変人おれごん未来の長編小説執筆エッセイ ~処女作執筆の歩み~

おれごん未来

第一章 初めての投稿に至るまで

001 筆を手にした12月

 私は今、処女作となる長編小説を書いている最中です。処女作は誰にでもあり、誰にも一度しかないものです。この処女作誕生の瞬間を誰かとご一緒したいと思い、エッセイ兼日記をつづることにしました。ここで言う誕生とは、完成させて最終話を公開するまでを指します。


 私が完成を高らかに宣言したのは、2020年6月現在でおよそ8割ほど書き上げているから。残りの2割は物語後半ではなく、途中の話と、各話の肉付け。冒頭と終わりの部分はすでに書き上げました。それら未着手の分も、9月ごろには全て終わる算段をつけています。(※ 9月には終わりませんでした……。現在も鋭意推敲中です)


 この長編小説は、書き始めからずっと名前をつけて保存を繰り返しており、そろそろ執筆も佳境を迎えつつある今日でも、書き始めの状況がつぶさに観察できる状況にあります。それが何月何日だったのか、どんな文章を書いたのか、何文字書いたのか等。

 淡々と増えていくファイル数にバックアップ以上の意味は当初ありませんでした。しかし、半年以上が経過してそれらを振り返ると、数値だけでなくその時の気持ちや出来事を忘れる前に記録したくなりました。これはその記録と所感をまとめがてらエッセイにしたものです。




 大変申し遅れました。現在処女作を執筆中の「おれごん未来」と申します。

 今書いている作品が完成したあかつきには毎日投稿して行く予定です。2020年中の最終話公開を目標にしています。


 本エッセイもある程度書き溜めてありますので、昨年12月から現在までひと月あたり1話で、1日に1回のペースで投稿してゆきます。現在に追いつきましたら、今度は本命の小説の方の投稿を、同様に毎日更新で開始します。


 今回は振り返り、過去編から。私の昨年12月から本年10月までの記録です。

 執筆開始の12/18から、12/31までを振り返ります。




 ここでまず私が小説に手を出すきっかけとなった話を、少し自己紹介を兼ねて自分語りをします。

 私は生まれてこれまで、物語はずっと消費する側にいました。自分で何かを作り出さずとも、今日もどこかで誰かが新しい物語を作り、本屋さんで今や遅しと私との出会いを待ってくれています。それが普通でしたし、それを変えようとも露ほどにも思いませんでした。


 ウェブ小説なるものの存在を知ったのはずいぶん前のことです。そういうのもあるんだくらいの印象で、売れれば紙の本でも出るでしょとか、アニメ化されたら見ようかな程度に考えていました。


 その考えが大きく変化したのが2019年の夏でした。とある歴史的事実、いわゆる史実に出会いました。それは今後連載が進んで行くと第9話で登場する話に盛り込んであるのですが、あまりに知られていないその歴史を世界中の人に知って欲しいと思うようになったのです。

 でもその思いはただ燻っただけで、その時は何か具体的なアクションを起こすまでには至りませんでした。


 長い間すっかりそれを忘れて生活していましたら、ある時さらにもうひとつの隠れた史実を知りました。これはもうひとつの大きな出会いになりました。こちらは第8話に採用しています。


 積極的に掘り起こせばもっと、何ならいくらでも出て来そうです。この時に、もう自分で動こうと決めました。なぜなら、私までが静観していては、誰にも知られないその史実はいつまでもそのまま。知られないままがずっと続くと思ったからです。これら史実を世の中の人に知って欲しいと考える人が、次に現れるのはいつだろうとも。


「これら史実をどうにかして発信したい!」


 それが自身で筆を執ったきっかけです。


 私の中で記念すべき執筆開始初日は、夜から始めておよそ徹夜でした。一晩で3,715文字書いたようです。予てより頭の中に構想のあった物語を遂に書き記した日でした。一度やってみたいなと思ってから約半年後の着手でした。


 今その時の原稿を見返すと、最初の一晩で6話分の冒頭の取っ掛かりが不器用に描かれています。書きたい気持ちだけが先行して、少しでも筆が止まったら次の話、また詰まったら次の話と一気呵成の書き殴りでした。今読み返すと、ネタがあるのに文章力が全く伴っておらず、どう表現したら良いかに戸惑っていたようです。


 現在手直しに四苦八苦しているのはこの辺りの話。なまじ背景となった元ネタがあるゆえに、それをある程度再現しようとして物語としての自由度が制限されているのがその理由になります。その元ネタとは、ネタバレになるので今は伏せますが、様々な歴史的事実を指します。是非第8話と第9話をご覧ください。


 実は何か月か経った後にこの初期6話分を見返し、いっそこの分は棄てて更地にしようかと思ったこともありました。明らかに一から書いた方が楽に作劇できるからです。しかしどうにか思い留まりました。

 私にとって描きにくいこれら初期6話分、特にその中の2話分(第8話と第9話)の内容こそが、世に一人でも多く知れ渡ってほしいと願って止まない部分なのです。それが私が最初に筆を握った一番の動機でもありました。

 それを棄てて書きやすくて気持ちいい部分だけを残したなら、私が筆を執ろうと一大決心した思いが霧散します。どうにか冷静になって削除を踏み止まりました。


 私が脚色した拙い物語を通じ、興味を持った人が出てくるのを願って止みません。その方にはぜひ、本当の歴史の方にこそ触れていただけたらと思っています。

 そのため、今は産みの苦しみに頭を抱えている次第です。




 このエッセイが現在に追いつきましたらいよいよ長編小説の第一話投稿です。

 ……さて。作者以外は誰も居ない、この周囲360度地平線が見えるここから始めます。このエッセイが終わる時も変わらず独りなのか、それとも自分だけは分かると言ってくれる数人が集ってくれているのか、それとも……?


 ともあれ、始めます。本エッセイならびに長編小説を。筆を置く時に独りきりでないことを願って。

 どうぞ末永くおつき合いくださいませ。




 今日、10月21日から数えて12日後に長編小説の投稿を開始します!

 そのエックスデイは2020年11月1日!

 ようやく推敲作業に入ったところではありますが、無謀にも見切り発車をいたします。




 2019年12月終了時点のデータを示します。

 執筆開始日  2019年12月18日

 完成話数            1話

 総話数             6話

 増加文字数      33,893文字

 延べ文字数      33,893文字

 延べ日数           14日

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