第19話 その名はアルバトロス

 農場に入ると、その道の一番奥の方に母屋らしき建物が見えた。途中、その道から右に逸れた所に、一見すると工場のように見える大きな建物があった。その周りには、柵で囲まれた比較的広めの区画がいくつかあり、その中の一つに三、四頭くらいの牛がかたまるように寝そべっていて、ときどき草をはむために頭を垂れていた。


「あれだな」


 ウエズリーは、右の大きな建物の方を向いて言った。その建物の入り口付近には、干し草が山のよう積まれていて、脇に赤いトラクターが二台止まっていた。ミエズリーがブレスレットの時計を見た。


「舎は一棟だけだみたいだね。今、午後三時を少し回ったところだ。メールによれば午後はずっと家畜の世話をしているとあったから、彼はあの中にいるはずだよ」


「それにして変だな。他のALの姿が全く見えない。まさか一人でやっているわけでもあるまい」


 三人とも農場経営についてはまったくの素人であったが、ウエズリーの言うとおり、その農場の規模なら少なくとも十人くらいの人手は必要だろうと思われた。


 三人は、山積みの干し草の脇を通って舎の入り口の前に行った。大きな扉は開いていて、そこから反対側の出口と思われる所の光が見えた。


 ウエズリーがブレスレットを口元に近づけた。

「スエズリー、聞こえるか? 我々の時間軸の領域を広げる準備をしておいてくれ」


「いつでもOKだよ、兄さん」


「よし、それじゃ私が合図したらゆっくり広げてくれ」


「了解!」


 三人はウエズリーを先頭にして、舎の真ん中の道を通って中に入っていった。道沿いに設けられている柵の向こう側で黒くて大きな塊が蠢いるのが見えた。それらは黒毛の牛たちで、ジョーはこれだけ多くの牛が集まっているところを初めて見た。


(うわー、いっぱいいるな。しかもこの臭いが……)


 中は糞尿の臭いで充満していた。

 振り返ると、入り口の壁には、たくさんの作業着が掛けられていて、熊手などの農具が隅の方に整理されて並べられていた。


 舎内は思っていたよりも明るく、壁の上の方に設けられている窓から光が差し込んでいた。


「あっ、兄さん」


 ミエズリーが指さす方向をみると、頭の薄い小柄のALが一人居た。作業着らしきチェック柄の長袖をきて灰色のつりズボンをはいているそのALは、牛の体を丁寧にタオルで拭いていた。


「よし、見つけたぞ。スエズリー、俺たちの時間軸を少しずつ拡大していってくれ」


「了解! レベル3は兄さんたちのすぐそばにいるようですね」


「ああ、今度はちゃんと見えているよ」


 ジョーはミエズリーに近づいて、小声で言った。

「あれが、レベル3?」


「そのようです。やはり年輩者でしたね。六十歳をちょっと過ぎている感じかな」


 そのALが窓の方を向いたときに顔が見えた。肌の色は意外に白く、目が細くキレていて、白髪まじりの口ひげを蓄えていた。


「じゃあ、あそこにいるのは誰だい?」

 ジョーは、口ひげの男から少し離れた窓際のところを指差して言った。


「ジョーさん、何を言っているんですか?」


「何って、あそこにもう一人いるじゃないか」


 ミエズリーは不思議そうな顔をして、ジョーの指さす方向を見た。

「もう一人ですって? 私には何も見えませんよ」


「えっ? そんな?」


 窓際の男は、しゃがみながらジョーたちの様子をじっと見ていた。そして、むっくりと立ち上がったかと思うと、突然、ジョーたちの方に走り出した。


「変だな」

 そのときウエズリーが異変に気づいた。


「おかしい。この爺さん、とっくに俺たちの時間軸域に入っているはずなのに、俺たちの存在に全く気付かないぞ?」


「あっ! 危ない!」

 ジョーがそう叫んだ瞬間、ウエズリーの体が後ろに大きくのけぞった。


 バキイ!


「ぎゃ!」

 ウエズリーは顔を両手で押さえてその場にしゃがみこんだ。


 走ってきた男が、その勢いのままウエズリーの顔をいきなり殴りつけたのだ。

 さらに男は、低く落ちたウエズリーの頭を右足で躊躇なく蹴りあげた。


 ゴッ!


「ぐはっ!」

 まともにくらったウエズリーは、その場に倒れて動かなくなってしまった。


「兄さん!」


 ミエズリーが驚いてウエズリーのところに走り寄ろうとしたところに、男は振り向きざまにミエズリーの鳩尾を右拳で鋭く抉った。


「ぐえ!」

 ミエズリーは腹部を抱えてうずくまった。男はミエズリーの髪の毛を無造作につかみながら、ジョーの方にゆっくりと向き直った。


「おまえには俺の姿が見えているようだな」

 低い声だった。だがその声には確かに聞き覚えがあった。テープに録音された自分の声を聞いたときと同じような違和感。それはまさしくジョーの声だった。


 男は、ウエズリーとミエズリーにも見えるように、ゆっくりとその姿を現した。ジョーにとっては、その男の輪郭がよりはっきりと見えるようになった。


 その男の顔だちはジョーとよく似ていた。だが、ヘアスタイルと体つきがまったくちがっていた。頭はいわゆるドレッドヘアで、体付きはまるで映画の『超人ハルク』を思わせるような見事な筋肉だった。


「うう……ばかな……我々に触れることのできるALがいるなんて……」

 髪の毛を捕まれたミエズリーが、痛みに顔をゆがめながらつぶやいた。


 男は、髪の毛を引っ張ってミエズリーの顔を無理矢理上の方に向けさせた。


「おい、お前、死にたくなかったら、早く例のアクセスナンバーを言え! 言うんだ!」


(アクセスナンバー?)

 切迫する空気の中、その言葉がジョーの耳に残った。


「早く言え、さもないと、その頭に直接聞くことになるぞ!」


 男は右手を上に振りかざし、その人差し指と中指とをまっすぐに伸ばした。二本の指先には、何か得体のしれないエネルギーがものすごい勢いで集中していくようだった。男の視線は、ミエズリーの額に当てられていた。


 ガシィッ!


「よせ! もうやめろ!」

 ジョーはその男の右手首を掴んだ。


「邪魔をするな! お前はひっこんでいろ!」


「はい、分かりました。ぺこり」

 ジョーは男の手首を放して頭を下げた。


「はあ?」

 男が怪訝な顔をしたその瞬間、ジョーは素早くステップインして、その男の右わき腹に左フックを入れた。


「ぐうっ!」

 その痛みで男がバランスを崩すと、ジョーは間髪入れずにその懐に入り、男の右腕を自分の肩に乗せた。


「うおおお!」

 ジョーは、渾身の力で一本背負いを放った。


「ぐあっ!」

 男は背中を地面にたたきつけられ、のけぞるように床を這った。ジョーは大声で呼んだ。


「おい、ミエズリー、立てるか? 立てるよな? 早く立て!」

 ミエズリーは胃のあたりを手で押さえながらなんとか立ち上がった。


「ウエズリーをつれて今すぐこの世界から出ろ! こいつは俺がくい止める!」


 意識が朦朧とするミエズリーは、自分のブレスレットに半ば叫ぶようにして声を上げた。


「おい、スエズリー、聞こえるか? 緊急事態だ! いますぐゲートを、ゲートを開けろ!」


「えっ何? 一体どうしたの!? ミエズリー兄さん!」


「俺と兄貴がALに襲われた!」


「何だって!?」


「いいから早く、言われた通りにしろ!」


「少しだけ待って、今すぐ準備をするから!」


 男は立ち上がり、再びミエズリーの方に向かっていった。

「逃さん!」


 男がミエズリーをつかもうとした瞬間、ジョーはスライディングして男の足をひっかけて転倒させた。

「くそっ、またお前か!」


 男はジョーを殴りつけようとしたが、ジョーはすんでのところでこれをかわした。空振りした男の拳は柱を簡単に折った。


(げっ! 何なんだ、こいつのこのパワーは!)


 一方、ミエズリーはウエズリーの身を起こすと、二人で肩を組むようにしてよろよろと立ち上がった。


「まだかスエズリー!」


「ミエズリー兄さん、今やってる、やってるよ!」


 この間、ジョーと大男との格闘はどんどん激しくなっていった。


(やばい、こいつ、めちゃくちゃ強いぞ! かわすだけで精一杯だ!)


 男は牛の餌が入った大きな樽を軽々と持ち上げ、そのまま勢いよくジョーに投げつけた。


「うわっ!」


 ジョーがこれをギリギリでかわしたとき、男はジョーの動きを予測していたのか、ひとまわり小さな樽をジョーが動いた先にすでに投げつけていた。ジョーがとっさにこれを両手でガードすると、樽が壊れて破片が飛び散った。


「ぐあっ!」


 このすきに男はミエズリーの元に走ろうとした。ジョーは床においてあったロープを引っ張って男の足をひっかけようとしたが、男はこれに気づいてジャンプでかわした。


「残念だったな」


 男がジョーのほうを見たとき、目の前が一瞬真っ暗になった。


「ぶっ!」

 ジョーの投げつけた牛ふんが男の顔面を捕らえた。


「お返しだよ!」

 ジョーは男に向かって走り出し、そのままタックルをかまして男を床に倒した。


「兄さん、できたよ! 僕の合図で兄さんたちの正面に緊急ゲートを開ける。でも時間は五秒だけ、聞こえた? 五秒だよ!」


「待てスエズリー! ジョーがまだだ! ジョー! こっちだ、こっちに来い、ゲートが開くぞ!」


「いいからさっさと逃げろ! 俺にかまうな!」

 ジョーは、後ろ側から男の足に必死にしがみついていた。


「放せ! 放せ! このやろう!」

 男はその拳をジョーに何度も当てようとしたが、ジョーは上体を前後左右に振ってそれらを巧みにかわした。ジョーの両手は男の足をしっかりと掴んでいた。


「くそっ、仕方がない! スエズリー、ゲートを開けろ!」


「了解! じゃあ、いくよ!」


 ミエズリーは、ブレスレットをすばやく手首からはずすと、痛む体をこらえたぎこちないオーバースローで、そのブレスレットをジョーの方に投げた。


「ジョー、これを!」


 ブレスレットはジョーのすぐ横に落ちた。その直後、ミエズリーたちの真正面に直径一メートルくらいの黒い穴が出現した。


「よし!」


 ミエズリーは急いでウエズリーをその穴の中に押仕込むと、自身もその中に飛び込んだ。


 ジョーがブレスレットを拾おうとして右手を男の右足から放した瞬間、男は右足で床を思い切り蹴った。男の体はその反動を受けて前に飛び出し、その拍子でジョーの左手が男の足から外れてしまった。


「しまった!」

 ジョーがそう思ったとき、男はすでにクラウチングスタートのような姿勢から一気に体を起こし、黒い穴をめがけて全速力で走った。


「うおおおおお!」

 しかし、男が穴の手前まできたとき、穴はすっと消え、勢い余った男はそこから少し離れたところで止まった。


 ウエズリーとミエズリーはなんとか脱出することができた。二人から発せられていたあの特殊なにおいはもうしなかった。ジョーは落ちていたブレスレットを拾うと左手首にはめた。


(さてと、俺はどうするか……)


 ジョーは立ち尽くしている男の背中をみた。ワナワナと震える振動が、炎のようなオーラの発散をいっそう促しているように見えた。


 男はゆっくりと振り向いた。その形相には、すさまじい憤怒の色がはっきりと現れていた。


(やっぱり第二ラウンドか。でも、このままじゃやられるな)


 男はジョーのところに猛ダッシュでやってきた。


「考えてもしょうがない! やるしかない!」


 ジョーも男に向かってダッシュした。


「うおおおおお!」


 互いの拳が交差した。


 ガガン!


 吹っ飛ばされたのはジョーの方だった。ジョーは舎の窓を突き破って外に飛び出した。男は、すぐにその後を追って、その重い高速の拳を次々とジョーにぶち込んだ。


「ぐはっ、ぐっ、がはっ!」


 めった打ちだった。ジョーは力なく地面に倒れた。


 男は肩で息をしながら、うつ伏せになっているジョーの姿を見た。自分の拳に視線を移したあと、ゆっくりと出口の方に向かって歩き出した。


「おい……まて……この、へっぽこやろうが……」


 その声に男は振り向き、すぐさま戻って、立ち上がろうとしているジョーに再び拳をくらわせた。


 ジョーはその一撃をなんとか受け止めたが、男の蹴りがわき腹をとらえた。


「ぐはっ!」


 男はジョーに馬乗りになってしこたま拳を浴びせた。ジョーはぐったりしてしまった。


 男は立ち上がり、ふたたび出口の方に向かった。


「待てよ……こら」


 男がぎょっとして振り向くと、ジョーが再び体を起こして立ち上がろうとしていた。


「馬鹿な!」


 男があわててジョーのもとに戻って再び拳をくらわせようとしたとき、ジョーは素早く足払いをして男を転倒させた。


 バタアン!


 前のめりに倒れた男は、すでに立ち上がっているジョーの姿をいぶかしげに見つめた。


「何なんだお前は!? 俺の拳をあれだけくらって、まだ動けるっていうのか?」


「フンッ!」

 ジョー右の鼻の穴を指で塞ぐと、左の穴から鼻血をビッと排出した。


(ふうー、なんでか知らないけど、まだ生きているな、俺……)


 ジョーは男に向かって中指を立てた。


「そうみたいだな。ほら、早く立てよ、まだまだこんなものじゃないだろ?」


 男は手を使わずに両足の反動だけでバッと起きあがった。


「この、大バカ野郎が!」


 男の姿が突然見えなくなった。いや正確には、見え難くなった。周囲の景色から少しだけ浮いたようなわずかな違和感だけが漂った。


 ジョーは五感を極限まで研ぎ澄ました。すると突然、いまだかつて経験したことのない高揚感がジョーを包んだ。


「見えた!」


 ジョーは後ろから襲いかかろうしていた男のわき腹に肘鉄を食らわせた。


「な、なんだと?」


「だんだん慣れてきたぜ。あんたのパワーとスピードに!」


「ほざけ!」


 男は、ドレッドヘアを逆立たせ、いかにもパワー全開という様相を見せた。


「うおおおお!」


 男が力任せに拳を何度も振り回すと、ジョーも男の拳に対抗して連打を放った。


 ガン、ガン、ガガン! ガガガン!


 今度は、ジョーと男はほぼ互角に打ち合った。


「そ、そんな!?」


「へへ、何だかよ、あんたと戦うのが楽しくなってきたぜ。最初はめちゃくちゃビビッてたけど」


 新しい何かが自分の中でみるみる明確になっていくような感覚が、ジョーに確かな力を与えていた。


「あんたは自分の時間軸を自由に操れるみたいだな。でもよ、あんたにできるなら俺にもできるってことじゃないか?」


 そう言うとジョーは、時間の流れそのものに感覚を研ぎ澄ました。


「へえー、こりゃすごい!」


 ジョーは、周りを散流する無数の時間のながれを感じた。大きく緩やかな流れがあるかと思うと、せせらぐような微笑ましい流れもあり、さらには、どういう訳かうねり狂う濁流のような流れもあった。


「たとえば、先ずはこれなんかどうだ!」


 ジョーの姿が男の前からゆっくりと消え始めた。


「あ? くそっ!」


 男も時間軸を変更してジョーの姿を追った。しかし、ジョーは、はしゃぐ子供のように時間の流れを次々に飛びわたっていた。


「だめだ、あいつめ、速すぎて捕らえられない! 怖くはないのか!?」


 そのとき、ジョーが男の前に突然姿を現した。


 ドスン!


 ジョーのボディーブローが男の鳩尾を捕らえた。男はその場にうずくまった。


「ふむふむ、時間軸を変更するのは、それなりのリスクを伴うみたいだな。流れを踏み外すとヤバイことになりそうだ」


 痛みで顔を歪めた男は、腹部を押さえつつジョーを見た。そこには、さっきまではほとんど死にかけていたとは思えない、喜々とした快活の笑みをもつ一人の男が立っていた。さらにその存在感は、初めに見たときとは比べものにならないほど、大きく高潮なものとなっていた。


「戦う度にどんどん強くなる……なんなんだこいつは……」


 男はふらつきながらゆっくりと立ち上がった。


「おっ? まだやるかい? よーし、それじゃとっておきを見せてやろう!」


 男は、黙ったまま鋭い視線をもってジョーの言葉を聞いていた。


「いくぞ!」


 ジョーは男の回りを、円を描くように歩き始めた。


 男はジョーの動きを目で追った。ジョーのスピードが少しづつ速くなり、一瞬だけ姿が消えるような状態が数回つづいたかと思うと、突然二人のジョーが現れ、さらにその数が、三人、四人、五人と、どんどん増えていった。


「なっ!? なんだこれは?」


「まだまだ、これからこれから」


 ジョーは、その数をどんどんふやしていき、とうとう百人を超えた。


「驚いたかい? さっき気がついたんだけど、俺さ、ここじゃ時間だけじゃなくて空間も自由に行き来できるみたい。だから少しづつ時間軸をずらしていけば、何人もの俺が同時に存在することができるってわけ」


 百人を超える数のジョーが一斉に同じ言葉を発する光景は、それだけで何か気持ち悪い畏怖の感じを醸した。


「よっしゃ、そろそろいくぜ!」


 ジョーの分身が男のまわりを取り囲んだ。


「くらえ! ホクトォ! 百人くらいで一人をボッコボコ拳!」


 ジョーの分身たちは一斉に男に飛びかかった。


「くっ!」


 男は立ったまま目を閉じ、頭を両腕でガードをしながら全身に力を込めた。その瞬間、男は袋叩きを覚悟したが、いまだ体のどこにも痛みを感じなかった。


 男は、静かに目を開けてガード越しに前を見た。すると、腕を組んでなにやらニヤニヤしているジョーの姿が見えた。


「なーんちゃって、ほんとにやると思った? わははは」


 いつの間にかジョーの分身たちは全員消えていた。

 男は両手をだらりと下げると、腰が砕けたように両膝を地面に落とした。

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