第11話「ひな祭りと血祭り☆」
「チョッと! 河童/ゴブリン! お雛様の刀抜いて遊ぶのやめてくれる!」
ルナは十二単をモチーフにした振り袖上着と十二枚重ねで色とりどりのレタススカート、そして
……鉄扇???
「ごへんルダ……ぼうお雛ざまでアゾばないよ……」
ゴブリン君は頬を押さえ何本か歯を跳ばされた口でそう言った。
「違うんだよボクは、ゴブリン君が、ゴブリン君が!」
河童は刀で遊んでいたゴブリン君を止めようとしたと説明しようとするが。
ヘグ(゜_゜)!!
「言い訳禁止よ河童!」
言い訳ではありません! 鉄扇が鼻にめり込んだ河童は真実を伝えました。
「河童謝れよ!」
「何で? ボク悪く無いのに……」
ルナは鉄扇を広げこの世の悪女煮しめたような顔で正座の二人を見下ろします。
「「ごめんなさい!!」」
二人は超土下座( ノ;_ _)ノで謝りました。
「ううん(-ω-。)いいの、二人共トモダチじゃない♪」
ルナはなんか良い事したげに笑いました。
「………………」
ゴブリン君は思いました、強い者には巻かれようと。
「………………」
河童は思いました、この世界は理不尽な暴力に満ち溢れていると。
「ねえ、河童♪ ゴブリン♪ ひな祭り来てくれてありがとう♪♪」
一仕事終えたルナが本当に嬉しそうに笑っています。
「「……うん」」
河童とゴブリン君は想わずその笑顔に息を飲みました。
「じゃさ、ちらし寿司、ちらし寿司食べよ♪ ハマグリのお吸い物も雛あられも甘酒もあるよ♪♪」
ルナはお婆ちゃんに教わって二人の為に料理を作りパーティーの準備をしていました。
「美味しい?」
ルナは自信満々に聞きました。
「うん美味しいよ」
河童そう答えました。
「ルナ、鉄の味しかしない……」
ゴブリン君は正直に河童の嘘を暴きました。
へブフッッ!!!!
゚ ゚ ( Д ) (゜〇゜;)
ルナは取りあえずひとバイオレンスかましたあと何時もの軟膏で二人を治し[ひな祭りパーティー]を再開します。
「ゴブリン君もう余計な事しないでよね!」
「解った……」
二人の苦難とルナのトモダチ活動家はこれからも続く。
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