第24話 ミカエルとエルフィン 第4章 伝説の剣の舞 ①

 ある日、ジャド師は、ひとり庭で武術の練習をしているエルフィンに出くわした。

 エルフィンはフォースを操る練習をしていたのだが、その練習を見ていて、ジャド師はあることに気づいた。

 遠い昔に、謀反を企てたとして、アトランティスの歴史から消されてしまった、ある名門一族がいたのだが、その一族に伝わる“剣の舞”に似ていたのだった。


「その剣の舞だが、そなたは誰に教わったのか教えてはくれまいか?」

と、ジャド師はエルフィンに言った。


「私の祖父に、教わりました」


「そなたは、統治神<シ>の妹君であるヨシュアさまのお子とハンネスから聞いている。ヨシュアさまが嫁いだのは、アトランティスの将軍家なのだが、そなたにその舞を教えた祖父とは、アレス将軍か?」


「私は祖父のことを、小さなころから“おじい様”と呼んでいたので、あまり記憶にないのですが、祖父に会いに来る方たちの中には、祖父を『アレスさま』と呼んでいた方もいたような気がします」

と、エルフィンは答えた。



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