第16回 爆弾処理の前に、お茶飲みます(某V風に)~~。
俺と、卑弥呼は爆弾解除の準備を行っている。
「卑弥呼様、処理担当者と分析担当者どっちします?」
俺は卑弥呼に聞いてみる。
「我は処理してみたいから、処理に回ってもいいかな~」
卑弥呼はおねだりしてきた。
「いいですよ~。」
俺はにこやかに返した。
俺は、マニュアルを画面上に映した後、卑弥呼はゲーム画面を起動して、ゲームを開始となった。
リミット時間5分のタイマーがカチカチ動いているなか、卑弥呼は口を開いた。
「お茶を飲みま~~~す。」
キラライブの先輩であるドラコの真似をして、お茶を飲み始めた。
コメント
:卑弥呼様、声はいいよねw ドラコの真似うまいわ
:卑弥呼様は爆弾処理なのに、お茶を飲むってどんだけ悠長なんよw
:卑弥呼様じゃなかったら、豆怒っているわw。
:エドさん、うちの卑弥呼様がすみません $1万円
おい、お茶を飲みますじゃねぇ~よ。
爆弾処理しているんだから緊迫感もてよ!!!
横にいるのが卑弥呼様じゃなかったら、怒鳴る自信がある。
さらに、この物まねのクオリティーが妙に高いところがむかつく。
「あはは、ドラコ先輩の真似うまいですね。このテンションで爆弾処理をしていきましょう。」
俺は、物まねのうまさを褒めつつ、ゲームを進めるように誘導した。
「我、褒めてくれてうれしいぞ。時間ないから爆弾解除するか。」
卑弥呼はうれしそうに答えた。
卑弥呼は、爆弾処理に移った。
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一方、この爆弾処理を実況している夏目配信
「豆君、今の発言凄いよ。できそうだけど、みんな意外にできないんだよね。」
コメント
:どこがすごいんだ。
:夏目ちゃん説明して。
:夏目解説員、解説をお願いします。
「まず、爆弾処理なのにまったりとお茶を飲んでいることに切れないところが、本当にすごいよね。
おそらく、卑弥呼様のゲームスキルでは5分間では解けないから、本来なら、時間は1秒でも多くほしいんだよね。
でも急かすのは間違いなんだよね。
理由は、卑弥呼様が頑張って練習してきたであろう物まねを無視すると、卑弥呼様ブチ切れると思うんだよね。
配信見ている感じ、卑弥呼様はそんなタイプの人だよ。
だから、物まねをかるく褒めて、物まねの話題に行かないように爆弾処理をすぐに勧めるのが正解なんだよ。」
コメント
:豆の胃が心配になってきた。
:卑弥呼様の忖度も大変だね。
:卑弥呼様は、世間知らずのお嬢様だからしょうがないね。
:卑弥呼様のポンコツ感を自分たちで整えるのを楽しみにしているひみ民は怖いわw。
「卑弥呼様を扱うときは、すぐに割れるガラス細工のように触らないといけないのよ。」
コメント
:ガラス細工w
:それをうまく扱う、豆すごいw
:ガラス細工w
:ほんわかした声で時たま面白いディスが出るの草。
「豆君、対策打っているのかね。このままだと1面すらクリアできずに終わっちゃうよ。」
夏目は心配した。
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