第37話 宅飲み6

エロトークを終了し、ニアがいる部屋に戻る。

一応機嫌を伺うために、ショップでショートケーキなんぞ購入している俺。

ショートケーキ一切れ1500円、お高い。


「ニア~、君のチートな使徒とシン兄さんが戻ったよ~。攻略動画の確認は終わったかなー?」


ドアに背を向けているのでどんな様子かわからない。

これからまだまだ飲む予定だし、是が非でも機嫌を直して欲しい。

俺のせいでギスった飲み会とか、せっかく色々用意してくれたシン兄さんに申し訳ないじゃん。

まだ機嫌が悪かった場合、ショートケーキで機嫌を直すようなチョロインである事を祈る。


声をかけられ、振り返るニア。


「遅かったじゃんコウ!ほら、隣座んなよ。寿司食べる?コウも寿司好きっしょ?お酒は?ビール注ぐ?あ、コップ使わない派か。何食べたい?皿に取ってあげるから」


ニッコニッコニー、とても機嫌が良さそう。

言われた通り隣に座ると、肩が触れあうんじゃないかという距離まで近づくニア。

とっても良いスメルが残念エロで不完全燃焼に終わったヒートスティックを熱くしてくる。

あんまり熱くさせすぎちゃうと、有害物質が出ちゃうかもよ?


「あ、ありがとニア。でも自分で適当にやるから大丈夫だ。あっこれ、ケーキ買ったんだけど食べる?」


機嫌とりの為に準備していたショートケーキをニアに渡す。

必要無かったけどせっかくだしね。


「え、マジで?ありがと。でも1人で食べるのもなんだし、コウも食べなよ。はい、あ~ん」


フォークをショートケーキの天辺にあったイチゴに突き刺し、口に近づけるニア。

マジか、あ~んか。

喜んでいただきますよ。

イチゴと共に口に入ってきたニアのフォークを舐め回す。

間接ベロチュウget!堪らん!


「うめぇよ…マジでうめぇよ」


「そか、良かった良かった」


しかしまぁどしたのこの娘、とってもあざとくなってない?

胸についた2つの果実もあ~んさせてくれないかな?

変態の大好物なので、しっかり舌で転がしたりして味わわせていただきますよ。


「ケッ!二人とも仲が良さそうでいいねぇ!こりゃ約束してた店に連れて行く必要はねぇな!しっかしアヤネさんもさっきまでとはえらい変わりようじゃねーの!よっぽど黒石の攻略が気に入ったんだなぁ!」


シン兄さんも嫉妬心的なものが燃え上がって熱くなってる御様子。

ストロングタイム突入。

明日の予定決めてて良かった。


「はい、思っていたよりもずっと良かったんで。それに、頑張った使徒をねぎらうのは神として当然かなと。コウ、良くやったね。ほい、良い子良い子」


女神様から頭を撫で撫でされるご褒美。

そのまま撫でる場所を下の方に移していただけると、使徒は泣いて喜びますよ。

上からも下からも涙が溢れちゃう。


「うごごごご…チクショウ!俺も相手が欲しい!そうだ、アヤネさん!俺を狙ってるって同僚の娘を紹介してくれないか!?もしその娘がきゃわわで汚れの知らないロリっ娘なら、俺はどんな事だってできるぞ!」


ニアの頭へのペッティングに心奪われていると、シン兄さんが自ら地雷を踏み抜こうとしてきた。

これはいけない。


「ちょ!それはや…」


「いいすよー、ユダ・マツリって娘なんですけど。知ってます?」


「ユダ・マツリって…え?…まさかだけど…あの、鏡餅?」


間に合わなんだ。

ニアたん、時には優しい嘘をつく事だって必要だと思うんだ。


「そっすね、鏡餅の。今からメールで連絡しましょっか?」


「アヤネさん…勘弁してくれ…。…なんで俺には色物女しか…クソ!ストロングが足りない!追加購入だコラ!おい黒石!今日はとことん飲むぞ!」


「ういっす」


あーあ、面倒な感じになっちゃったよ。

明日大丈夫かコレ。



その後、人気の異世界動画や自分の攻略動画を見たりしながら飲み、そこそこ時間が過ぎる。

シン兄さんは飲んだストロングをストロングな棒から放出しにトイレへ。

そろそろ満足してくれないかな、シン兄さん。

ちょっと眠くなってきたんだけど。


「だからー。コウの武器の名前はダサイって。まんまだしさ、もっとこう…グッとくる名前があるっしょ。あ、そだ。あたしが名付けしてあげよう」


「えー、中2臭い名前は勘弁だわー。シン兄さんの武器の名前もシンプルだし、大鉄剣でいいっ[ピコン!]…お?」


「どしたの?」


端末からピコンときた。

これはまさか…。

急いで確認せねば!


「うおぉぉー!!レイちゃんから返事キター!」


ロリ巨乳最上女神様から変態に、ありがたい神託メールが届いた。














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