第35話 ハンネスとエルフィン~小さな異変


 シャンバラは女人禁制の場所だったので、ジャド師でさへ、あるのは知識のみで、

変性を迎えた者に対する経験がまるで無かった。

 ジャド師とハンネスは困り果て、結局はミカエルに助けを求めた。


「アトランティスでは、変性期を迎えたものは、『女神の園』と呼ばれる特別な場所に隔離される。普通ならばそこで、変性が完全に終わるまで、過ごすことになる。

 変性が完全に終わるまでは、だいたい1~2年ぐらいかな・・・」


「特別な場所に隔離するのはなぜですか?」


「変性のプロセスは複雑なもので、微妙なものらしい。

 電磁波などに影響されやすく、特別な配慮が求められるからだ」


「失敗することはあるのですか?」


「もちろんある」


「失敗するとどうなるのですか?」


「どの過程で失敗するかによって、結果が違うようだ」





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る