その1:「指揮」

 さて、早速それぞれどういう意味か説明していこう。


まず始めに「士気」・・と言いたいところだが、説明の都合上、まずは「指揮」について説明させていただく。


 「指揮」、これはそのまま指示する立場の人間 - ここではそういった意味でリーダーと呼ぶことにする - の指揮能力の事を指す。

もちろん、リーダーに向いている人、そうでない人の能力的個人差はあるが、

ここでは、気がけてさえいれば出来るであろう事項について記す。


 より具体的に言えば、組織の人員を「適材適所」に配置できるかできるかどうかだと考える。


 ゲームみたいにメンバー全キャラLVMAX、オールマイティと言う状態であれば、何も考えずとも上手くいくであろう。

だが、実際の組織では「何でもできる」という人材は皆無もしくは、いてもごくわずかだろう。みんな得意なところ、不得手なところがあるのは自然である。

さらに、能力はあるだろうがまだ新人といったキャリアの差などもあるだろう。


 リーダーはまず、メンバーそれぞれの長所と短所をおおまかでもいいので自ら知り、その上で長所を生かせる配置をすると良い。


「この人は長年勤めているから何でも大丈夫だろう。」という希望的憶測は慎むべきである。


もっと悪いのは、短所のみを見て「こいつは何をやらせても駄目だ。」と見限ることだ。


短所のみの人間などむしろ稀有で、実際まず会うことはないと私は考える。むしろ短所しか見えない視点が問題だとすら言いたい。


例えば「サボりがちだが、要領がよくムードメーカーっぽい。」、「作業は遅いが、他が嫌がる作業でも文句を言わずやってくれる。」といった感じで、細かく見れば案外長所は見つかるものだ。


 この個人の能力(主に長所)を細かく見た上で、的確な人員配置ができる。これが「指揮」だ。


また、リーダーはそれぞれの1番得意なところだけでなく2,3番目くらいまで得意なところを知っておくとなお良い。


病気、怪我、突然の異動などによる思わぬ欠員が発生した際に、次善、次次善の人員配置を組めるようにするためだ。この流動性に飛んだ対応も指揮能力といっていいと思う。


次次善でも対応できない場合は、リーダー個人というより組織そのものの問題と思うので気にすることはない・・・


 この「指揮」、言い換えるなら「的確な人員配置」を実行する上では、「個人の能力のみで判断すると割り切る」ことも、「的確な」を実行する上で大切と考える。

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