第9話 なんでそこまで「読み合い」?

 今回、ほぼ愚痴です。


 自主企画を見ているとホントに「読み合い」が多いです。中には★や❤を送りあうことを半ば義務化しているような自主企画まであります。


 何でそこまで「読み合い」をしたがるんでしょう?


 カクヨムでは参加者同士が結託して不当にスコアを伸ばすことが無いよう、自主企画参加者同士が送る★などはランキングなどに反映させていません。自主企画参加者が他の参加者に★を送っても、ランキングは上昇しないし成績も上がりません。

 むしろ、誰かが自分の作品を読んでくれたとして、その誰かは自分が参加している自主企画には参加してない方がランキングも上がるし、結果的に宣伝に繋がるんじゃないでしょうか?


 ランキング成績じゃなくて純粋にPVを増やしたがっている?


 たしかに広告掲載して収入を得たい人にとっては、ランキングが上がらなくてもPVが増えるだけで良いのかもしれません。


 でも、一つの読み合い企画に参加したところで稼げるPV数ってたかが知れてますよね?

 読み合い自主企画で仮に平均30話の作品が100作品集まり、参加した作家全員が律儀に本当に読み合って互いにPV数を送りあっても、稼げるのはせいぜい3000PVに届かないくらい。読み合い企画に参加しながら他の作品を読みに行かない作家もいるでしょうし、読み始めはしたけど趣味嗜好が合わなかったり読むに堪えない出来の悪さゆえに途中で読むのをやめる人もいるでしょう。実際に1000PVも稼げるんかな?

 読むほうも大変ですよね?


 仮に読み合い企画に参加して3000PV集まったところで現在の広告PVに対するリワードの発行割合で換算すると300円に届かない。たぶん、250円くらい?


 これは拙著『ヴァーチャリア』の’22年6~8月の実績から推算したものですが、1広告PVあたりのアドスコアはその作品の1話当たりの文字数によって増減しますし、1話あたりの文字数が拙著『ヴァーチャリア』(だいたい1話当たり3000~4000字)より少ない作品は1PVあたりのリワードも減るはずです。1話当たり1000字かそこらの作品なら3000PV稼いでも200円にもならない可能性も高い。

 1つの作品が同時に参加可能な自主企画枠3つすべてを読み合い企画につぎ込んで、平均して週に6つの読み合い企画にコンスタントに参加し続け、一つの企画で3000PVずつ稼げたとして週に18000PV……


 う~ん、そう考えると読み合い企画に参加してない拙著『ヴァーチャリア』なんかよりずっと稼げる計算になるのか……


 でも、読み合い自主企画も「最低1作品は…」とか「3作品くらいは…」と書いてあることが多いので、他の参加者のすべての作品を律儀に読む作家なんて現実にはまず居ないでしょう。1つの自主企画の読み合いで3000PVも稼げるとは思えません。

 それに自主企画参加者同士の★の送りあいを禁じているカクヨムは読み合い自主企画参加者同士のPVの送りあいでも、広告リワードを払ってくれるんですかね?


 ちなみに私は他人の作品を一日に100作品も読みに行けるほど時間的余裕はありません。なので読み合い企画には参加してませんしするつもりもありません。

 ほぼ毎日1話ずつ投稿している作家さんだと多分、他人の作品を読みに行けるほど暇がないと思うんですよね……あっても数話分程度でしょう。


 まあそれでもPVや成績ではなく、作家同士の交流を求めて読み合い企画を立ててる人もいらっしゃいますから、読み合い企画そのものを全否定するつもりはありません。でも、読み合いに作家さんも存在することは頭の片隅に入れておいてほしいです。


 そんな読み合い企画には参加したくないけど宣伝の機会は欲しい私のような欲張りにとって、読み合いじゃない自主企画を探すのは結構骨だったりするんですよ。読み合い企画を立てられる方には、できればタイトルを見ただけでそれが読み合い企画だとわかる様にしていただけると助かります。


 おっ!これは参加できそうだ……と思ってクリックしてみると、注意書きのところに「読み合いましょう」なんて書いてあるとガッカリします。

 あと、「本棚企画」ってタイトルに書いてあるのに中の説明文に「読み合いましょう」なんて書いてあると「本棚企画じゃねーのかよ!?」って思わずツッコミたくなりますし、こういうまぎらわしいのはホント勘弁していただきたい。

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