夢日記

introduction

親愛なる読者の皆さま。


数ある作品の中、この作品を御覧くださり誠にありがとうございます。自分の作品をネットに投稿するのは初めてなので少しドキドキしています。


子どもの頃は本を読むのが大好きで、自分でも物語を作ってみたくなって余った原稿用紙やノートにストーリーを書いては友達に見せていた事もありましたが、それももう15年近く前の話。かつて書いたストーリーがどんなものだったのかはもう思い出せませんが、大好きなファンタジー作家の作風を精一杯真似て書いた架空の物語だったと記憶しています。


これから語るのは私自身の話–といっても夢の話なのである意味ファンタジーなのでしょうか–なので、さてどうやって書けばいいのかと迷いながら文字を打っているところです。それにしても小学生の頃、執筆といえば手書きの原稿用紙かパソコンで文字を打つイメージでしたが、今やスマートフォンからアプリで小説が書けるなのですね。時代は進むもの…なんてまだ20代も後半に差し掛かったばかりなのに年寄りめいたことを思ってしまいます。とはいえ小学生の頃にも携帯小説は流行っていたから決して真新しいことでもないのでしょうか。世間ではラブストーリーの方が流行していたように記憶していますが、私はどちらかというとサスペンスやホラーものを好んで読んでいた気がします。


今この『執筆活動』で使っているこのスマートフォンが世に出た頃、私はまだ中学3年生の頃だったと記憶しています。クラスメイトの半数が携帯電話を持っていましたが、私が持つのは許されず高校入学のタイミングで初めて自分の携帯電話を手にしました。自分の携帯電話を持つ、というだけで当時の私はなんだか少し大人になれた気がしたものです。それに初めての電車通学、見慣れない顔触れの同級生、制服は地味で平凡なセーラー服からブルーのリボンの付いたブレザーに変わり、髪は肩に付く長さになっても下ろしていていい。メイクは許されていなかったし、スカートも膝より数センチ上にあるだけで指導の先生に目をつけられてしまうけれど、たったそれだけのことで中学の時より垢抜けた気になっていました。女子高生のことを『JK』と呼ぶようになったのもその頃だったでしょうか。


私の通っていた高校は、偏差値は平均より上だが特別頭が良いわけではないごく平凡な公立高校。その割には進学率は良いし校風も穏やかだと塾の講師に勧められたのが進学を決めたきっかけでした。吹奏楽部が強い事で有名で、学校名を検索すると今でも必ず「吹奏楽部」が関連ワードで出てきます。音楽は昔から好きだったし文化祭や何かのイベントで校内演奏をする時は欠かさず聴きに行っていたものの、顧問の先生が厳しくテスト前を除いて練習が夜遅くまで行われることは有名で入部なんて考えもしませんでした。それでも時々母校の吹奏楽部の話題が出てくると少しだけ誇らしい気持ちになります。


さて、私はというと実質殆ど活動していない放送部に籍だけを置き、図書委員として放課後は殆ど図書室で過ごしていました。公立高校の図書室の割には広くてジャンルも豊富、新作の小説だけでなく漫画やファッション雑誌も1ヶ月遅れで入荷される、本好きの私には最高の居場所でした。


話が大きく脱線してしまいましたが、夢日記をつけていたのは高校生になったばかりのこの頃のことです。何か突飛な冒険譚があるわけでもないごく平凡な内容でしたが、なぜかどうしても忘れたくなくてルーズリーフに当時好きだった歌の歌詞と一緒に落書きしていました。その内容をこうしてまた文字に起こし思い返したいという理由で書き綴っているだけの自己満足な内容ですが、お付き合いいただければ幸いです。

それでは、また。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る