幻想ノ十二 憤慨する神父

 イエジス・シーリン・アークランドはメイカとタイラを獣魔にしてしまい。


 明日の食料について真面目に考えていた。


 野菜は人口食料培養器で培養しているからなんとかなる。


 肉は人工培養肉製造機でなんとかなるかも……ただし綺麗な空気と水とゴミが必要だ。


 元となる野生の魔獣から獣も捕まえてこないといけない。


 そしてアークは嘆いていた。


 メイカとタイラが鳴いている。


 発情している。


 なんか五月蠅い。


 四六時中鳴いているし……どうしよう……


 マジで。


 どうすりゃいいのよ!?

 アークは仕方なく落ち着けるためにメイカを抱き寄せて股間をさする。


 そして落ち着けるようになんとかする。


 交尾した。


 中に出してあげた。

 そしてタイラは兎に角喰う。


 野菜も喰う。肉も喰う。


 豆乳クリームシチュー鍋を創りまくってあげたら、なかなか食う。


 そして魔獣となると交戦的になるから野生の魔獣と戦わせる。


「おお神よ私は殺生を自分の血肉のために以外しないと決めていたのですが無理のようですね……」


 そしてアークはナイフを手に取り血を捧げた。


 少しだけ大地に血を分け与えたのだ。


 すると大地のトマトは実り、栽培に適した土地だ。

 この土地はトマトといいリンゴと言いとても作物が育つ。


 人口土地とは思えないが、なんとも繁盛だ。


 神父は憤慨する。


 なんで飯くらいが二人も増えているのだ……


 いや寂しかったわけではない……


「アーク様ここが寂しいのです……」


「ガウガウアーク様大好きなのだ~!」


「お前たちいい子だな……」


 そして憤慨する神父の前に新たな子供が……


 アライグマのライマさんが来た。


 まだ13歳らしく食料がないとか……


 雑食でなんでも食べるから野菜くずでいいから分けてホシイとのこと。


「く~~~ん。なんでもします。アーク様大好き」


「うん。仕方ないな~また増えてしまった。君はここに住むと言い」


「やった~。アーク様最高です。一生ここにいようかな」


 ライマはメイカとタイラとなかなか仲良くなった。


 神父は三人を苦労させないように一つの策を打った。


 旅に出ようかと。


 私もこの聖書の流布をしたいので……みんなに読み聞かせてあげたい。


「なんですか~これ?」


「これは私の書いた聖書だよ」


「平たく言うとラノベね」


「ラノベだな」


「何を言う聖書だよこれは私しか理解できないからこそみんなに流布したい」


 そんな自分勝手な願いを叶えるために神父は旅路を交えて、整えて、出かけることにした。


 そんな流布の旅。

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