第18回 ξはAV嬢の妊婦(卑弥呼による表現法)


2つの爆弾の仕掛けを卑弥呼様のラッキーによって処理され、最後の3つ目の仕掛けの解除となった。


 


「仕掛けは、変なマークのボタンが4つある。」


卑弥呼様は、仕掛けの説明をしてくれた。


 


「わかりました。マークの説明をお願いします。」


俺は卑弥呼様にお願いした。


 


「AV嬢の妊婦みたいなマークね。」


コメント


:!?


:!?


:えっ。


:!?


:やばいw


 


コメントもびっくりしたが、俺もこのマークに関して暗記していない。


どのマークを見れば、こういう表現になるんだよ。


正直分からない。


 


「なるほどですね。別のマークの説明をお願いします。」


俺は別のマークの説明をお願いした。


 


「え~と、船の回す奴あるじゃん。あれみたいな感じね。」


卑弥呼様は考えこみながら、答えた。


 


なるほど、おそらく、☸だ。


☸が絡む暗号は2つだ。あと2つのどちらかが分かればいい。


「別のマークもお願いします。」


俺は、変な説明が来ないように願いながらお願いした。


 


「メタボリックなおっさん。」


卑弥呼様は自信をもって、答えた。


 


自信をもって答えられても、分からね~。


卑弥呼様じゃなかったら、グーで殴れる自信あるわ。


こんなおかしな説明で正気でいられる奴の顔を見たいわ。


 


「分かりました。最後のマークを教えてください。」


最後にまともな説明来てくれと願いながら、俺は言った。


 


「エックスに縦線をいれたやつね。」


卑弥呼様は悩みながら答えた。


 


卑弥呼様がまともな説明してくれて、心の中ではかなり喜んだ。


今のやつは、Жだ。


☸、Жが絡んでいるのはパターンAだ。


パターンA:☸→й→ξ→ζ→Ж


これを順番に押させられればいいのだが。


おそらく、йはメタボでも、AV嬢でもない。


3回ミスっていいから、自分の感覚に従って、指示を出そうと思った。


「船、AV嬢、メタボ、エックスの順で押してください。」


俺は指示を出した。


「わかった。」


卑弥呼は答えた。


そして、仕掛けは解かれて、ゲームクリアという画面がでてきた。


「わ~い。解けた。我、うれしいよ~。」


卑弥呼様は、子どもみたいに喜んでいた。


コメント


:よかったですね。


:すごいw


:よくあんなくそみたいな説明でわかったな。


:クリア~。おめ~。


:やばいw


:クリア~。おめ~。


:クリア~。おめ~。


 


俺も、内心ほっとした。


もし1面すらクリアできなかったら、首絞めが行われる可能性が高くて不安であった。


でも、俺は気になることがあったので、聞いてみた。


「ちなみに、うまく説明できたマークってなんですか?」


なんとなく、聞いてみた。


 


「AV嬢の妊婦」


卑弥呼は自信をもって説明した。


 


卑弥呼様の独特な価値観にびっくりし、同時に爆弾解除できるかの不安がでてきた。


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る