようか飛鳥に会いたくないしな

そう言えば昨日提出の課題あったよな飛鳥に見せてもらお…… おえっ


駄目だつい考えてしまう、とりあえず2限目までには行くかぁ






「ヘイシリ」


「ハイ」


「好きな人を忘れる方法を教えて」


「クチガクサイノデアイフォーンヲトウザケテクダサイ」


………………歯、磨こ



「イッシュンダケデシタガワスレルコトガデキタデショウ?」


しっシリ〜♡


「ア、デモクチガクサイノハホントデスヨ?」



……携帯電源を切って歯磨きを始めた。





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