第3話 水の町【ソルレイク】~お金と宿と仕事とロr…。~

無事、レイカという少女と危機を脱し、

彼女の生まれ故郷、山と水に囲まれた

【ソルレイク】の門前にて。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

玄人Side


やばい、やばいやばい、やばいやばいやばい!!


こんな女の子連れて、怪しい格好で、怪しい奴が無一文で検問…。


嫌・な・予・感 しかしない!!!


ここは素直に「お金がない」とレイカにお金を借りるか⁉

いや、こんな女の子にお金を借りるなんて…。

どうする。どうする!


玄人Side Out



レイカ)おじ…おにいさんどうしたの?

顔色悪いよ?

まさか、さっきよベアラットの攻撃を受けてたとか!?


大変!門の兵隊さんに救護班を呼んでもらってくるね!


玄人)まーって!待って!待って待って!

大丈夫、大丈夫だから!


レイカ)そう?

具合悪いならこの後順番が来たら兵隊さんに救護班呼んでもらいなよ?


その感じだと、町に入ったらすぐに宿に行った方がいいね!


玄人)そ、そうだな。

そうさせてもらおう。

兵士達には良い宿屋でも紹介してもらおうかな。


レイカ)何言ってるの!

言わなかった?

うち!宿屋!

お父さんとお母さんに言って、うんとご馳走するから。

泊まってってよね。


玄人)そうか、そんな事いってたね。

なら、折角だ、行く宛もない、町も知らない現状ではお世話になるしかないかな?

その分色々教えてくれよ?


レイカ)任せてよ!



玄人)あー、その話にも繋がるんだが、

レイカ、折り入って相談がある。


レイカ)なーにー?

有名な娼館なら知らないよ?


玄人)ち、違う。

実は…お金が無い。


レイカ)…?

5ガルも?


玄人)あぁ、1ガルも無い。


レイカ)よくそれでここまで来れたね…


玄人)あ、あぁ本当にそう思うよ。

それでなんだが、このベアラットは売れるんだろう?

これを売ってお金を作ろうと思うんだけどいいかな?


レイカ)いいも何も、ベアラットを倒したのはおにいさんじゃない。

そうした方がいいよ!


玄人)ありがとう。

レイカの家にもお肉を持っていきたいんだが、バラしたり売買するにはどうしたらいいかな?


レイカ)ん?

普通にギルドでやって貰えば?

他の所では違うの?


玄人)あ、あぁそうか、良かったこの町も同じなんだな、ハハハー。


レイカ)?変なの。


玄人)あはは…。


レイカ)でもそれなら町にまず入ることを考えないとね。


玄人)あぁ、価値のある物を門兵に渡して通してくれればいいんだが…。


レイカ)んー。

通してくれると思うけど今後ずっとそうするの?

だったら、はいこれ。


玄人)え、5ガル?


レイカ)ベアラットのお肉をくれる代わりに私が出してあげる。

安心して、後でお父さんに請求するから。


玄人)あ、ありがとう。

とても助かるよ!

必ずお肉を持って行こう。


レイカ)うん。

期待してる!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


さて、レイカのおかげで無事に町に入る事が出来たな。

レイカは先に家に帰ると行ってしまったが、

とりあえず聞いた通りにギルドに向かうか。


…。


ここがギルド…!

本当にRPGみたいだ!




〜ギルド〜


『ザワ…ガヤ…ザワ…。』


「…失礼しまーす。」


『ザワッ…』


ん?なんかいきなり注目されてる?


?)あのぉ…。


!?びっくりした!


玄人)あ、はい。


?)どのようなご用件でしょうか?

それと、そのモンスターは…。


玄人)あ、これは失礼しました。

私はこの町に初めて立ち寄りまして、

冒険者登録と、こいつの解体・売却をお願いしに来たのですが。


?)初めての方でしたか。

それではこちらにお越しください。

文字は書けますか?

書けましたらこちらの用紙に記入をお願い致します。

それとそのモンスターはこちらのカウンターにお願いします


玄人)わかりました。


『ドッシーーン!』


?)す、凄いですね、ベアラットですか。

確かにお預かりします。

ちなみにこれはどちらから?


玄人)肉だけ少し分けて貰いたいのですが可能ですか?

コイツは外の森で襲われたので倒しました。


?)え、えぇそれは可能です。

売却金額から解体料を少しいただきますがよろしいですか?

って、え?森?

森ってすぐそこの森ですか?


『ザワッ…ザワザワ…』


玄人)えぇ、それで良いのでお願いします。

森は…そうですね、外に出て少し進んだ所ですが。

あー、この辺では珍しいんでしたか。


?)お肉の件はかしこまりました。

後ほど、明日になるかもしれませんが、解体場所にご案内いたします。

大変失礼ではありますが、ベアラットが近くにいた件が当ギルドにとって少々問題でございますので、優先的に対応させてください。


玄人)あぁ、わかりました。

お金が要りようなので冒険者登録後であれば力になれる事は力になりますので言ってください。


?)ありがとうございます。

改めまして、私はこのソルレイクの冒険者ギルドで受付主任をしております。

『イル』と申します。

クロト様ですね。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。


ギルドからの仕事の依頼は基本的にはあちらの掲示板にございますのでご覧ください。

また、ご自身のランクを大きく超えてのお仕事はお願い出来かねますのでご理解ください。


【ランク】に関しても掲示板に記載してございますので、後ほどご確認ください。


ではこちらがクロト様のギルドカードです。

まずはGランクとなります。


お仕事の達成率やギルドへの貢献などにより、ランクを上げさせていただきますのでぜひ最高SSランクを目指して無理せず頑張って下さい。


説明は以上になりますが、

ご不明な点はございますか?


玄人)いえ、大丈夫です。

またわからない事ができたら教えてください。


イル)では、それとこちらを。


玄人)お金?こんなに?


イル)はい。

ベアラットがこの近くの森に出没したという貴重な情報をいただけましたので、素材の売買代金とは別に情報料としてお受け取り下さい。


玄人)このお金の量でかなり重要だという事がわかりました。

ありがたく頂戴致します。


イル)また何かありましたらお知らせください。

それでは明日、お昼頃を目処にお越し下さい。


玄人)はい。

ありがとうございました。

それでは、失礼します。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ギルド内Side


冒険者A)おい、聞いたかよ。

あの森、ベアラットが出たってよ。


冒険者B)あぁ、さっきの変な服のやつがイルちゃんとそんな話をしてたな。


冒険者C)ありゃ、嘘だろ?

イルちゃんと喋りたいがために嘘つきやがったのさ。


冒険者B)バカやろ、じゃあベアラットはどこから持ってきたんだよ。


冒険者C)それは…。

遠くからだろ?

旅してたって言ってたしよ


冒険者A)いや、遠くから運んできたなら状態が良く無いはずだ。

明日査定が終わる。

買取金額をみりゃわかる事さ。


冒険者B.C)さすが!頭いいな!


冒険者A)なら、話ははやい。

また明日、昼頃にまた来るぞ。


冒険者A.B.C)オウッ!


ギルド内Side Out


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

玄人 Side


まさか、情報だけでこれだけのお金を手に入れる事が出来るとわ…。


一気に5万ガル。

あそこでベアラットを倒せたのはついてたな。


さて、やる事は終わったし

レイカの家、宿屋に向かうか。


あ、ランクの事、掲示板を確認し忘れたな。

明日も行くしその時でいいか。



玄人 Side Out

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ここか…。

綺麗な宿じゃないか。

これは期待出来そうだ。


玄人)ごめんください。


?)はい、ただ今ー。


………。



?)お待たせ致しました。

お客様は泊まりですか?

お食事ですか?


玄人)泊まりで頼む。

しばらく連泊したいのだが、可能だろうか?


?)はい、どのくらいお泊まり予定ですか?

長く泊待っていただければ少しばかりサービスさせていただきます。


玄人)こちらも、長く世話になりたいのだが。

料金はどのくらいになる?


?)そうですね。

一泊朝飯・夕飯付きで50ガル

ひと月で1500ガルです。

さらにお湯も無料でご利用いただいて構いません。


玄人)かなり良心的だな。

素晴らしい。

まずはひと月でお願いしよう。


?)ありがとうございます。

前払いですが大丈夫ですか?


玄人)あぁ。

これで頼む。


?)確かにお預かり致しました。

お部屋は2階の奥のお部屋でございます。

お食事は定時に食堂にお越しください。

湯はフロントで私どもにお申し付けください。

外出の際には一声おかけ頂ければ幸いです。

それでは、ごゆっくりどうぞ。


玄人)ありがとう。

それと、こちらのレイカさんによろしく伝えてください。


?)まあ、レイカのお知り合いでしたか。

では、レイカの言っていたおにいさんとは、お客様の事でしたか?

それは大変失礼致しました。

娘を助けていただき、ありがとうございました。

主人と共に夕食の際に改めてお礼をさせてください。

今晩の夕飯はサービスさせていただきます。


玄人)いやいや、こちらこそレイカさんには助けて頂いた。

こんな良い宿を紹介してもらえて非常に助かったとお伝えください。

夕飯は…そうですね、楽しみにしています。


レイカ母)ありがとうございます。

それでは改めて、ごゆっくりお過ごし下さい。


玄人)あぁ、ありがとう。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


玄人 Side


『キーッ……パタン…』


はぁ。


疲れた。


外出は明日でいいか。


とりあえず。


寝よう。



『…バタン…。』



玄人 Side Out

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


――――――――――――――――――――


どうも。yukke21です。


更新が遅くなってしまいましたー。


仕事が忙しく、さらに難産が重なり時間がかかりました。


定番の掛け合いではあるんですが、

文字に起こすと難しいですね。


またまたの駄文ですが、

よろしくお願い致します。



ご意見、ご感想は頂ければ幸いです。


それではまた次回お会いしましょう。

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