十八、青らむ

ほのかに凍える朝の窓

から って満たされた青

に 染まる一面


この青を

なんと語ればよいのでしょう

なんと綴ればよいのでしょう


清浄の光

浄化の気

あれも、それも、全てが青にみています


掬えるものなら掬ってみたい

透き通る水のよに

それより静かに満ちている

泳ぐことさえ叶いそな

窓から滲みて 染みて 静止する


矩形に区切った擦り硝子も

この上のない青を浴びています

あの向こうに居るのですか

あの向こうに居られるのですか


淋しそうな横顔の清い頬の輪郭を

撫でて散りゆく桃色の花弁

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る