道案内2
前章にも書いたとおり、私はなぜか見知らぬ人から道を聞かれやすい。しかし、道案内は恐ろしく下手である。
中学生の頃、自宅付近を歩いていたら、自転車に乗った男性に声をかけられた。
男性「すみません。〇〇駅にはどうやって行けばいいですか?」
〇〇駅は最寄駅だったが、聞かれた場所から徒歩で30分程離れた場所にあった。
更に聞かれた場所は入り組んだ住宅街のど真ん中で、とてもじゃないけど簡単に道案内できるような状況ではなかった。
散々悩んだ末、私は駅のある方向を大きく指差した。
私「向こうの方です」
男性は私にお礼を言うと、私の指差した方角に向かって自転車を走らせて行った。
彼が駅に辿り着いた可能性は限りなくゼロに近いと思う。
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