理科の初恋

わたしは理科の授業が好きというよりも、理科室で行われる授業が好きだった。


その理由は私と同じ班に好きな男の子がいるからだ。


教室ではなかなか近くの席になれないんだけど、理科室では違っていた。


月に一回くじ引きで席替えが行われる教室と違って、理科室では一年間ずっとかわらない。



だから、理科室での時間だけは彼の近くにいられる幸せを噛み締めることができるのだ。、

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る