4. 同意書と契約書

 

 「ふー……」


 喫煙室で煙草を吸って、今日までの事を振り返る。

 

 「過労死って……今の時代に……いや、今の時代だからこそ過労死なのか?」


 俺は普通の営業マンだったが、朝は早く出て、夜は遅く帰宅する。家へ帰れば睡眠時間くらいしか残らない。

 そんな生活を、大学を出て八年やっていたが、そのツケが回って来たのだろう。


 時間が無いから趣味も出来ず、もちろん恋人なんていない。仕事と睡眠、それだけが俺の生活の主な時間の使い方だ。


 休みはキチンと休んでたから大丈夫だと思ったんだけどなあ……。


 「会社で心臓麻痺を起こしてポックリ、とは……」


 とほほな死に方で萎える。別に劇的に死にたかったわけでも無いけど……。


 幸い両親は早いうちに他界していたから心配されるような事も無い。むしろこのまま昇天すれば会える気もするのだ。ちょっと照れ笑いしながら「し、死んじゃった……」とか言えば笑い話くらいにはなるだろう。


 だがあのスライドショー……というか現役バリバリで生身の人達だったが、実に生活感があってワクワクしたのは内緒だ。

 

 俺も冒険者とやらでチャンバラして暮らしてみたいと少しだけ思った。少しだけな?



 「でも無理してすぐおっ死んじまうんだろうなあ」 ピッ、ガチャン!


 カシュ!


 自動販売機でコーヒーを買い、その場で飲む。


 詳細はよく分からないが、ここは死者の魂が来る場所らしい。

 見た目はどっかの会社の休憩室にしか見えないんだけど。


 で、さっきのスライドショーで紹介したように違う世界へ生まれ変わらせたり、昇天させてしばらく魂を寝かせた後、俺達が住んでいた世界へまた何かしらの生物なり植物なりに生まれ変わらせるんだとか。


 「……生まれ変わるなら、人型かねえやっぱ……」


 バッタは嫌だ。何となく。

 そんな事を考えていると、自販機の影からため息が聞こえてくる。


 「はあああああああああ……」


 「……」

 

 チラリと声のする方を見ると、ため息を吐いていたのは女の子だった。


 歳は若いと思うが俺には分からない。小柄で三つ編み眼鏡という、人によってはドストライクの容姿をした子が缶ジュースを握りしめて思いつめた表情をしていた。俺はポニーテール派だ。



 さて、そんな状況を見て俺がどうするかと言えば……


  話しかける


 ⇒関わらない


 これ一択である。

 

 彼女も居たことが無いし、あまり女性と話す事もなかった俺が、悩める女の子に話しかけるなどハードルが高すぎる。緊張しすぎて死ぬんじゃなかろうか? あ、もう死んでるのか。じゃあここで死んだらどうなんのかね?


 一人で答えの無い問答を考えながら部屋へ戻ろうと振り向いたら、その女の子がいつの間にか回り込んできていて俺の顔をじっと見ていた。


 「……えっと、何か?」


 「あの……さっきスライドショーを見ていた方ですよね?」


 この施設? には死者以外にもスライドショーを見せてきた奴らも居るので、疑問形で聞いてきたに違いない。


 ……俺はスーツ姿だから間違えようもないと思うんだけどな!


 「ああ、俺も見ていたよ。話はそれだけかい? それじゃ……」


 ニヒルに去ろうとする俺。


 ふう、緊張してボロが出ない内に去ることが出来たか……。


 「待ってください! 少し、お話をしませんか?」


 できなかったー! 最近の子は積極的ぃ! 見も知らないおっさんと話しましょうだなんて、攫われて殺されちゃうくらいの迂闊さだ。もう死んでるけど。


 とりあえずまた回り込まれたので、仕方なくこの子の話を聞くことにした……。






 ---------------------------------------------------




 

 「すいません……明日の事を考えてどうしても眠れなくて」


 自販機近くにシャレオツなテーブルとイスがあったので、そこに向かい合って座る。


 「ああ、何か次の行き先を決めるとか……」


 「そうです、それ……あ、すいませんまだ自己紹介していませんでしたね。私、『岩瀬 #月菜__るな__#』って言います」


 女の子が、名乗りもしないで話すのは失礼だ、と思ったのか急に挟んでくる。俺も名乗らないといけない流れだ。


 「……俺は『#折戸 真__おりと しん__#』だ。ちなみに死因は過労死! ……はは、30のおっさんが情けないだろう?」


 少しでも緊張を和らげようと笑いを誘おうとするが、逆に目に涙を溜めて泣き出してしまった。


 「うっ……やっぱり、死んだんですね私……」


 俺が冗談交じりで場を和らげようと思って放った言葉により、岩瀬さんが涙を流し始めた。


 しまったー!? まだ死を受け入れられていない子だったー!? ギャグどころかトドメになっちまった!


 「ご、ごめんね……何か……」


 「いえ……ハッキリ言って下さったので、これは夢だという希望も潰えました。ありがとうございます」


 痛い。


 「……まあ俺も何が何だか分からないままここに居るからなあ。後輩に「大丈夫っすか!?」って揺さぶられたところまでは覚えてるんだけどね」


 「あ、会社内で亡くなられたんですね。私は丁度お昼を食べに外に出たところで『上から来るぞ! 気をつけろ!』って声が聞こえた後、目が覚めたらここでした」


 「何というクソゲー臭……でもその声が本当なら、上から降ってきた何かにぶつかって死んだんだろうね」


 「クソ……?」

 

 「そこだけ言われると俺が酷い事を言ったようにしか見えないから辞めてくれ」


 「ふふ、そうですね。……でも死んだとか悔しいなあ、折角就職したばっかりだったのに」


 やっと笑顔を見せてくれた。やはり三つ編み眼鏡は最高だな。顔も可愛いし。


 「新入社員だったのかい? 会社はどこ? って言っても俺が知ってるかは分からんけど」


 「〇×商社ですね。総務課に配属されたんですよ!」


 「お、マジか! 俺と同じ会社だったのか! 総務課は倍率高いって聞いてるから岩瀬さんは優秀だったんだろうなあ……」


 「真さんも〇×商社だったんですか!? えへへ、偶然ってあるんですねー」


 だいぶ表情が変わるようになってきたので、恐らくもう大丈夫だろう。俺の精神はもう限界まで来ていた。正確に言うと胃が痛い。



 「緊張が取れたみたいだな、それじゃ明日もあるしそろそろ部屋に戻るよ」


 缶コーヒーをダストボックスへ捨てながら俺は岩瀬さんに別れを告げる。


 「真さんは、その、どうするか決めてますか?」


 「あー……これから考えるわ。でも多分、あのキルアットダリウスオーマイングレゴットって世界に行くと思う。ちょっと冒険してみたいなってね。どうせもう死んじまったんだ、向こうですぐ魔物とやらに殺されても文句はねぇしな。じゃあな」


 「あ、はい! ありがとうございます、話を聞いてくれて。少し楽になりましたから眠れそうです(あの世界の名前覚えたのね。すごい!)」


 久しぶりに可愛い子と話して浮かれていた俺は何も考えずにそのまま寝た。

 

 そして次の日……




 ---------------------------------------------------


 


 <はーい、転生希望の方はこちら二列になってお待ちくださいー!>


 <あ、そっちは地獄への扉ですよ! 片道切符を持っていないと入れませんー>


 目が覚めたら、指定時間を過ぎていた。

 

 大幅に遅れて俺は会場へと到着した。


 体育館みたいな……というか体育館そのまんまな空間に……アレだ、分かるか? 学校の予防接種会場。

 あんな感じで長机にシーツのようなものをかけて受付が作られている。紙で「受付」ってぶら下がっているがなんだかなあ……明朝体だし……。


 正直に言えばかなり雑だ。体育館につきもののステージは左の階段の前に「転生」という電光掲示板。


 右の階段には「昇天」と、かなりへたくそな文字で書かれた黒板があった。どうしても転生させたいんだな、キャバクラじゃないんだから。


 ま、昨日岩瀬さんに言ったように、俺は冒険をしてみる事に決めたので、転生の列に並んでいる。

 ざっとみて100人くらいだが、7割転生ってとこかな? 昇天する人もいた。




 「い、いやだあ! お、俺は異世界で女の子をめちゃくちゃにして、おもちゃにするんだあ! は、離せ! あの世界なら俺だって……!」


 ボスっ!!


 「うぐ……」


 <連れて行け、気絶したまま放り込めば昇天した事にも気づくまい>


 すっごい太った男が、ヤバイセリフを吐き、めちゃ怖い人に気絶させられ、昇天の階段上にある渦の中へと、放り込まれた。


 「なにあれ、怖……」


 つい5段活用を使ってしまったが、それほど分かりやすい状況だったのだ。

 聞き耳を立てていると、転生者に質問を投げかけているな。一応、人間性を見て送り込むみたいだな。

 

 何となく怖くなったので、唯一の知り合いである岩瀬さんが居ないかとキョロキョロしていると、金髪イケメン(ちょっと目つきが悪い)と小さい女の子が手を繋いで受付へ向かっていくのが見えた。兄妹か? それにしちゃ似てないけど。




 「おい、ここは何だ? 俺達は死んだはずだぞ?」


 <えーと……あなたは……あれ!? どうしてここに居るんですか! あなたが元居た世界からの魂は別の施設ですよ。ご案内しますのでこちらへ……>


 「なにかちがうの?」

 小さい女の子が疑問を口にしていた。賢いな、元の世界によって行き先が違うのか? 確かに気になるフレーズだ。


 <ええ、まあ……あなた達の世界は『蘇生』させることが出来る魔法や特殊なアイテムがありますからね、すぐに次の場所へ、という訳には行かないんですよ>


 「……生き返れるとはおもえねぇけどな……」


 「わたしはお兄ちゃんと一緒ならどこでもいいよ!」

 

 <まあまあ、希望は捨てないでくださいな。とは言っても1ヶ月ほど進展が無ければ手続きに入りますけどね。そのへそから出ている線。分かります?>


 「これか、そういや俺達にしか出てねぇな」


 <ええ、ええ。一ヶ月経っても蘇生の音沙汰が無ければ、ちょんぎって死亡確定させますのでご了承ください>


 「……こいつだけでも生き返れればなあ……」


 「それは寂しいから嫌だよ? それより、この硬いやつどうすればいいの?」


 <それはこうして開けると飲み物が出てくるのです>


 カシュ!


 「あ、おいしいー♪」


 「お、ちょっと俺にもくれよ」


 「うん!」


 <仲が宜しい事で何よりです。 もし蘇生されなかったら別の世界で兄妹として────────────>



 そんな会話をしながら、金髪達は俺の目の前を通って会場から出て行った。



 生き返り! そういうのもあるのか。

 

 他の世界を見て、行き先を選べたら面白いと思うんだけどな。何で行き先は決まってんのかねえ?



 その後は特にイベントも無く、俺は番号札を握り、俺の番が来るのをひたすら待つ。



 待つ!


 ……待つ! 


 …………待つ


 ………………待つ……


 ……………………待……



 五時間経過したが呼ばれず、コーヒーの飲み過ぎで腹がたぷたぷになってしまった。


 「ぐぇーっぷ……」


 待つために備え付けられた長椅子に寝そべり、周りの状況を見渡す。

 というかやることがそれしか無い。


 「お、あれは……」


 呼ばれた時のため、なるべく受付に近い椅子に寝そべっているので人の顔は分かる。

 斜め前の受付に来たのは岩瀬さんだった。


 <キルアットダリウ……ごほん。転生希望ですね、かしこまりました!>


 忘れてんのかよ!? 送る世界の名前くらい覚えようぜ?


 「よろしくお願いします」


 <それでは記憶を引き継いでニューゲ……転生ですね。一つ特典がありまして、何か能力をつけて生まれ変わることができます。例えば計算が早くできるとか、魔法の属性を一つスペシャリストにするとかですね。不老不死や無敵になれるみたいな偏ったものでなければ、だいたい受理されます>


 「そう、ですか……それは、先に言ってくれた方が良かったですね。考える時間が……だからこんなに詰まっているのでは?」


 岩瀬さんのいう事ももっともだ。夜一日あったんだから、そこで考えさせればいいのに。


 <そうですねー今後の参考にさせてもらいますね!>


 「は、はあ……」


 あ、今後も改善しないパターンだなありゃ。


 「うーん……あ、子供が好きなので、丈夫な子をたくさん産めるというのは大丈夫ですか?」


 <採用>


 「早っ!?」


 <いやあ、あのキルアンドデストロイという世界は冒険者が多いから結婚率があまり高くなくてね。子供を産んでくれるなら大助かりだよ、転生先は他にもあるんだけど、ここが一番人口が少なくてね>


 書類に印鑑を押しながらペラペラと話す。「キル」しかあってねーから!!


 「後は結婚相手と、どこに生まれるかですね……」


 <そうそう……あんまり食うにも困るような貧困な家庭って無いけどねー……じゃあこれ同意書。よく読んでね。OKだったら契約書にサインを>


 「……はい、大丈夫です」


 <それじゃ、元気でね! すぐ死んだりしないでよ?>


 パチンと指を鳴らすと、岩瀬さんの座っていた椅子の床がパカっと割れる。




 「え? きゃああああああ!」


 叫びも虚しく、岩瀬さんの姿は掻き消えた。あの階段の上の渦は!? あそこに行くんじゃないの!?



 <番号札844番をお持ちの方ー>


 何事も無かったかのように番号は進む。大丈夫かな……岩瀬さん……もう会う事も無いだろうけど、無事を祈ろう。


 で、844番ね、俺は手元の札を見る。


 「俺は……48番か……っておかしいだろ!? おい! 俺の番はいつになったら来るんだよ!!」


 <はい? 844番の方ですか?>


 「48番だ! だいたい100人くらいしか居ないのに844番ってなんだよ! ぶっ飛び過ぎだろうが!」


 俺は番号札を叩きつけて目の前の男か女か分からないヤツに怒鳴りつける。



 <ああ、こちらは女性の列なんですよ。男性は1~50で女性は800番台となっていますから、あちらですね>


 指差された方には確かに男ばかり集まっている。こっちは女性しか居ない。


 「あ、その、すいませんした……」


 ニコリと笑って俺を誘導してくれたが、目が笑っていなかった。忙しいのに手間をかけるな、あれはそう言う目だ。会社で残業しているおばちゃんがあの目をしていたな……。





 ---------------------------------------------------





 「さて、岩瀬さんは行ってしまった……しかし特典が一つねえ、聞けて良かった気はするな。考える時間が出来たと思おう」


 今度はちゃんと、男性の列へ並び俺はダラダラと待ち続ける。

 横で聞き耳を立てていたのは趣味が悪いが、どうせここで会っただけだし気にしないことにしよう。


 それよりも特典をどうするかだが……。


 <48番をお持ちの方ー……ふあ……>



 「考える暇を与えてくれないだと……!」ガタッ



 <いませんね、では次8446番の方ー>



 「居るよ!? 後なんだその番号!? #8446__はよしろ__#ってか? うるせえよ!」


 <ああ、居たんですね。それでは……折戸 真さん。キルアットダリウスオーマイングレゴットへの転生ということでよろしいですか?>


 「ああ、それで構わない。あの映像でちょっと面白そうだと思ったからな」


 <それはそれは。あの映像を流した甲斐があるというものです>


 そういやコイツあのスライドショーを流していたやつだな?


 <……>


 「おい、おい! 寝てんのか!?」


 <お、おお……神よ……>


 「そりゃお前のことなんじゃねぇの!? とりあえずもうさっさと終わらせようぜ……」


 疲れているのはお互い様だ。解放するには早く手続きをするしかない。


 <……それじゃあ、こちらの同意書に目を通してください……>



 【異世界転生同意書】


 ※甲は当方、乙は転生者になります。


 1.記憶は引きついだままになります。


 2.いかなる事があろうと甲は責任を負いません。


 3.乙は一つだけ特典が与えられますが、チートのようなものは付与できません。


 4.乙はすぐに亡くなっても問題ありません。


 5.甲は転生者が亡くなった場合すみやかに魂を回収し、しかるべき処置を行います。



 まあ、だいたい聞いていた通りか……。


 「OKだ」


 <……>


 「OKだ!!」


 <キーンとした!? ああ、読みましたか? では契約書にサインを>



 【異世界転生契約書】


 異世界へ送られた時点で契約完了となります。

 今後は同意書に基づいた規約が適用されます。


 転生後の生活はご自身で模索していただくことになり、甲は関与いたしませんので予めご了承ください。


 尚、契約を行うと甲の存在は絶対的となり、異世界では逆らったりすることなどが出来なくなります。

 これは再度亡くなっても存続するものとします。


 また、亡くなってしまった場合は一度こちらへ戻っていただき

 異世界”キルアットダリウスオーマイングレゴット”で生活した年数を計算して、再度転生か昇天かを決定します。

 

 それでは、良い異世界ライフを。



 ……まあ、これくらいならいいのか?

 気なるのは「逆らったりすることが出来なくなる」……ここだ。


 どのレベルで逆らえないのかな、誰に対してなのか聞いておく必要がありそうだな。


 「なあ、この契約書なんだが……」


 <あ、終わりましたか? じゃあ回収っと……それじゃあ特典ですね、眠いので早く終わらせましょう>



 「あ!」

 

 素早い動作で契約書がもっていかれてしまった。眠い割には素早いな。

 とりあえずサインしてないんだけど……ま、いいか。


 「それじゃあ、冒険者としてやっていくつもりだから『丈夫な体』を頼むよ、病気とかケガとか……」


 <丈夫な体ですね……はいはいこれをこうして……はーい、それじゃあ行ってらっしゃいー! ああ、終わった終わった……>


 「まだ説明してる途中だろうがあああぁぁぁぁぁぁぁ!?」


 岩瀬さんの時と同じ……かと思ったが、椅子からバネが飛び出し、びよよよーんと俺は転生渦の中へとダイブしたのだった。


 変なアトラクションにするんじゃねぇよ!

  

  ……じゃねぇよ


    ……ゃねぇよ

  

      ……ねぇよ


        ……ぇよ

  

          ……よ


            ……









 こうして俺は、キルアットダリウスオーマイングレゴットへと転生することになった。


 そして……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る